ほしづくよのドラゴンクエストX日記

ドラゴンクエストXの世界で体験したことを綴っていきま~す。画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんに著作権があるので転載しないで下さ~い。

クエスト「オレさまの宿命」 感想は「せいぜい強くなれよ、小僧!」 やったことは、本質的にバルザックと同じかも?

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 カルレという傍流の王族から、改名を手伝うように依頼されました。

 「カルレ」とはどうやらキラキラネームのようで~す。本人がそう主張するのみならず、以前の記事で紹介した『アストルティア創世記』の432ページのオーガ男性の命名法則からも外れてますね~。

 オルセコの王族は自分の名前が刻まれた王聖石という加護の石を持っているため、完全な改名は困難とのことでした。

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 まずはカルレの父ゼルガンに仕えていたグルグロスから、改名のために必要な秘術書を受け取りました。

 それを持ち帰ると、今度はジェイドフレアを倒して天命の炎を持ってこいといわれました。

 そのとおりにすると、カルレは儀式を始めて「ガルレイ」になりました。

 「カルレ」に「平和」という意味があったのに対し、「ガルレイ」は完全な創作語らしいで~す。今後の活躍によってこの単語に意味を付加していくのだとか。

 ガルレイの末路については、メインストーリーで知りすぎるほど知っていましたが、「将来、力を求めすぎて魔族になったりしないように」みたいな忠告はしませんでした。

 だってガルレイがそこそこ強くなって大魔王軍に加入してくれないと、偉大なる盟友の覚醒に差し障りがありますからね~。あの日、別の四魔将がゼルドラドの護衛をしていたら、妖毒陣やなげきのさけびや分身に対処できず、負けていたはずでした。

星月夜の内心「せいぜい強くなれよ、小僧!」

夕月夜「有望な若者を援助して、将来的には自分の能力の糧とするなんて、伝説の錬金術バルザックみたいで~す!」

「赤き大地の迷い人」三部作

 本日は「赤き大地の迷い人」三部作を紹介していきま~す。

※前篇「はじめてのドレス」

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 「洒落」が語源のシャレンさんから受注。一念発起してドレスを古着屋から買ってみたものの、オークィーンに奪われたから取り返して欲しいとのことでした。

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 これは本当に簡単な作業なのですが、オークィーンが「どこかで 見たことのあるドレスを 落としていった」と表示されることから、ちゃんとログを読んでいると若干の違和感を持てる仕様になっていま~す。

 これを持ち帰ると報酬を渡されて終わりなのですが、一瞬だけ試着をしたシャレンさんの姿をしっかり見ると、たしかにどこかで見覚えのあるドレスで~す。

 でもすぐに脱いで、ダイエットの成功までもう着ないという宣言をされてしまうので、ぼんやりしているとスルーしてしまいそうになりま~す。

※中篇「ドレスを追い求めて」

 なんとシャレンさんはあのドレスを破ってしまったとかで、もう一着入手するために入手経路をたどるよう頼まれました。

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 シャレンさんにドレスを売った古着屋のルギーさん。語源は「古着」。仕入れ先を教えて欲しければ手品師の服の古着を持ってこいとのことでした。

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 現代では見かけない、古着をリサイクルする技術を持っている人でした。ドレスアップもクリーニングできるのだとか。

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 仕入れ先の取引商トレドさん。語源が魔物商人トレダと共通なので初対面の印象は悪いですが、ルギーさんと違って無償で仕入れ先を教えてくれたので、物欲は弱いですね~。でも個人情報をペラペラしゃべるのはやはり問題かな~。

 ドレスの売り手は雪虫の洞窟に住む人間だと教えてくれました。

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 洞窟で賢者サランさんに会いました。彼女もまたドレスの元の持ち主ではなく、持ち主を介抱して身動きのしやすい服を買ってやったお礼としてドレスを受け取ったのだそうで~す。

