ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/archive/category/傑作選)がオススメで~す。 コメントの掲載には時間がかかることも多いで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

カミハルムイ領北の桜の樹の下には大量のピンクモーモンの屍体が埋まつてゐる!

 3月のXの日で 『すてきなめぐりあい! 春を運ぶサクラの妖精』 が開催されましたね~。

 星月夜も「サクラの妖精」のサクラに会ってきました。

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 サクラは普通のピンクモーモンと同じ外見で、地毛の色以外は特に桜っぽいところはなかったですね~。

 この世界にはちゃんと「さくらこぞう」というモンスターがいるのに、それを差し置いてまでただのピンクモーモンを桜の妖精とするのは、いかがなものかとも思いました。

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 しかしながら梶井基次郎の『桜の樹の下には』の影響と考えれば、実に適切な抜擢で~す。

 『桜の樹の下には』という作品は、「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」という妄想に取りつかれた男の独白によって成り立っている作品で~す。要約してしまえば子供向けの図鑑にも出てきそうな生態系の図式なのですが、桜の美しさを成り立たせているのは動物の死体由来の栄養であるという単純な真理を、美醜に対して繊細な文学的表現によって大袈裟に語っていま~す。

 星月夜の一番好きな段落は、「馬のやうな屍体、犬猫のやうな屍体、そして人間のやうな屍体、屍体はみな腐爛して蛆が湧き、堪らなく臭い。それでゐて水晶のやうな液をたらたらとたらしてゐる。桜の根は貪婪な蛸のやうに、それを抱きかかへ、いそぎんちやくの食糸のやうな毛根を聚めて、その液体を吸つてゐる」で~す。

 一年中枯れない桜の咲き誇るカミハルムイ領南で、一見場違いな「くさった死体」が登場することから、ドラゴンクエストX』の制作陣が『桜の樹の下には』の影響を受けているのは、ほぼ確実でしょう。

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 そして『桜の樹の下には』の桜に似た存在が、南北のカミハルムイ領にしか生息していないピンクモーモンで~す。彼らは生息場所が桜と重なっているのみならず、「かわいい外見とは裏腹に 人の血を好んで求める」という設定と「生えかわったピンクの毛は 血を吸うと あざやかになる」という設定が「まめちしき」で語られているので、これまた桜の樹の下には』の影響を強く受けていると考えられま~す。

 そういうわけで、アストルティアの桜とピンクモーモンは、同じ作品の影響を受けて生まれた姉妹のような存在なので~す。サクラの妖精サクラがさくらこぞうではなくピンクモーモンの姿をしているのは、こう考えると完全に説明がつきますね~。

 しかしながら食物連鎖の常として、このピンクモーモンの上前をはねる者もいま~す。それは、経験値目当ての冒険者で~す。一回目の国勢調査では、ピンクモーモンは討伐総数で栄えある一位を獲得したようで~す*1

 現在は修正されてしまいましたが、当時の高すぎるピンクモーモンの経験値からもまた、『桜の樹の下には』の影響が感じられますね~。ピンクモーモンが人の血を吸ってあでやかになるのと同じく、冒険者はピンクモーモンを倒して強くなっていったので~す。

 そしてピンクモーモンの経験値修正後に次なる標的になったのが、先ほど引用した段落で梶井基次郎が桜の根の比喩として使っていた「蛸」をモデルにしたタコメットというのも、意図的であれ偶然であれ、非常に面白い傾向で~す。

 さて、考察はこのぐらいにして、このイベントで入手したピンクモーモンぼうの写真も紹介しま~す。

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第5回アストルティア・ナイト総選挙閉幕

 アストルティア・ナイト総選挙がついに終わりました。

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 今まで女性もふくめて誰も達成したことのない総選挙二連覇を、ヒューザがなしとげました。お見事で~す。

 星月夜が応援したラウル・ラグアス・クオードは、それぞれ7位・4位・2位で、平均4.33位でした。出場者平均の4.50をかろうじて上回ってくれました。

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 新しぐさのジュエルシャワーも、中々気に入りましたよ~。

4.1時代の魚と老師のご褒美をコンプリート & 古い魚のキングもツールで狙い中

 1000年前の世界で釣りをしてまわりました。

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 ホッケ。古グランゼドーラ領の東の海に生息してま~す。

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 アイナメ。古グランゼドーラ領の西の海に生息していま~す。

