『ドラゴンクエストX』では、実際にはどのプレイヤーも冥王や大魔王を倒せる立場なのですが、世界観を維持するため、各プレイヤーの視点ではその偉業を達成したのは自分とその仲間たちだけということになっておりま~す。
かつては「冥王を討てし者」という露骨な称号がこの世界観を壊しそうになったことがあるそうですが、冥王強の実装によってこの問題は解決されました~。強ボスの多くは魔瘴が作り出した幻影なのですが、冥王強は復活した本人なので~す。「冥王を討てし者」という称号を持った他の冒険者がいたとしても、それは復活した冥王を倒してくれた誰かだと思えばいいので~す。
そして勇者姫の盟友は自分ただ一人……。他の「導きの盟友」は、きっと別の誰かの友人なんでしょう。きっと。
この世界観をふたたび揺さぶってきたのが、「輝石のベルト」で~す。王家の迷宮でしか入手できないはずの装備ですが、これを装備している他の冒険者がやたら多いので~す。
「あの部屋には自分しか入れないシステムのはずなのに。まさか浮気……?」
ところが、王家の迷宮で修行する人々が多いというのは、運営自身が認めた公式設定だったようで~す。
アラハギーロの格闘場の観客席にいる「くものきょじん」のモックスさんの発言に「なんでか 最近 攻撃力を40%増やして~とか ムチャなことを頼んでくる人が 多いッス」とありました~。
これは王家の迷宮で登場する「チカラの魔人」と勘違いされたためであると思われま~す。
原則として偽の世界で暮らしている「くものきょじん」たちの知名度は、すでにアストルティアにおいてはチカラの魔人に抜かれつつあるようで~す。
ルシェンダさんが、モンスター討伐のために、勇者姫とその盟友以外の冒険者にも王家の迷宮へのゲートを作ったのかもしれませ~ん。
あるいは他の王家にも似たような迷宮があって、他の冒険者たちはそこでがんばって輝石のベルトを入手しているのかもしれませ~ん。
とりあえず、他人の輝石のベルトを見るたびに勇者姫の浮気を疑うのは、やめることにしました~。