 ここまでの情報を持ち帰るとシャロンさんは追加購入を諦め、自力で裁縫を学んでドレスを修理することにしたようでした。

 この段階で、もう元の持ち主が何者であるのか、ほとんどの人は想像がついたと思われま~す。

※後篇「あの日の約束」

 賢者サランさんから、ラギの木から採れる「ブランウッド」を持ち帰るよう依頼されました。

 「ブランウッド」って和訳してしまえば「ホワイトウッド」と同じ意味ですが、一応別物であるという設定のため前半だけフランス語にしたんでしょうね~。

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 当時は未開拓のため近づけなかったラギ雪原に、現代ならば簡単に行けました。そしてブランウッドを採取して帰りました。

 するとサランさんは木工職人らしき音を出す作業をして、メレアーデさん用のブーメランを作りました。ブーメランといえば武器鍛冶職人が作るものだというのが現代のアストルティアの掟ですが、当時はそうでもなかったのでしょうか?

 これを依頼に従ってメレアーデさんに届けると、返礼に荒削りのブーメランをくれて、それをサランさんに見せると任務達成の証拠として認定してもらえました。

 そして報酬に、メレアーデさん製のブーメランを手直しして「姫君のブーメラン」を作ってくれました。

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 こんなブーメランで~す。

 このクエストを通じて、ドレスの元の持ち主がメレアーデさんであることや、この時代に来たメレアーデさんがゾンガロンによって猫にされるまでに、サランさんの下で様々なことを学んでたくましくなり、4.0で見たしっかり者の軽装版メレアーデさんへと一歩近づいたことなどが、判明しました。

 4.1で猫の姿で活躍したメレアーデさんの実績を見るに、今後は自分の意思で猫になることもできるんでしょうね。

 この「ゾンガロンのせいで一度は獣になったおかげで、回復後は自由に人間モードと獣モードを使えるようになった」という設定、『ドラゴンクエストXI』のマルティナさんに似ていますね。

 あとサランさんが叡智の冠の一人だということも判明しました。叡智の冠の伝統って、いつから始まったんでしょうね?

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 クエスト後にシャレンさんに再開すると、ダイエットにも裁縫にも成功して、常時ドレスをまとうようになっていました。

イクチオサウルスのキングサイズを釣りました~。

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 イクチオサウルスのキングサイズを釣りました~。

 苦戦した割には、もらえるコインは少なかったですね~。290メートルぐらいから始まる魚のキングだというのに、8000枚強しかもらえませんでした。釣りの草創期からいたリュウグウノツカイのビッグにすら負けていました。

 マンボウみたいに、何か隠れた弱点でもあるんでしょうかね~?

 コイン面では自慢するほどの成果ではないのかもしれませんが、個人的には入手に苦労した相手だったので、記念に記事にしてみました。

 現在ノーマルサイズが116種類、ビッグサイズが109種類、キングサイズが97種類で~す。

エテーネ王国における、王の権威と軍の権威の緊張関係について。そしてその統合を目指した双璧の抗争について。

0.はじめに

 ゼフからの指針監督官についての説明では、「ここ最近 軍の権威を かさに着て 王都で 幅をきかせている連中なんですよ。 以前は こんなことなかったんですが」となっていました。

 これは意外に驚きの情報で~す。ベルマたちは、「指針監督官」という名でありながら、指針書の文責である王の宗教的権威をかさに着るのではなく、物理的な暴力を背景にした軍隊の権威を借りている存在だと、少なくとも民衆からは思われていたのですから。

