闇の領界には「くびかりぞく」というモンスターがいま~す。
「まめちしき」には「一人前として 認められるため 新月の晩 ひとりきりで獲物を仕留めに旅立つ」と書かれていま~す。
この記述を最初に読んだときは、大いに疑問に感じました。以前プリネラさんが「この ナドラガンドには 昼夜がありません」と教えてくれていたからで~す。だから「晩」という概念があるとは到底思えなかったので~す。またはるか昔にアストルティアから分離した世界なのに、「あれから123456789時間経過したから、今はちょうど新月の晩のはずだ」とか計算してイニシエーションを行う若者がいるというのも、首肯しにくい設定で~す。
しかしカーラモーラ村に到着してイベントムービーを見たり村人と会話をしたりするうちに、疑問は氷解しました。
この村には「浄月の間」という施設が存在し、そこで月光を浴びると体内の毒が消えるのだそうで~す。この月があるからこそ、一気に大量の毒を浴びたりしない限りは、毒だらけの闇の領界でも普通に暮らしていけるのだそうで~す。
そしてこの月は常に照っているわけではなく、一定時間ごとに月光を浴びる機会があるそうで~す。
こういう規則的な天体現象があるのですから、アストルティア時間とは別個の時間単位が闇の領界でのみ生み出され、「晩」と呼ばれる時間帯が作られたのも、無理のない設定だといえそうで~す。
この月にも何らかのメカニズムによって「新月」の状態があるのでしょうね~。
この「くびかりぞくの伝統や、カーラモーラ村の風習から合理的に考えるに、闇の領界にはナドラガンドには珍しく、昼夜の概念がある」という研究成果は、カーラモーラ村が「時間」と深い縁があるという星月夜の説の、第二の証拠といえま~す。
そういうわけで、マイユさんもこの浄月の間に運びこまれ、治癒を待つばかりとなりました~。
あと、マイユさんを運んでくれた美少年の名が「サジェ」だということも判明しました。この子は予告ムービーなどでも登場していたので、今後も物語に深く関わってきそうですね~。
ちなみにイーサの村のときとは違って、高圧的なナドラガ教団はここでは歓迎されていないようで~す。あのときは数ヶ月間の食糧不足で村人が弱り果てていたからこそ、教団が受け入れられたのでしょうね。その後に独立運動が起きなかったのも、偶然(?)にも大魔獣イーギュアが暴れ始め、かつてのような自給自足の生活が不可能になったからだと思いま~す*1。
だから「恵みの木のときのようにあの月さえ機能を停止すれば、闇の領界でもナドラガ教団の権威が高まるだろうにな~」と思いました。
そしてそう思った直後、急に悪魔が現れて、月を撃墜してしまいました。タイミングがよすぎで~す。やっぱりこれもナドラガ教団の仕業なのでしょうか?
次回へ続く。