ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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アストルティアおよび炎の領界におけるシスターの就職事情の比較研究

 炎の領界には二人の屋外シスターがいます。

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 この二人について感じた違和感は、屋外シスターなのに緑の服を着ているという点についてで~す。アストルティアの屋外シスターは、みんな紫色の服を着ていたはずで~す。

 紫の服と緑の服の序列についてですが、一つの教会に両方の服装の聖職者がいる場合、つねに緑の服を着た聖職者のほうが中心人物になっているので、緑の服の方が偉いのでしょう。

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 今回は、炎の領界の屋外シスターは、なぜアストルティアの屋外シスターより地位が高い人物が担当しているのかについて、考えてみました。

 第一の理由としては、「オルストフが創始した新興宗教が一代で急速に伸びて、旧教会の勢力を大幅に奪っていったから」ということが考えられます。

 ナドラガンドがアストルティアから切り離されてからどれぐらい経過しているのかは不明ですが、とにかく非常に長い期間、ダーマ教団もナドラガ教団も存在しない世界で、通常教会だけが宗教を取り仕切っていたわけで~す。

 その長~い期間に構築された修行や昇進のシステムが、ナドラガ教団の伸張に完全に対応して突如見直されるとは到底思えませ~ん。

 そういうわけで、五十年前ならとっくに一つの教会を任されていたはずの大物聖職者たちが、ナドラガ教団の強大化による通常教会の弱体化のせいでポストもなくブラブラしているというのが、現代の炎の領界の事情なのでしょう。現代ジパングにおけるポスドク問題に似てますね。

 十数年前のマティルの村の壊滅は、この問題に一層の拍車をかけたことでしょう。

 実際マティルの村の前にいるシスター・ビドさんは、本人の修行や旅行者の便宜のためではなく、他にすることもないので仕方なく滅んだ村の死者を弔い続けているという感じで~す。

 第二の理由としては、アストルティアの教会は逆に人材不足で、経験が浅く地位も低いシスターが、修行をかねて屋外でがんばっている」ということが考えられま~す。

 アストルティアの屋外シスター制度は昔からあったのではなく、アリオス王の提案とグランゼドーラ教会の主導で急速に進められたものであることは、シスター・ノナの発言から明らかで~す。

 グランドタイタス号の修復が終わる前から屋外シスターは存在したので、ネルゲルがレンダーシアを封印する数年前にこの制度が提唱されたのだと思われま~す。すでに要職についていた戦闘力の低い大物宗教家たちは、わざわざ危険な任務に転任することを拒んだことでしょう。そこで屋外の魔物とも戦える特殊な聖職者の養成機関が作られ、つい最近になって一期生や二期生が仕事を開始したのだと思われま~す。

 そういうわけで、アストルティアの屋外シスターは新米ばかりであり、だから紫の服を着ているのだと思われま~す。

 こうした人材とポストの不均衡は、炎の領界の聖職者がアストルティアに流入すれば、お互いが満足のいく形で解決されると思われま~す。

 でも、アストルティアから炎の領界に行く冒険者・コンシェルジュ・ダーマ神官の姿は確認できますが、その逆の移動をしたNPCは少ないですね~。大魔王戦直後に見た幻影みたいな邪竜たちとアンテロ一味だけで~す。

 自由に往来できるようになったのなら、厳しい環境を避けてアストルティアに来る竜族が大勢いても不思議ではないのに、そうした例がないということは、アストルティアから炎の領界に行くのは簡単でも、炎の領界からアストルティアに行くのは難しいのでしょうね。

 これが逆だったらならば、両世界における教会の人材問題は一気に解決したのに……。