 本日はこの問題について考えてみま~す。

1.王の権威から独立した軍の権威と、その存在理由

 メインストーリーとサブストーリーが進むにつれ、さらに軍の独自の権威の存在が明らかになっていきま~す。

 先日紹介した軍司令官のクオードによるベルマ逮捕*1もその一例で~す。

 決定的なのは「エテーネ王国軍人たる者」*2ですね~。ここで副団長のセオドルトが若き日の経験を元に指針書に盲従する態度を戒めていることが明らかにされま~す。

 そしてその理由というのが、モンスターは指針書の理屈を離れた存在であるというものでした。

 ここで思い出されるのが、あのベルマですら、初登場のシーンで、指針書を持たない外国人を警戒して一度は引き下がったということで~す。

 指針書が本領を発揮するのは指針書を持った者同士のときであり、それ以外の場面では不測の事態もあり得るというのは、ルクスのような新米以外には常識だったようですね~。

 ここで王の権威から独立した軍の権威の存在理由がわかりま~す。

 モンスターや外国人と関わる軍人たちは、経験・情報にもとづく臨機応変の能力を磨いているわけで~す。そしてそれは、王権を支える指針書とは別の根拠によって支えられているため、必然的に別個の権威を形成するのでしょう。

2.王の権威と軍の権威の緊張関係。そしてそれを利用する民衆。

 『史記孫子呉起列伝によれば、孫子は「将、軍に在りては、君命も受けざる所有り」と主張したそうで~す。軍事行動においては現場の臨機応変の判断のほうが大事なので、素人の君主の意見よりも将軍の意見のほうが優先されるというわけで~す。これは一つの真理ですが、君主権力を脅かす軍事権力の台頭と暴走の背景にもなりました。

 エテーネにおいても、臨機応変を理由とする軍の権威は王の権威を脅かしたことでしょう。「臨機応変を重んじる軍からの要請」を理由にすれば、指針書に背けるわけですから。実際に要請がない場合ですら、「軍の意見も聞こうと思っていました」という弁明が可能で~す。

 さらにはモンスターと関わることの多い錬金素材の調達者や、外国人と関わることの多い輸出入業者は、軍人を真似し始めたことでしょう。「我々も軍人と同じく臨機応変の才が必要なのだ。よって「みなし軍人」であり、仕事中は指針書の統制を受けない!」と。

 指針書に背くことが時には国家反逆罪となるような社会で、ゼフの店が平気で指針書を無視していたのは、自分たちはまず間違いなく罰せられないという確固とした自信があったからなのでしょう。

 こういう理由から、『王国移住者向け 指針書要覧』でも「王国は 国益保持のため 指針書に違反する者を 指導監督し 国家反逆罪で 裁くこともある」と、末尾が弱気になっていたのでしょう。「軍や軍的なものの権威にすがることができない、例外的な状況下での指針書違反」のみが裁かれていたのだと思われま~す。

3.二つの公武合体運動

 この二つの権威の緊張状態を解決しようと努力した、いわゆる「公武合体運動」とでもいう動きは二つありました。

 一つは、クオードによるもので~す。

 クオードは王族でありながら時渡りの力が弱く、指針書の過度な強制にも疑問を持っていたようでした。

 クオードは必死で戦闘能力を高めて軍司令官に出世したあと、軍の指針書軽視の立場を重んじていきました。

 軍としても、王に由来する権威を多少は兼ね備える者が軍の権威を守ってくれるのはありがたかったでしょう。

 そしてクオードは、ベルマの逮捕やドミネウス王の廃位といった手段を通じて、軍主導での公武合体運動を試みたといえま~す。

 もう一つは、ドミネウス王によるもので~す。

 ドミネウス王は、寵臣のベルマを軍籍もある指針監督官にして、国民の生活への統制を強めていきました。

 民衆としても、軍人が指針書を強制しにきた場合、「さ~、それは軍人さんの意見も聞いてみないことには何ともいえませんな~」という言い逃れがしにくかったことでしょう。

 このタイプの公武合体運動が先王のころにはなく、ドミネウス王の独創であることは、本稿の冒頭で紹介したゼフのセリフの「ここ最近」「以前は こんなことなかったんですが」という部分からもうかがえま~す。

 原則として時渡りの力の強い王族の浮島を狙い撃ちにしていたはずの異形獣が、例外的に辺境警備隊詰所を襲った*3のも、ドミネウス王が軍の弱体化を狙っていたからでしょうね。

