ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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「覇道の双璧」というコンビ名を分析してみました。

 新しい邪神の眷属の「覇道の双璧」というコンビ名について考えてみました。

 「覇道」は一般に「王道」の対義語で~す。

 大雑把にいうと、「覇道」は武力や権力による支配であり、「王道」は仁義や道徳による支配で~す。他にも、「覇道は短期的に業績をあげられるが長続きせず、王道はその逆」とか、「覇道は傀儡化した王の下で実力のある臣下が行うことが多く、王道は王本人が中心となって行うことが多い」などの印象があり、そういった対比が古典ではしばしば自明の前提とされておりま~す。

 ジパングの歴史でいえば、武家は覇道の側面が強く、公家は王道の側面が強いですね~。もちろん武家でも幕府を作るところまでいくと王道の側面がかなり出てきますし、公家でも戦国大名への道を模索した一条家北畠家などは覇道に近いことをずいぶんやっているので、例外もかなり多いで~す。

 さて、ゼルドラドとラズバーンは、敗北後の末期のセリフの内容のせいで、「無私」というイメージが強いですね。

 しかしながら邪神の眷属が彼らをモデルに変身した戦慄の魔元帥と震撼の冥宰相のコンビ名が「覇道の双璧」であったことを重視するならば、直接的な支配にはあまり興味のない大魔王や冥王には好きなだけ自分の趣味を追求してもらい、自分たちはその権威を背景に権力を振るおうと計画していた可能性もありま~す。

 その場合、自分たちを単なる捨て駒と言い張った末期の台詞の動機は、真相の暴露というよりかは、自分を殺した相手の達成感を少しでも減らそうとする最期の嫌がらせだったことになりますね~。