1.ナドラガンドの物語とアスフェルド学園の物語の類似性
多くのプレイヤーが感じているようですが、ナドラガンドの物語とアスフェルド学園の物語は、内容が酷似していま~す。
以下に星月夜が気づいた類似点をざっと列挙してみました。
※何者かによる封印により、その世界は寸断され、暮らしにくくなる。
ナドラガンドでは必要な物資の適切な交換が行われず、各地域でそれぞれ住民は苦しんでいました。アスフェルド学園でも、封印をまぬがれた生徒ですら、教室や購買部を利用できずに苦しんでいました。
※伝説の解放者が異界からさっそうと登場し、その地の支配者に気に入られ、封印を解放していく。
主人公はオルストフ総主教にもバウンズ学園長にも気に入られ、解放者活動を開始しました。
※名声と実績がそこそこあるライバルも登場するが、やがて敗北を認める。
ナドラガンドではトビアス、学園ではリソル・ルナナが、これに当たります。
※しかしその解放活動を悪と断じる者もいる。ただし詳細な理由は教えてくれない。
ナドラガンドでは主人公の兄弟姉妹、学園では4~8月のラスボスが、これに当たります。
※現地の支配組織の序列第二位は、ささいな理由から罰を与えるのが好き。
ナダイアは、カーラモーラの現地住民の治療に専念をしたエステラさんに厳重注意、フィナさんを殺さなかった主人公と敵対を宣言、主人公を見殺しにしなかったエステラさんを破門。シナイジッチは、ばくだん岩を治療したルナナを退学させようとし、ミラン君には恣意的な処罰を予告して帰省させようとし、エリシャ先生に激しくつめよったフランジュさんに謹慎処分を課していました。
※序列第二位の本来の武器は両手杖。道具としてカードを使うのも得意。
ナダイアは、他の神官のものとは一味違うデザインの特製の杖を持っていますね。そして弟らしきアンテロや部下のトビアスに強力な召喚符を貸し与えていました。シナイジッチも、ムチも一応使えるものの本来の武器は得意の攻撃呪文と相性のよい両手杖であり、石化の呪いを発動させるため怪しげな札を使用していました。
※序列第二位は怪しげな術で他者を操れるが、被害者の自由意志は原則として残る。操られた者の中には、主人公側の本拠地の一員として活動していた者もいる。その内の一名が再度主人公側に寝返ってくれて、危機をしのげる。
ナドラガンドでは、エステラ・ヒューザ・フウラが操られ、アンルシア様とラグアス王子が誘拐されました。でもエステラさんは主人公が塔から落下したときに助けてくれましたね。学園では、オデット・クラウンが操られ、ミッケ君が盗まれそうになりました。でもクラウンさんは主人公が身動きを封じられたときに助けてくれましたね。
※序列第二位が本当に解放したかったものは、六人が円形に並んだ儀式によって解放される。
ナドラガンドについては、3.5前期クリアー後の予告ムービーで、神の器六人が円形に並んでナドラガ神復活の儀式をしている姿が描かれていました。学園では、講堂でシナイジッチら六人が円形に並び、湖の遺跡への門を解放していました。
2.「予型論」
さて、キリスト教における聖書解釈の方法の一つに、「予型論」というものがありま~す。
これは、新約聖書で起きる重要な事件は、旧約聖書でも予行的に類似の事件が起きていたとする考え方で~す。
前章で確認した通り、ナドラガンドの物語とアスフェルド学園の物語は酷似していま~す。
この類似性は、スタッフが意識的であった場合も無意識的であった場合も、当面は続く可能性が高いですね~。何らかの動機や裏設定に基づいているならば、当然続きま~す。作れるストーリーのパターンが少ないせいで結果的に似てしまったのであるならば、やはり今後も結局は似てしまうことでしょう。
そういうわけで、3.5中期以降のナドラガンドの物語と、11月以降のアスフェルド学園の物語を予測するならば、「片方だけで先行して起きた事件に似た事件がもう片方でも起こる可能性が高い」という仮説を利用するのは、そう悪い手法ではないと思われま~す。
とはいえ、この種の帰納法的推論は根拠としてそれほど強いものではないので、題名には「予測」ではなく「大胆予測」と書くことにしました。だからもし予測が外れても、あんまり馬鹿にしないでね。
3.ナドラガンドの物語の大胆予測
※ナダイア派とオルストフ派の対立が顕在化
3.5前期までの物語では、ナダイア派とオルストフ派の対立は潜在的なものであり、予告ムービーで対立の顕在化が不確実な形でほめのかされる程度でした。
しかし学園では、すでに学園長は教頭を悪と断定しており、講堂の鍵が壊されたときも目撃証言を聞くまでは教頭を真っ先に疑っていました。
学園で起きたことがナドラガンドでも起きるならば、そろそろナダイア派とオルストフ派の対立が顕在化してもおかしくはありませ~ん。
※戦いの舞台は神墟ナドラグラムへ
神墟ナドラグラムについては、本当に復活するのかどうかも不明であり、復活したとして新マップの扱いになるのか戦闘の場面だけの異空間になるのかも不明でした。
しかし学園では、湖の遺跡が復活し、来月からの主戦場となることがほぼ確実視される話の展開になっていました。
予型論から考えるかぎり、おそらくナドラグラムもマップの扱いを受けるかなり重要な施設となるのでしょう。
4.アスフェルド学園の物語の大胆予測
※シナイジッチが封印の守護者たちの創造主の捕獲に成功。
ナドラガンドにおける主人公の兄弟姉妹のイメージが投影されているのは、封印の守護者たちの創造主でしょう。封印の守護者たちは、一部の例外もいますが、原則として創造主を守るために命を惜しみません。主人公の兄弟姉妹は錬金術師として、「ニコちゃん」などの疑似生命を自由に作り出していました。そしてニコちゃんも自分の命を犠牲にして結界を強化することに躊躇はありませんでした。
そして主人公の兄弟姉妹は創生の霊核の奪取と引き換えにナドラガ教団に捕獲されてしまったのですから、予型論で予測するならば、封印の守護者の創造主もまたシナイジッチの手に落ちるのだと思われま~す。
※創造主の正体は、おそらく「願いの少年」。
そしてシナイジッチの二大目標が湖の遺跡への門の復活と願いの少年の確保だったのですから、話の流れとしてこの創造主とやらは願いの少年の別名なのではないかと、一層大胆な予測もしてみました。
※そしてその願いの少年の正体は、おそらくウェスリー。
「解放者の兄弟姉妹」という立場に匹敵する因縁を学園で持っているのは、「あるフウキ委員の兄弟姉妹」という立場であるウェスリーぐらいでしょう。