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 ヤマメ。古レビュール街道北の川に生息していま~す。

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 ノコギリエイ。古レビュール街道北の川に生息していま~す。

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 ブルーギル。古レビュール街道北の池に生息していま~す。

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 キングサーモン。生息地はブルーギルと同じで~す。

 こうして4.1時代の魚をコンプリートしました。

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 ノーマルサイズが100種類を超えたことでスイカのしぐさをもらい、4.1時代の老師のご褒美をコンプリートしました。

 あと、4.0時代の魚が冒険者のお出かけ超便利ツールに追加されたので、そちらのほうも怠りなく釣っておりま~す。

 最近ではオオシャコガイのキングを釣りました。

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 現在ノーマルサイズが102種類、ビッグサイズが96種類、キングサイズが91種類で~す。

4.1メインストーリー その5 ラスボスとしての権威に欠ける無限獣ネロスゴーグを倒しました。そして後日談など。

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 現代に帰ると、星月夜の介入によって歴史も変わったようで、かつてはアルヴァンを讃えるだけの内容だった聖壇の碑文が、カミルの名誉を回復する内容に変化していました。

 この直後、またまたあのレリオがやってきて、四重の封空がついに破られたと伝えてきました。

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 そこでアンルシア様とともに、まずはネロスゴーグの第三形態である無限獣ネロスゴーグを力でねじ伏せる作業を始めました。

 この形態は武器といい容姿といい技といい、ネロドスとの類似点が多かったで~す。あの不死の力の塊にネロドスの遺伝子がこびりついていたのか、それともあの不死の力の塊自体に元来こうした武器・容姿・技を生み出す「おまけ」がついていたのかは、まだ不明で~す。いつか情報が増えてきたら考察するかもしれませ~ん。

 そして戦闘で勝って弱ったところを、「邪魂の鎖」と「聖魂の剣」のコラボで不死の力を破壊することになりました。

 このとき、アンルシア様の脳にアルヴァンの魂が直接語りかけてきて、盟友と二人で使えば副作用がないと教えてくれたので、その通りにしたら二人とも無事でした。

 ホーローも、「二人で使えば大丈夫」だということを知っていたか、もしくは瞬時に見抜いたようなので、アルヴァンとカミルももう少しゆっくり研究を重ねていれば、片方が犠牲になるような展開は避けられたかもしれませ~ん。

 ただしその場合は、ジャミラスの復活により魔王軍もこの新必殺技の存在を知り、適切な対応をしてきたでしょうから、かえって悪い結果になった可能性すらありま~す。

 倒したネロスゴーグの肉体はあの繭に吸収されていきました。そこに黒衣の剣士があらわれ、この展開が失敗だったという態度を見せ、繭ごと消えました。

 消える前に星月夜を倒しておきたかったようでしたが、突如登場したファラスによってそれも妨害されました。

 ただしファラスを記憶喪失にすることには成功したようで、星月夜は彼から事情を聞くことはできませんでした。

 わざわざファラスを記憶喪失にしたあたり、やはりその正体はファラスのよく知る人物、すなわちパドレなんでしょうかね~?

 とりあえずこれにて王国の公式見解では勝利と位置づけられたようで、星月夜は報酬と「時渡りの盟友」の称号を得ました。続きはバージョン4.2ですね~。

 つまりこの無限獣ネロスゴーグこそが4.1のラスボスだったことになるわけですが、前回倒した不死の魔王ネロドスのほうがずっと風格があったので、今回の戦いはイマイチ盛り上がりませんでした。ヘルゲゴーグとネロドスの力を受け継いだという設定のせいで、あっと驚く初見殺しもなかったですし。

 以下、確認した古グランゼドーラ王国の後日談などを発表していきます。

 まず町に入ると、国全体がアルヴァンの喪に服していました。

 前夜には、まだ魔王が生きているのに皮算用で特権階級だけでどんちゃん騒ぎをしたかと思えば、翌日には、庶民にとっての最大の脅威が消えたというのに特権階級が一人死んだだけで国を挙げての服喪とは、酷い国ですね~。

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 カミルの像はエメリヤ妃の命令で壊すことが決まり、怒り狂った民衆がボランティアで破壊したそうで~す。

