錬金術師のネロリ―さんから、クエスト「レディメイドな錬金釜」を依頼されました。
ネロリーさんの語源はきっと「錬金」の「錬」の字の訓読みですね。
ネロリ―さんは、錬金釜の形状は現状のものが一番便利だと理論的に証明されているけれども、外見が全部同じなのはつまらないと、悩んでいました。
この形状の錬金釜は5000年後のイッショウさんも愛用していたほどなので、よほど発展のしようのないほど便利なのでしょうね。
ネロリ―さんの独自研究によると、かつてナドラガンドで入手できた「オーロラクオーツ」と「幻惑の霧」があれば何とかなるんだそうで~す。
ここで見逃せないのは、オーロラクオーツについて「竜の大陸の 極寒の美しい大地にいた オーロラウンダーが 落とす」と説明されていた点で~す。
現在の氷の領界と同一かどうかはともかく、とりあえずかつてのナドラガンドにも極寒の地域は存在していたということになりますね~。
また幻惑の霧について「竜の大陸にある 神聖なる森の 見る者すべてが 魅了される 青く澄んだ泉付近で 手に入る」と説明されていました。
「神獣の森」は、アマカムシカが住み着く前から神聖で、幽玄の泉はそのころから存在したということになりますね~。
これらは重要な設定ですね~。
ネロリーさんはナドラガンドはもう存在しないから「さっそく 詰んじゃった」とか弱音を吐いていました。
これを聞いたとき、「まだ詰んでないでしょ。時渡りという発想があるでしょ」と思いました。
ただしこの時点では、「発想はあったとしても、協力してくれそうな王族へのツテがないということはある」とも思いました。ヨペさんという人の情報によれば、時渡りのチカラを持つのは王族だけなのだそうで~す。
でもエテーネ王宮で聞いた話によれば、あちこちにある浮島は原則として王族の所有らしいので、王族はそんなに少なくなさそうで~す。
とりあえず素材を集めて持ち帰ると、「あ・り・え・なーい! どうしてどうして!? こんなものが 存在しているなんて」といわれました。
この驚きかたから考えるに、どうやらエテーネ人でありながら時渡りでナドラガンドにいくという発想がそもそもなかったようですね~。
これが天然ボケでないとするならば、能力上の問題から、エテーネの王族でもナドラガンドが存在した時代にまで時渡りをすることは不可能だという設定があることになりそうですね~。
不可能を可能にする助手を直感で見つけてしまったのだとしたら、ヒストリカ博士の自然科学版みたいな人ですね。
なお、研究は成功で、錬金釜の実際の形状は変えずに外見だけ変更する「古代エテーネ釜プリズム」が完成しました。
これって色以外は、兄が星月夜にくれた、錬金術師でなくても錬金ができるあの釜と同じ外見ですね~。
同じものを持っている冒険者も多数みかけた経験があるので、ネロリーさんは5000年級の発明者にしてデザイナーだったことになりま~す。
その後、釜デコ屋ヤシムさんとはじめて会話をし、星月夜愛用の錬金釜の色も古代エテーネ釜プリズムで変更してもらいました~。