 もしも「質より量だ」という理由だけで非王族も襲うのであれば、組織的な抵抗のできる軍人たちを狙うよりも、どこかの集落でも襲ったほうが効率的でしょうから。

 以上によりドミネウス王は、ベルマの重用や軍人の粛清を通じて、王主導での公武合体運動を試みたといえま~す。

4.王権の消滅後

 ある日、エテーネ王宮はパドレにより時空の彼方へと消滅しました。

 ここで普通の国であれば、他の無数の浮島に住んでいるという王族たちが後継者争いを始めるところでしょう。少なくともプーポッパン王が急死してラグアス王子も急に失踪したメギストリスではそうなりました*4

 しかしエテーネ王国では、新王や仮王による暫定政権は発足せず、その動きすらなく、軍の副司令のセオドルトがスムーズに事実上の元首になりました。

 これは、事前に水面下で王と軍とが激しく対立していたことで、軍のほうでは自然にいつでも新政府の主体となれる政治力を身に着けていたのが原因なのだと、星月夜は考えました。

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 そして今後も、軍が地上と浮島をつなぐ転送機を敷地内に抑えているかぎり、今後も遠縁の王族の復権はありえないでしょうね~。

 せめて王立アルケミアの転送機をドミネウス王が破壊しなければ、王族は「浮島→王立アルケミア→所長室→所長の官舎→王都」と移動して独自に民衆に訴えかけることもできたでしょうが、現在ではそれは不可能で~す。

 昨日紹介したレイミリアが活躍していた時期におけるベストタイミングのベルマ逮捕といい、王立アルケミアの壊滅といい、色々な意味で王権側の自滅でしたね。

ベルマ逮捕の総合研究

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0.はじめに

 本日の記事は、クオードによるベルマ逮捕を多角的な視点から研究したもので、元々はある別の問題を考察するための資料集めをしていたさいに自然に組み立てあがった内容を元にしていま~す。

 登場人物たちの言動の合理的解釈を通じて、可能な限り当時のエテーネ王国の法制度などを推測していくという手法を採用しておりま~す。このため、地球の法学を参考にしつつもそれを先入観にしないという、かなり困難な態度を余儀なくされました。

 でも書き終えてみると、それなりに満足のいく記事になりました。

1.ベルマたち指針監督官は軍人であり、軍法が適用される予定だった。

 ゼフはベルマたちについて「さっきの軍人たちは 指針監督官といって」と紹介してくれま~す。

 またベルマも「指針監督官は エテーネ軍の特務機関だ」と自称していま~す。

 そしてクオードはベルマを逮捕するさいに、「一介の軍人でありながら」・「軍法にのっとり この者を追って処罰する」と発言していました。

 このことから、ベルマたち指針監督官は軍人であり、軍法が適用されるとわかりま~す。

 この設定は後々の解釈で重要になっていきま~す。

2.抗議を受けたけど逮捕は完全に合法

 刑法には法益保護機能の他に、人権保障機能という機能がありま~す。これは大雑把にいうと、刑法には「これらの法に違反しなければ、あとは何をやってもいい」という自由を保障するという裏の意味もあるということで~す。

 ベルマ本人は、指針書にもこうした人権保障機能があると本気で思い込んでいたらしく、「指針書に従った私が なぜ 罰せられるのだ!?」と抗議していました。

 この抗議に理論面から答えるなら、雑貨屋の本棚にあった『王国移住者向け 指針書要覧』が使えま~す。ここには「王国は 国益保持のため 指針書に違反する者を 指導監督し 国家反逆罪で 裁くこともある」とありま~す。つまり、「指針書に違反する」という行為は、国家反逆罪の一類型に過ぎないわけで~す。さらにこの国家反逆罪に他の罪と区別するための名前がついている以上は、これまた数ある犯罪の一つにすぎないということになりま~す。

 現実の日本で、無数の犯罪の一つである窃盗罪のそのまた一種である「万引き」をしなくても、スリなどの別の種類の窃盗罪か横領罪などの別の犯罪を犯せば、刑罰を課せられることもあるので、「万引きするな」という張り紙には、仮にそれが政府広報であったとしても、人権保障機能がありませ~ん。それと同じことで~す。