 暴徒の仕業にしては、途中で疲れて中止していたり、まずは面倒でも高所にある首から破壊してモデルを貶めたりと、随分知的な破壊活動ですね~。

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 国中の大半が怒りで暴走する中、ヴィスタリア姫はカミルの擁護論を主張していました。そして現状では黙殺されていました。

 姫は、自分もかつては兄の死後しばらくは冷静な分析ができなかったことを思い出し、今暴走している多数派を許すとともに、時間による解決という希望も見出し、粘り強く説得を続けることを決めたようで~す。

 この活動がやがては成功することは、改変された碑文から明らかで~す。

 星月夜とメレアーデさんが介入する前の歴史でこれがなされなかった理由はいくつか考えられま~す。

 中でも歴史の分岐の場所として一番可能性が高そうなのは、ヴィスタリア姫も参加した対知将ジャミラスですね~。

 未来からの援軍がなかった元の歴史では、この戦いはより苦しいものだったでしょう。このため、ヴィスタリア姫がその場で死亡したり、あるいは積極的な言論活動ができないほどの後遺症を負ったりといった展開が、考えられま~す。

 分岐の可能性の次点は、ギーグハンマー討伐後の会議ですね~。

 席上で称賛される予定の英雄が、外部の冒険者ではなくカミルだった場合、ヴィスタリア姫は嫌がって欠席し、カミルの禁呪捜索の決意を知らないままだった可能性がありま~す。

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 とはいえ、カミルも完全な冤罪の被害者というわけではなく、宿代は踏み倒したそうで~す。これはひどいですね~。

 他に宿泊先がなかった上に金もなかったのなら不可抗力ですが、カミルはグランゼドーラ城で暮らすようすすめられていたのに、あえて「夜露をしのげればいい」だのといってここに泊まっていたようで~す。

 お嬢ちゃんにとっては夜露をしのぐだけの場末の施設でも、そこの経営者にとっては命の糧を得る手段であり、宿賃が払われるかどうかは死活問題なのですが、謙虚さのアピールの手段として使い捨てられてしまったようで~す。

 こういう、上流階級には謙虚さをアピールしておきながら、下層民は人として認めないような、歪んだ中流意識の持ち主だったからこそ、長年ヴィスタリア姫から嫌われていたんでしょう。

 姫は恨みがましかった時期でも、神儀の遺跡の扉を叩いて中が空洞であることを確かめてカミルの主張の真偽を正当に評価するなど、それなりに慎重な性格でしたから、カミルの偽善的性格は見抜ききっていたのでしょう。

 そしてそんなヴィスタリア姫を騙しきったジャミラスこそ、真の天才で~す! ジャミラス! ジャミラス

夕月夜「謎のカミル下げとヴィスタリア姫上げは、結局それを叫ぶためですか~!」

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 魔王城にあったトロルバッコスの書き置きは、もうほとんど読めない状態になっていました。よほど揮発性の高い、安っぽいインクを使っていたのでしょうね。

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 以前は入れなかった「死者の霊廟」に入れるようになっており、そこではカミルが物思いに耽っていました。あと宝箱が二個あったので、忘れずに拾いました。

 なお、魔軍十二将の像は、まだ壊れたままでした。

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 海風の洞窟を閉鎖しているザクリューの発言は同じ。

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 三門の関所では、魔王軍の残党を倒すまで閉鎖を続けるという話が聞けました。あと、死んだ同僚のふりをしてその娘のエライザに手紙を書いていたクリッセンは、ついに真相を教えたそうで~す。

4.1メインストーリー その4 アルヴァンは本気を出してくれなかったようだけど、とりあえず不死の魔王ネロドスを討ち取ったりぃ!

 城に帰ると、カミルが自己を犠牲にして禁呪を使う予定だけれどもそれを誰にも話すなと星月夜に念を押してきました。そしてわざわざこんな発言をしたことで、それをエルノーラに聞かれてしまいました。

 エルノーラは感動と興奮のあまり、カミル像をさらに美しく補修する決意を固めたようですが、その晩の宴会の席で酔った勢いでそれをべらべら話してしまったようでした。

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 ちなみにその宴会とは、カミルの翌朝すぐに魔王城に攻め入るという献策が採用されたがゆえの、前夜祭で~す。

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 前線の兵士が苦労している間に、特権階級だけが皮算用で前祝いとは、腐敗の極地ですね~。

