ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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「大盗賊の伝説」における『竹取物語』の影響の検証 その2

 昨日の記事と同じ要領で話を進めていきま~す。

2.「入団! カンダタ団」における『竹取物語』の影響の検証

2-1.墜落する石上麻呂足の踏襲

 キラキラ大風車塔のプロペラで月に行けなかったカンダタですが、今度はビッグホルンを改造させて月に行こうとしま~す。アクロバットケーキやすばやさのたねなど、協力者への報酬も用意してきました。

 そういう話の流れならば、ペリポンと合流の直後から「ガンガン電池が必要」という話題に行ってもよいはずなのに、わざわざ二倍にしただけの出力の発射の話を間に挟み、カンダタに墜落の痛みを味あわせていま~す。

 これは燕の子安貝を自ら取ろうとして墜落した石上麻呂足の事績を踏襲しているといえま~す。

 石上麻呂足は五人の貴公子の中では一番まともな人格の持ち主であり、協力者には自発的に褒美を与えており、秘宝の入手のための努力も試行錯誤を積み重ねるという努力型の人物なので~す。このため、さすがのかぐや姫も彼にだけは多少同情するので~す。

 「報酬は惜しみなく出す」「秘宝入手のために試行錯誤を積み重ねる」「墜落して痛い目に遭う」という共通点から、今回のカンダタは主に石上麻呂足を演じているといえま~す。

2-2.倉津麻呂とペリポン

 後に大成果を挙げるペリポンですが、今回は中途半端に有能だったせいでかえってカンダタを痛い目に遭わせてしまいま~す。

 これは、貴公子たちの協力者のうち、中途半端に有能だったせいで結局は石上麻呂足が大怪我をするという流れを作った倉津麻呂の立場に似ていま~す。

2-3.影となって姿を隠すかぐや姫を演じるラゴス

 かぐや姫は、自宅で御門に袖をつかまれて逃げようがなくなった状況下で、自分の身をシャドーに変化させて逃げてしまいました。

 これを見た御門は、かぐや姫が凡人ではないということを認め、相手を臣民としてではなく対等な存在として扱い、三年間の文通を開始するので~す。

 そして、常識的には隠れようのない部屋でも、闇と同化して闇に潜むことができるのが『ドラゴンクエストII』のラゴスで~す。今作でもその能力がしっかりと発揮されていました。

 また戦闘後のラゴスは、冒頭のカンダタと同じく、かぐや姫の得意な押し問答を仕掛けてきました。

2-4.武と文の力でかぐや姫と交際を始めた御門

 御門がかぐや姫との交際に成功したのは、一度は力づくで相手を捕獲したのと、相手を理解して適切な和歌を贈れたからで~す。

 ラゴスが風車のカギを大人しく差し出したのは、主人公に力で負けたのと、カンダタに内面を理解されて適切な詩を提示されたことの、総合によるもので~す。

 すなわち御門を演じたのは主人公とカンダタということになりま~す。

2-5.まとめ 「入団! カンダタ団」のキャスト

かぐや姫・・・・・・ラゴス カンダタ

※御門・・・・・・・・主人公 カンダタ

石上麻呂足・・・・・カンダタ

※倉津麻呂・・・・・・ペリポン

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