ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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業炎の聖塔の第一の試練の難易度の推測 & それに基づくトビアスさんの再評価

 「五大種族神はかつてナドラガンドを封印し、しかも五つの極端な環境の領界に分けてしまった。ナドラガンドに点在する各領界をつなぐには、五大種族神が課したそれぞれの領界の聖塔の試練を乗り越えて解錠の円盤を入手しなければならない」

 これが今までに判明したナドラガンドについての設定で~す。

 聖塔の試練の中にはかなり簡単なものもありますが、氷晶の聖塔と冥闇の聖塔については、現地の竜族にとっては事実上突破が不可能な試練が序盤にあり、それが強い障壁となっていました。

 氷晶の聖塔は、入り口のシスターが課すプレ試練と第一の試練は簡単なものであり、おそらくは過去に突破した者もかなり大勢いたかと思われます。

 また終盤の試練である、緑の者との人脈の構築や、氷魔フィルグレアの打倒は、かなり困難だとはいえ、絶対に不可能というほどのものでもありません。

 しかし第二の試練は、アストルティアに行って三闘きのこを和解させるというものでした。アストルティア出身の解放者にとっては、これはフィルグレア打倒よりもずっと簡単なものでしたが、氷の領界の出身者には大きな壁となります。

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 五大種族神による封印を無理に破ってアストルティアに行き、その見知らぬ土地で僅かな手がかりを元に三闘きのこを発見して和解させ、そこからまた何とかして氷の領界に胞子を持ち帰らなければなりませ~ん。

 こういう設定である以上、数千年間誰も氷晶の聖塔を攻略できなかったのは、当たり前のことで~す。

 冥闇の聖塔は、外界の出身者にとってはかなり簡単な試練しか課してきませんでした。

 しかし闇の領界の出身者だけを排除し、何度倒してもすぐに後継機が生産されてしまう管理端末シリーズが、塔とその周辺を管理していま~す。

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 管理端末による妨害を避けつつ試練を突破するというのは、現地の住民にはほぼ不可能な話で~す。

 こういう傾向から類推するに、業炎の聖塔にも炎の領界の出身者にとっては無理難題である試練が一つ含まれていたと思われま~す。

 そしてその無理難題こそが、トビアスさんによって解かれた第一の試練だと星月夜は考えました。

 第二の試練は、現代でもそう難しいものではなかったですし、マティルの村が存続していたころならばもっと簡単に解法が判明したはずで~す。

 そしてもしも第一の試練が簡単なものであれば、大昔から第二の試練の内容とその解法も自然に知れわたり、現在までその知識は伝わっているはずで~す。

 常世の門を使わずにナドラガンドとアストルティアを往来したり、管理端末シリーズの妨害に耐え続けたりする難関に匹敵する、数千年間誰も突破できなかった業炎の聖塔の第一の試練を、トビアスさんは解いてしまったので~す。

 「やられキャラ」の印象が強いトビアスさんですが、こうして理詰めで設定を考えると、稀有な人物だという結論になりま~す。戦闘力でこそアグニースやフロスティに劣るのでしょうが、何か他の点で、天才的な能力を持っているのでしょう。

(以下、追記)

 2016年10月27日の記事で、この説を修正しました。