 この後、ヴィスタリア姫がカミルの決意をアルヴァンに教えてしまったので、史実通りアルヴァンはカミルを気絶させて、一人で魔王城に乗り込んでしまいました。

 このことが判明したのは翌日の正午で~す。その時間になるまで誰にもいうなという条件を付してアルヴァンがレリオットにだけ伝言を頼んでいたので~す。レリオット、ムービーに三度目の出演で~す。

 それにしても疑問なのは、「伝言を頼む余裕があったのなら、なぜカミルの名誉を守るための伝言も残さなかったのか?」ということで~す。一言、「私が竜笛を過失で壊してしまったので、仕方なく一人で行く」とだけ加えれば、それで万事丸く収まったでしょうに。

 なおカミル像の補修をした直後にエルノーラは本来の歴史どおりの事故死を遂げたようですが、この新しい話題のせいで一気に人々から忘れられたようで、悲しんでいるのは友人の大臣だけでした。

 ヴィスタリア姫は責任を感じるとともに、星月夜に盟友としての素質があることを見抜き、アルヴァンを追うように依頼してきました。この姫、伸びしろがすごいですね~。

 さらにメレアーデさんの黒猫がまたもや登場し、謎の力でキャプテン・シュトルケを奮起させ、破邪舟師としての仕事をする気にさせたようでした。

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 おかげで星月夜も飛竜やペガサスなしで城に乗りこめました。

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 ただの妙な里長のように見えて破邪舟師だったことにも驚かされましたが、のちに里の住民であるヤンミンさんから聞いたところ、実は叡智の冠の一人でもあるのだとか。

 また「楽将バトルシェイカ」をおびき寄せて、他の叡智の冠たちと共闘して倒したこともあったことが、のちに判明しました。

 なお、「楽将バトルシェイカ」は、「楽将バトルシェイカー」の書き間違いではありませ~ん。

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 最初の敵は邪将トロルバッコス。ほんの少し前にアルヴァンが通りすがりに倒したはずなのに、もう復活して星月夜に襲いかかってきました。

 彼の書き置きによると、「ここは 不死の魔王の城。 ネロドス様の おチカラが もっとも強き場所ゆえ 遠からず わたくしも 復活いたします」だそうで~す。ジャミラスやギーグハンマーがまだ再登場せず、トロルバッコスがほんの30分ぐらい(アストルティアの半日)で復活できたのは、これが理由のようですね~。

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 例によってスタンに弱かったので、やはりボスにしては楽勝でした~。

 倒したあと「まめちしき」を読むと、彼は他の十一将を粛清する立場であり、彼らからも怖れられていたようで~す。設定上の地位ではドラゴンガイアが「トップの座」とされていましたが、個体としての戦闘力ではトロルバッコスこそが最強だったのでしょう。バーン軍におけるキルバーンみたいな立場ですね~。

 十二将がネロドスの加護を失った現代では、トロルバッコスはドラゴンガイア・ベリアル・バズズ・アトラス・ギーグハンマーたちに次ぐ第六位という中堅の強さまで弱体化してしまっていますね。魔法の迷宮で、かつて苛めた相手に苛め返されていたりして。

 いきなり最強の将を倒したので、ここからは二匹ぐらいずつで来ないと物足りないと思っていたところ……、

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 六体で襲ってきました。

 ちなみにグランゼドーラの図書室の本の記述を信じるかぎり、アルヴァンのときは各個撃破だったようで~す。

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 次の部屋は十二将の像が並ぶ「十二将の間」でした。

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 モデルとなった将が死んでいる最中は像が半壊し、復活すると修復される仕様のようでした。

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 星月夜が戦っていないアトラス・バズズ・ベリアルの像も壊れていました。

 この三将は、城外で倒されたか、たった今アルヴァンに倒されたかの、どちらかなのでしょう。

 次の魔王の部屋に入ると、もっと前に部屋に入ったはずのアルヴァンが、魔王ネロドスの会話を始めたばかりだったので、「たった今倒された」将が少なくとも一匹いたことになりま~す。ただしそれが悪霊の神々のうちの一匹であったとは限りませ~ん。偶然この瞬間に復活したギーグハンマーかジャミラスだった可能性もゼロではないですから。

