ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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ネルゲル以前の冥王について

 ネルゲルといえば、ラズバーンが苦労して製造した冥王ですが、五百年がかりでようやく誕生した後、約一年間で滅んでしまいました。その一年間の大部分も、エテーネとの戦いでの疲労困憊から立ち直るための引きこもりの期間でした。セミのような生涯でしたね。仇敵ながらちょっと哀れです。

 大魔王戦で「冥府の王」という曲が流れることから、ネルゲル没後にはその同盟者であった大魔王が冥王を兼任した可能性が高いということは、以前別の記事で示唆いたしました。

 本日は視点を過去に向けて、ネルゲル以前にも別の冥王がいたのではないかと考えてみました。

 もしも「冥府」という場所がネルゲル誕生と同時かそれ以後に発生した亜空間なのであれば、たしかにネルゲルこそが初代冥王ということになります。

 しかしそうした世界観には二つの弱点がありま~す。

 第一のカギとなるのは、またしても「めいふのばんにん」さんたちで~す。

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 もしも冥府で番人をやっていた期間がほんの数ヶ月であったならば、フリーになった今では「めいふのばんにん」という名前は使われず、本来の名前になっているはずで~す。仮に本来の名前がなくても、もうフリーの期間の方が長いのですから、そろそろ別の名前を名乗った方が各方面から遠慮なく仕事が来るはずで~す。

 おそらくは気の遠くなる昔から彼らは(歴代)冥王に仕えていて、本来の名前なんか忘れ去られているのでしょう。そして冥府の番人としての活躍が有名なので、フリーになった今でも、そう名乗り続ける方が仕事をとりやすいのでしょう。

 ネルゲル以前にも冥王がいた第二の証拠は、『蒼天のソウラ』第4巻の41ページで、「冥王の狩猟」という技のふりがなが「ハデス・ハント」となっていたことで~す。

 作中のこの時点ではネルゲルは存命であったので、このギリシア神話の「ハイデース」の影響を受けて創作されたと思われる「ハデス」なる冥王は、ネルゲル以前の冥王なのでしょう。

 なお、『蒼天のソウラ』では、ある登場人物が別の登場人物に対し、特殊な呪文でソウラこそが冥王だと一時的に信じ込ませていました。この呪文が成功したのは、一つには術者の能力の高さが原因なのでしょう。でも、冥王が過去に複数名存在したことがアストルティアの常識であり、「冥王といったらネルゲルに決まっている」というプレイヤーたちが抱きがちな固定観念が、アストルティアの住民にはなかったことも、術が成功したもう一つの原因なのかもしれません。

(以下、追記)

 説の正しさが証明されました! 詳しくはこちらの記事をどうぞ~。