ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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60年前の兄とバルザックの戦いに関する考察

 前回はストーリー紹介とクリアー達成報告だけした「オフラインモードのつづき」ですが、今回は種々の考察や雑談をしてみたいと思いま~す。

1.兄者のレベルの上限が3から20に上がった件について

 戦闘の才能がなかった兄者ですが、レベルの上限が何の説明もなく3から20に上がっていました。

 これはおそらくバルザックの力ですね~。あまりに弱いままだと錬金術師として成長できず、能力の食べ甲斐もないから、ナルビア周辺に来れば自動的にレベルが20まで解放されるように仕込んでおいたのでしょう。

2.バルザックの計算違いとは

 バルザックは「相手のレベルが20までなら自分が絶対勝てる!」と計算してレベルを20まで解放したのでしょうが、バルザックのほうが負けてしまいました。

 これは兄が天才だったからではなく、レベル18の戦士や僧侶や魔法使いと手を組んだからで~す。

 冒険者と手を組む錬金術師というのは、バルザックの計算外だったようですね。

 バルザック冒険者と手を組む錬金術師の存在を想定しなかったのは、別に彼が愚かだからではなく、むしろ常識に従った判断だったようで~す。

 その証拠に、三匹目の中ボスの発言によれば、その中ボスまで来られた錬金術師というだけで、かなりの少数派なのだそうで~す。ほとんどの錬金術師は誰とも手を組まず、そのため先に20までレベルを上げたとしても、大抵はバルザックと会うことすらできなかったのでしょう。

3.その計算違いの原因

 錬金術師にとって、入手した技術は秘伝にしておきたいものなのでしょう。同業者の技術が向上すれば商売あがったりですから。だからみんな、ナルビア周辺のほこらで修行をする場合も、一人でこそこそと修行をしたのだと思いま~す。

 そしてそういう錬金術師たちは、次々にバルザックやその手下に負けて能力を食われていったのでしょう。

 しかし兄だけは、ド田舎のエテーネ村で育ったうえに、それまでの本人の技術も非常に低かったので、情報を独占することの経済的意義がまだわかっていなかったのでしょうね~。

 その極端な純粋さが、一周まわってバルザックの裏の裏を自然にかけたので~す。

 「自分一個の利益のためだけに努力をする」というのが常識である業界で生きてきたバルザックが騙せた相手は、やはりそういう業界に生きる連中だけだったというわけで~す。

 その意味でこれは、トルストイの『イワンのばか』と似た構造の物語であるといえま~す。

4.錬金術師のレベル上限の解放は非常に困難である。

 いくら単独行動が原則の錬金術師でも、さすがにレベルが30ぐらいあればバルザックに勝てたでしょう。

 しかしそういう強者の存在をバルザックは想定しておらず、しかも実際にそういう連中に苦しんだ形跡もありませ~ん。

 このことから、錬金術師のレベルの上限はせいぜい3が常識であり、20というだけでもバルザックの力を借りたチート性能なのだとわかりま~す。

 これを証明するもう一つの根拠が、本人時間で数千年の旅を様々な時代でしてきたはずの兄が、ナドラグラムで共闘したさいにレベル90にしかなっていなかったということで~す。

 当時は「数千年かけてまだ90とは情けない!」と思ったのですが、そもそも錬金術師のレベル上限解放が異常に困難なものだと考えれば、納得がいきま~す。

5.バルザック本人の知名度は高かった。

 ナルビア周辺のほこらの黒幕がバルザックであることは、当然ながら秘密だったのでしょう。

 しかしバルザックというモンスターの名前と容姿は、かなり有名だったと思われま~す。

 なぜなら、ロンデと契約する大勢の冒険者のおかげで現代アストルティアにおいてはその名称と容姿とが常識であるキングレオジャミラスグラコス・バラモスたちと並んで、カジノのすごろくの模擬戦のボスとしてバルザックが採用されているからで~す。

 バルザックはナルビアにほこらを作って隠棲するまでは、伝説級のモンスターであり、今でもその記憶が人々から消えていないのでしょうね。

 そんな超有名モンスターが、60年前にとある田舎で四人の流れ者によって倒されたわけですが、果たしてこの話を信じた者がどれだけいたことやら。

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