 ネロドスはカミルのいないアルヴァンと戦う気にすらならなかったようでしたが、星月夜が盟友としての力を見せつけると、ようやくやる気になったようでした。

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 「大魔王」ではなく「魔王」であり、本来の歴史ではアルヴァン一人に倒された相手なので、どうせマデサゴーラより数段弱いだろうと思ってなめていたのですが、体感では同じぐらい面倒な戦闘でした。

 とはいえ、これはあくまで星月夜個人の体感で~す。勇者とのコネがない一般人や一般の魔物にとっては、やはり闇のころもの分だけマデサゴーラのほうが強く感じるのでしょう。

 こういう、「後から出てきた格下のボスを、ちゃんと格上のボスより弱く設定し、なおかつその間に成長したプレイヤーにとって同じぐらいの苦戦になる仕組みを用意する」という作業は、ストーリーもバトルも大事にしている製作者だけがしてくれるもので~す。運営さん、本当にありがとう!

 この直前まで一人で魔軍十二将を滅ぼし、本来の歴史ならネロドスも一人で倒してくれたはずのアルヴァンも、この戦いではその真の実力を発揮してくれませんでした。五人がかりだからと安心し、危険な奥義を温存したのかもしれませんね~。

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 今までは自動的に発動していた盟友の盾ですが、この戦いでは意識的にコマンドをする必要がありました。

 アンルシア様やミラン*1のときとの違いは、まだ親交を深めてないせいなのでしょうか?

 戦いに勝つと、ネロドスは不死の力を発動して急速再生を試みてきましたが、アルヴァンが「邪魂の鎖」を使うとその力の塊だけを体内から抽出できました。

 さらに「聖魂の剣」でそれを破壊しようとしたところ、あの黒衣の剣士がナドラガの創生の霊核を持ち去ったとき*2と同じ雰囲気で、それを持ち去りました。

 この件から考えるに、今回の時間旅行の発端となった「ネロスゴーグ」とは、5000年前の戦いでヘルゲゴーグを入手した黒衣の剣士が、1000年前の戦いで入手したこの不死の力をヘルゲゴーグに与えることで生み出されたのでしょう。

 アルヴァンは禁呪によりけがれ、正気の内に大急ぎで例の巻物を星月夜に託し、王家の迷宮に行きました。ファルシオンの千年の休息は、この状態のアルヴァンを運んだために必要だったと判明しました。

 とりあえずこの巻物を持って現代に帰還しました。

4.1メインストーリー その3 カミルと共闘。やはりジャミラスこそ至高の知将よ。偉大なる敵に敬礼! ジャミラス! ジャミラス!

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 ジュテ国王の依頼に従い、カミルを追い駆けました。ヤスラムからの情報によると、カミルは禁呪の遺跡に入るための方法を知る人物に会いに、樹天の里に行ったのだそうで~す。

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 不死の魔王の城は、グランゼドーラ城のすぐそばでした。まるでラダトームと一衣帯水の場所にある竜王城みたいですね~。

 マデサゴーラのように何らかの事情でここにしか建てられなかったのでしょうか? それとも真っ先にグランセドーラから滅ぼす覚悟のあらわれでしょうか?

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 ロヴォス高地の樹天の里は、現在では痕跡がフィールドの一部になっている、あの謎の空中の足場の正体でした。

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 ここの長であるキャプテン・シュトルケは、カミルさんに会った直後のようでしたが、千年級の漬け物でも持ってこない限りは何も語る気がないようでした。

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 そこでもちろん現代に戻って、シュトルケ本人が埋めたミレニアム漬け物を発掘しまたよ~。

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 樹天の里は残念ながら滅んでいました。エリミネーター族に吸収されてしまったのでしょうか?

 漬け物を与えると、シュトルケはカミルさんがレビュール街道南の神儀の護堂を目指したということを教えてくれました。

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 色々と遠回りさせられましたが、ちゃんと入り口でカミルに追いつきました。

 さらにはそこにカミルを敵視するヴィスタリア姫がヤスラム一人を率いて合流しました。

 単なるワガママで無力な姫だと思っていたのですが、危険を冒して二人だけでここまで来るとは中々アッパレで~す。

 しかもカミルを逃亡者と疑っていたのに、念のため扉を叩いて中が空洞であることを確認すると、禁呪を手に入れるための行動だという主張をその後は信じるなど、中々見所もありました。