 次に事実面では、当時指針書原理主義者だったルクス*1が、この件については一切不満を持っていませんでした。

 以上の理論と事実により、ベルマの抗議は見当違いで~す。

 本人が即興で思いついた抗議以外の理由で違法となる逮捕も世の中にはありますが、本件はそのケースにも該当しませ~ん。

 なぜなら、後に再会したベルマ自身が「ドミネウス陛下から 恩赦をたまわり」と発言していま~す。「無罪または違法逮捕だから勾留取り消し」ではなく「有罪だけど恩赦」という形式が採用されたようで~す。つまり司法権と指針書の元締めであるドミネウスからみても、クオードによるベルマ逮捕は合法的であり、ベルマは本来は有罪であったのでしょう。

 以上により、クオードのベルマ逮捕は完全に合法で~す。

3.罪状

 クオードは逮捕にさいして「おのが職分を越え 国民を脅迫した罪」と「得体の知れない 怪物を使役して 国民に危害を加えた罪」とを挙げていま~す。

 「得体の知れない 怪物を使役して 国民に危害を加えた罪」については現代ジパング「暴行罪」または「特別公務員暴行陵虐罪」みたいな雰囲気ですが、おそらくこの罪で裁くのは難しそうですね。

 まず、攻撃態勢になかった強化異形獣の顔面を先制して殴って勝手に手を痛めたのはリンカさんの自業自得で~す。

 そのあとで強化異形獣・狂が暴れたのは、シャンテさんの大声のせいで~す。そして暴れた異形獣が未来からやってきた謎の四人組に危害を加えたのは事実ですが、これはベルマたちに使役されて暴れたわけではありませ~ん。

 エテーネ王国の軍法会議で、行為と結果との間にどのような因果関係があれば有罪になることになっているのかは不明ですが、この時点で「怪物の使役と怪物による危害との間に因果関係なし」として無罪となる可能性が高いで~す。

 強化異形獣が、シャンテさんの大声以外の他の些末なことでもすぐ暴走すると証明できれば、「そのような危険な怪物を連れまわすこと自体が危険な行為であり、暴走はその危険が現実化したものだ」といえなくもないですが、それを証明するための異形獣は倒されたとたんに体の大部分が魔瘴の霧になってしまいました。

 加えてクオードの発言の解釈によっては、この犯罪の被害の客体が「国民」に限られている可能性もありま~す。

 繰り返しになりますが、エテーネ軍法の詳細が不明なので、絶対無罪だとまでは言い切れませ~ん。でも文化的に類似性を持つ現代ジパングの法理から察するに、「得体の知れない 怪物を使役して 国民に危害を加えた罪」についてはかなり無罪の確率が高いといえましょう。

 「おのが職分を越え 国民を脅迫した罪」については、現代ジパングでいうところの「脅迫罪」ですね。そしてわざわざ「職分を越え」とつけ加えているということは、場合や程度によってはベルマの脅迫は正当業務行為として違法性が阻却されるのでしょう。そして今回はそれを越えてしまったのでしょう。

 ゼフの店の初回訪問で「拒否すれば 国家への反逆とみなすぞ」・「厳しいお仕置きが必要かな?」などと脅していたときに逮捕されなかったのは、これがギリギリのところで職分の範囲内の脅迫だったからなのでしょうね。

 そして残響の海蝕洞でついに逮捕されたということは、逮捕直前の「お前たちは ひとり残らず牢獄行きだ。 全員まとめて 処刑してやる」などの発言が、ついに職分を越えた脅迫とみなされたのでしょう。

 では具体的にどのような意味で職分を越えたのでしょうか?

