星月夜は世界中の国々の危機を何度も救ってきました。そしてこの度は、ナドラガを倒してアストルティア全体を救いました。今なら世界の中心でエテーネ帝国を建国し、世界の支配者になったとしても、誰も文句はいわないでしょう。
とりあえずエテーネの復興は、首都の建設からで~す。
副帝のシンイから、首都の建設にはシスターが必要であるとの献策を受けました。
そして皇太兄の月夜見がその人選を既にすませているとのことでした。
兄が推薦したのは皇帝の義理の姉にあたる修道院長でした。しかし院長はその任を固辞し、別の若い聖職者を推薦しました。
その相手とは、こんな人でした。
こんな姿にもなれるようでした。名前は「ライラ」だそうで~す。
ライラが来る前に大急ぎですべての建物を建て直し、毒の沼地を消しました。やる気があればこの程度のことは一瞬でできてしまいま~す。
でもこの技術でガケっぷち村の連中を救ってやったりはしませ~ん。自分たちでがんばってこそ、他人に頼らない根性が身に着くからで~す。
エテーネ帝国国教会初代教皇の就任式が、厳かに行われました。
エテーネの復興を聞きつけ、皇帝の徳を慕って、禽獣までもが自発的に帰服してきました。後に侍従長となる「フワーネ」で~す。
あまり人間の姿のままでいると老いるので、次の皆既月食の日まで再びエルフの死骸を活用することにしました。
民には「皇帝陛下は親征中だ」とでも伝えておきま~す。