 このあたりから星月夜の中でヴィスタリア姫の評価が急上昇してきました。

 そして護堂の中での休憩中に、ヴィスタリア姫がカミルを憎むのは恋敵だからというだけではなく、オルセコ王国でカミルに殺された王族こそ彼女の兄だったからだと判明しました。これは事故だったとしても多少は憎んでも仕方ないですね~。

 一番奥の継承の間でカミルが禁呪の巻物を得た途端、ヤスラムが知将ジャミラスとしての正体を現しました。

 土壇場で裏切るために直前まで積極的に協力を惜しまなかったのでしょうね~。さすがは知将で~す。

 しばしばカミルを誘惑していたのも、単に暗殺をして終わりにするのではなく、死後に駆け落ちの噂まで自然に広まるようにすることでグランゼドーラ側の士気を下げようとしていたと判明しました。う~ん、実に周到!

 きっと猛将ギーグハンマーに勇者と盟友の不在を教えたのも、スパイとしてグランゼドーラに潜入していた彼なんでしょうね~。そして勇者の帰還が遅れるような策を練らなかったのは、ギーグハンマーの手柄を最小限に抑えるための悪知恵なんでしょう。

 しかしここでヴィスタリア姫が自分の命はどうでもいいからジャミラスを倒せとカミルに命じ、カミルがその命令に機械的に従ったため、人質作戦は無効になり、単なる肉弾戦闘にもつれこみました。

 ジャミラスの「まめちしき」の「ひとりの人間によって 彼の思惑は打ち破られた」という伏線が回収されました。このひとりの人間って、普段はワガママに見えて実は芯がしっかりしていたヴィスタリア姫のことだったようで~す。彼女の従者に変装していながら、彼女の性格の深い研究を怠ったのが、ジャミラスの唯一の失敗ですね~。

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 この時代の知将ジャミラスは、やはり猛将ギーグハンマーと同じ理由で、スタン耐性の低さが弱点でした。

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星月夜「どちらが真の不死の鳥か、実力で決めよう。秘技、不死鳥天舞!」

知将ジャミラス「グエ」

 こうして知将ジャミラスを倒したのですが、彼は最後の力をふりしぼって念じボールみたいな技を放ってきました。カミルはこれを避けたのですが、それこそジャミラスの思うつぼで、ボールはその直後に軌道を変え、継承の間の入り口付近の天井を破壊し、我々は閉じ込められてしまいました。

 もしも初めから天井を狙っていたら、カミルはその意図に気づいて逆にボールに体当たりを仕掛けたことでしょう。ジャミラスは死の直前でもそこまで考えて、あえてカミルがぎりぎり避けるであろう速度でカミルを狙うふりをし、敗北を引き分けへと昇華させたので~す。

 しかもジャミラスは不死の力によりやがて復活する設定なので、これは事実上の勝利ですね~。

 星月夜はジャミラスのこの、逆境にあってもめげず、与えられた条件の中での最善を最後の瞬間まで考えて実行し続ける姿勢を、昔から非常に尊敬しておりま~す*1

 敵ながら至高の知将であった故ジャミラス参謀総長に敬礼! ジャミラス! ジャミラス

 ところがメレアーデさんも歴史に積極的に介入していたらしく、あの黒猫を使ってアルヴァンに我々が閉じ込められたことを知らせてくれました。こうして事後的なチートにより、ジャミラス戦は我々の完勝となりました~。

 一息つく間もなく、カミルは魔王との速戦を提案しました。不死の力を封じる力を得たことが知られたら、さらにその対策をされてしまうからというのが、その理由のようでした。

 それはそうですよね。アルヴァンの怪我が治るのをじっくり待っていたら、やがてジャミラスが復活し、そのジャミラスがカミルの生存を知れば、その瞬間にこちらの手の内は魔王に知られてしまいま~す。

 孫子曰く「兵は拙速を聞くも、未だ巧の久しきを睹ざるなり。それ兵久しうして国に利あるは、未だこれ有らざるなり」で~す。

4.1メインストーリー その2 1000年前の世界へ跳躍し、まずは猛将ギーグハンマーを討ち取り、腐敗した王宮へと招かれました。 & ジュテ国王の名前を分析しました。

 不死の魔獣を倒す方法の調査の第一歩は、アルヴァン像を眺めることから始まりました。

 これが大当たりだったようで、キュルルによれば1000年前の物品であるこのアルヴァン像を媒介にすれば、1000年前に行けるそうで~す。

 そうして不死の魔王の断末魔を見学して参考にしちゃうぞツアーが始まりました。

 アンルシア様は自分も何とかして千年前に行きたいと思っていたようですが、キュルルに不可能だといわれ、さらにレリオが国王からの伝言を伝えたことで、頭が冷えたようでした。

 レリオ、4.1で二度目の活躍ですね~。持ち場が玉座からかなり離れているのに国王からの伝言を伝える役になったということは、繭関連の問題は彼が一手に責任を持つ立場なんでしょうかね~?