 実はこれについては成文での典拠がありま~す。冷静だったころのベルマ本人が、キィンベルの掲示板に「時の指針書に従わぬ者を 発見した場合 国王の権限において すべからく処罰する。 指針監督官ベルマ」と書いていま~す。

 つまり指針書違反の罪の処罰の権限は国王にあるので、ベルマには「全員まとめて 処刑してやる」権限はありませ~ん。

 しかも「処刑」とは一般に「死刑執行」を意味しますが、この発言の時点ではエテーネ王国では一般人への死刑は廃止されていました。

 よって仮にベルマにも現場の判断での処罰権限があったとしても、死刑を選んだ時点でそれは違法な殺人行為の予告となりま~す。

4.部下たちは無罪の可能性も高く、実はクオードもそれに配慮していた。

 前章でこれこそが「おのが職分を越え 国民を脅迫した罪」にあたると認定したベルマの発言は、三人の意思の連絡の下での発言というよりかは、頭に血が上ってベルマ一人が暴走した結果の発言である可能性が高いですね~。

 そしてそれまで三人でやってきた横暴の多くが、ぎりぎり犯罪には当たらない可能性が高いことと、もう一つの「得体の知れない 怪物を使役して 国民に危害を加えた罪」については冤罪の可能性が高いことは、前述のとおりで~す。

 よって取り調べの結果、「いざとなったらああいう内容の脅しをすると、事前にベルマと共謀した」という事実の証明ができなかった場合、部下たちは不起訴や無罪になる可能性が非常に高いわけで~す。

 ここで先ほど紹介したクオードの「一介の軍人でありながら」と「軍法にのっとり この者を追って処罰する」という発言を思い出しましょう。

 「一介の軍人」とは「一人の軍人」のやや卑しめた表現であり、「三人の軍人」という意味ではありませ~ん。

 また「この者たちを追って処罰する」ともいっていませ~ん。

 つまりここで卑しめられているのも処罰を予告されているのも、ベルマ一人であって、部下たちはその対象ではないということになりま~す。

 部下たちを卑しめず今後の処遇についても語らなかったのは、クオードが彼らの無罪の可能性に強く配慮したからであると考えられま~す。

 この人権感覚の高さと、それに裏打ちされた表現の正確性というのは、一朝一夕に身に着くものではありませ~ん。

 一体誰でしょうね~、こんなに有能なクオードを「荒事しか能のない グズめがッ!」と罵ったのは?*2

5.「処罰するタイミング」の意味

 ベルマ逮捕後、クオードは「処罰するタイミングを 計っていたのだが」と語りま~す。

 この「タイミング」の意味が、単に「ベルマが多くの目撃者のいる状態で何らかの犯罪を犯すタイミング」である可能性もありま~す。

 しかしその場合には「捕縛するタイミングを 計っていたのだが」のほうが自然ですね。

 むしろ転送装置が壊れて王宮との連絡が途絶え、「ドミネウス王がベルマを容易に救えないタイミング」が到来したので、その好機を逃さずに尾行を開始した可能性がありますね~。

 通常の司法権のトップがドミネウス王であり、死刑が廃止されていたとしても、一般に軍法の体系はまた別ですからね~。ベルマが一般人を処罰しようとすると権限踰越ですし、それが死刑なら違法な殺人行為になることは前述のとおりですが、軍司令官のクオードが軍法会議で軍人のベルマを死刑にしても、合法の可能性が高いで~す。

 ちなみに『春秋左氏伝』哀公十七年の記事によれば、この年の春、衛の荘公の太子であった疾は、荘公の寵臣であり「死刑三回免除」の特権で常に守られていた渾良夫を粛清しようと考え、彼が四つの罪を同時に犯した瞬間に即決で殺したそうで~す。

 王宮との連絡が途絶えた途端の、このクオードのすばやい行動によるベルマ粛清は、この太子疾に似ていま~す。

 無罪や微罪となる可能性の高い「得体の知れない 怪物を使役して 国民に危害を加えた罪」が行われているときはじっと目撃するだけにとどめてリンカさんたちを捨て駒にしていて、有罪にしやすい「おのが職分を越え 国民を脅迫した罪」が行われた途端に颯爽と登場するというのも、絶対に処罰をしたいという方針のあらわれでしょうね~。

 一体誰でしょうね~、こんなに有能なクオードを「荒事しか能のない グズめがッ!」と罵ったのは?