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 姫様曰く、「……そうだったわ。 賢者さまたちが いない今 私まで 1000年前に 旅立ってしまっては お父様や 城のみんなを守れない」だそうで~す。ノガートのリストラの日は近そうですね~。

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 前回の行先は5012年前という端数混じりの過去でしたが、今回はピッタリ1000年前でした。着いたところは教会でした。

 ちょうどカミルが、以前王家の迷宮で語ったあの不死の魔王を倒す禁呪の情報を得た場面でした。情報をもたらしたヤスラムという男は、外国人同士でグランゼドーラを見捨てて、さっさと駆け落ちしようとカミルを誘惑していました。

 そこへ突然またまたレリオ似の兵士が敵襲を知らせてきたので、カミルは話を打ち切って戦いに赴くことになりました。

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 のちに、この兵士の名は「レリオット」と判明しま~す。さらにのちに、レリオの先祖であるとも判明しま~す。

 バージョン4.1を貫くテーマは、「眼鏡男子の伝令」でしょうか?

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 ちなみに、この教会は珍しく紫の服の聖職者が緑の服の聖職者よりも偉そうに見える配置で~す。ただしのちのムービーで緑の服の神父が王宮に招かれているので、やはり緑の服のほうが偉い可能性が高いですね~。

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 外に出ると大砲がいっぱい配置されていましたが、敵襲の直前だというのに砲撃手の姿が見えませんでした。絵として省略されているのでしょうか? それとも魔王軍が武器の破壊よりも兵士の殺害を優先しているのでしょうか?

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 そして、驚いたことにプクリポとエルフがレンダーシアに存在することが許されていました。レンダーシアに五種族が上陸してはいけないというルールは、千年前にはまだなかったのでしょうか?

 そうなると、やはりこの禁令は災厄の王の襲来に備えたルールだという星月夜の説*1が正解である可能性が高まりますね~。予測される襲来の日の数百年ぐらい前から禁止すれば、目的達成にはそれで十分でしょうから。

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 料理屋には冒険者向けの料理は売っておらず、店員のシバーラさんは漬け物の話しかしてくれませんでした。

 漬け物は「シバーラ」さんだけに柴漬けだったりするのでしょうか?

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 中央広場で猛将ギーグハンマーに出会いました。ギーグハンマーが空を飛んだり言葉を喋ったりしていたので、少々驚きました。

 レリオットはここでもうムービーに二度目の出演を果たし、逃げろと忠告してきましたが、星月夜はこいつとその強化版と狂乱版とをあわせて、すでに91回も勝利してるんですよ~だ。

 と思ったら、たしかに魔法の迷宮で登場したときよりは強かったで~す。装備が外見からして豪華なので、その錬金効果のせいでしょうか? もしくは現代の四魔将のように、魔王によって強化されたんでしょうか?

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 とはいえ、耐性などは現代のギーグハンマーと同じらしく、4thディスクのボスにしてはスタン耐性が非常に低かったで~す。戦士や盗賊にとってはいいカモで~す。

 戦闘で倒すと最期の力をふりしぼって大量のガーゴイルとシャドーサタンを召喚してきましたが、これらは駆けつけたアルヴァンとカミルが始末をしてくれました。

 のちに判明した情報によると、この時点の二人は不死の魔王に負けて逃げかえってきた直後だったそうで~す。

 そしてこの時期にギーグハンマーがグランゼドーラを襲った理由は、「まめちしき」によると「ある魔軍十二将の 入れ知恵で 勇者と盟友が 留守と知り グランゼドーラ王国を 襲撃したらしい」となっておりました。

 敵軍の連携はあまりとれていないようですね~。情報源の「ある魔軍十二将」は、出撃するアルヴァンたちの姿を見て「今がチャンスだ!」とギーグハンマーに教えるだけでなく、不死の魔王に「苦戦するふりをして戦いを長引かせて下さい」と伝えていれば、より大きな戦果をあげられたでしょうに。

 まあこの時代の魔軍は、ドラゴンガイアに「主君の後釜を狙っていた」という設定があったり、バリクナジャに「主君に逆らうこともあった」という設定があったり、ハヌマーンに「はみ出し部隊を率いて 敵味方ともに恐れられた」という設定があったり、ギーグハンマーに「ときには味方も犠牲と」したという設定があったりする上に、逆に主君に忠実で有能で十二将のまとめ役でもあったキングレオが「獅子身中の虫となるのではと 疑われることもあった」という設定のある、かなり酷い組織なので、互いに謀略を仕掛けて足を引っぱり合うことも、しばしばあったのかもしれませ~ん。今回もそのケースだと考えれば、納得がいきま~す。

 その後、ギーグハンマーを倒した英雄としてアルヴァンから城へ招かれました。

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 城下町は火の海だというのに、城の中では呑気に、アルヴァンの許婚のヴィスタリア姫の出身国のフェルエンデが小国で歴史あるグランゼドーラとの釣り合いがどうとか、どうせ他国に嫁ぐフェリナ姫よりヴィスタリア姫の機嫌をとったほうがどうとか、そういう話題で盛り上がっていました。

 そして玉座の間に行くと、エメリヤ妃とヴィスタリア姫がアルヴァンの負傷の責任をカミルに押しつけていびりぬいていました。

 魔軍は魔軍で内輪もめをし、人間は人間で内輪もめをし、互いにその余力で戦争を継続しているわけですね。そして長引く戦いの中で一般のグランゼドーラ兵やガーゴイルが無駄に死んでいくわけで~す。救いようのない世界ですね~。

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 あと、勇者と盟友の像が完成していたので、エルノーラはもうハシゴから落ちてポックリ死んでいるんだと思ったのですが、玉座の間にちゃっかりいました。「完成後の式典」が不死の魔王との戦いが終わるまで延期になっているってことでしょうか?

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 会議の後、カミルは単独で不死のチカラを封じる禁忌の秘術を探しに出かけました。

 星月夜はジュテ国王から、負傷中のアルヴァンに代わってカミルを手伝うよう依頼されました。

 ちなみにこの腐敗した王宮の主であるジュテ国王は、生まれた瞬間から踊りスキルが高く、剣術においてもアルヴァンの師であるなど、個人としては有能であるようで~す。

 この踊りが得意という設定から考えるに、「ジュテ」の語源は、「跳躍」を意味し、バレエの用語でもある"jeté"でしょうね~。

 またフランスで1962年に作られた短編映画"La Jetée"(ラ・ジュテ。日本語で「送迎台」の意)の影響もありそうで~す。

 この映画は、荒廃した未来を救うために過去へと時間旅行をする話だったので、繭による破滅を回避するために向かった先の過去世界の代表者の名前としてふさわしいもので~す。

 加えてこの映画では、支配者の命令で出発した者は大半が死ぬか廃人化してしまう設定でした。部下の兵士がどんどん死にまくっているという設定と、アルヴァンがやがては廃人として帰還するという定められた運命とを、王と同名の映画を通じて確認しているとも考えられま~す。

 最後に、これは少々こじつけになってしまうのですが、『ラ・ジュテ』は押井守監督の『アヴァロン』に強い影響を与えたといわれていま~す。地球ではアヴァロンの母がラ・ジュテアストルティアではアルヴァンの父がジュテ、という対比も考えられま~す。

 なお、「アルヴァン」と「アヴァロン」の類似性は単なる発音上のものではありませ~ん。地球におけるアヴァロンの本来の意味は、致命傷を負ったアーサー王が深い眠りについた架空の島の名前で~す。禁呪により魂がけがれて王家の迷宮へと引きこもったアルヴァンと、イメージ上の共通性がありま~す。

 以上色々と「ジュテ」の部分について考えましたが、この人が「アリオス王」とは違い、「ジュテ王」ではなくあえて「ジュテ国王」と表記されている理由は、残された課題となりました。

 この「国王」という称号を持つ王にはドルワームの「ウラード国王」がいま~す。「村王」などのように、普通の「王」とは微妙に地位が違うのでしょうか?

 とりあえず区切りがいいので、今日はここまでとしま~す。