 結局ベルマはその後の偶然の事情もあって処刑前に恩赦を受けることができたのですが、かなり危ないところであったと思いますよ~。

6月20日更新分のお宝の写真も、しっかり採掘してきました~。

 6月20日更新分のお宝の写真も、しっかり採掘してきました~。

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 赤の錬金石20個は大きいですね~。他にもフレンドさんたちのおすそわけでかなり儲かりました~。

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 それと気づいたことを一つ。フィルターを選べるようになった4.2時代以降においては、普段からセピア色の写真を撮影しまくれば、お宝の写真の練習になりそうですね~。

クエスト「闘士のサインを求めて」をクリアーし、なぜ第26~30代チャンピオンのサインが欠落していたのかを考えました。

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 フィロソロスさんが今度は1300年前の世界に関する依頼をしてきました。

 オルセコ闘技会の歴代チャンピオンのサイン帳を入手したものの、ゾンガロンが暴れていた時期の第26~30代チャンピオンの名前だけが欠落しているので、それを入手してきてほしいとのことでした。

 ちなみに、メインストーリーでゾンガロンの封印の日程を100年早める前でも後でも、このクエストにおけるサイン帳の欠落の人数は同じなので、「改変前の歴史でも、ゾンガロンが本当に脅威だったのは、ギルガラン王子の捨て身の攻撃を食らうまでの最初の数年間のみ」という仮説*1の補強証拠としても機能するクエストで~す。

 1300年前の世界では名前に「闘士」とついているオーガがちょうど五人いて、彼らが第26~30代チャンピオンであったので、それに気づいてからは非常に楽な作業でした。

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 第26代チャンピオン。

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 27代。

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 28代。ちなみに鬼人のように見えるのは潜入用の着ぐるみで~す。

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 29代。

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 30代。

 サインを持ち帰ると、フィロソロスさんはいくつかの設定を教えてくれました。カルトクイズに出そうなので要チェックで~す。

※「闘士メイガン」が女性では唯一のチャンピオンである。

※ルシェンダさんはフォロソロスさんの師匠である。

※ルシェンダさんはオーグリードレスリングの創始者である。

※フィロソロスさんはレスリングの練習台にされていた。

※ルシェンダさんはひざの故障で引退した。

 オーグリードレスリングについては、グロスナー王がバグド王に教えたという話題が3.0メインストーリーの冒頭で語られていましたが*2、意外に新しいものだったんですね~。

 さてここで、「なぜ第26~30代チャンピオンのサインが欠落していたのか」を考えてみました。

 フィロソロスさんはゾンガロンが暴れていたからとかいう曖昧な理由しか思いつかなかったようですが、はっきりいって歴史家としては無能ですね。

 まずはこの五人の種族に着目すべきで~す。オルセコの闘技会は世界規模なのが建前なのに、全員がオーガだというのは少し変で~す。

 続いてこの五人のオーガですが、全員がこれまた都合よくオルセコの近辺にいましたね~。

 そして当時のオルセコに他種族が便せん娘のササミさんとダーマ神官のネムドさんの二人しかいないことや、他国出身と確定できる者もムニュ大臣一人だけであることや、関所によるザマ地方との交通の途絶や、オルの船着き場が休業状態であったことにも思いを馳せましょう。

 こういった事情を勘案すると、「第26~30回大会は、ゾンガロンの脅威やザマの九ヶ国戦争等の事情による交通の途絶により、他種族のみならずオーガ族の他国民の参加も事実上ほぼ不可能となり、マイナーリーグと化していた。」と考えることができま~す。

 そういう次第で、当時のサイン帳の管理者は、この五人のチャンピオンたちを世界最強とは認めなかったのでしょう。だから、ゾンガロンの脅威が去った後に(改変前の歴史では「弱まった後に」)第31代チャンピオンのサインを求めにオルセコを訪れたさいにも、ついでにこの五人のサインを求めようとは思わなかったのでしょう。