魔封剣姫見習いの魔封士のモルガンさんから、魔封剣姫の不調を治すための薬を獅子門のアンゴさんからもらってくるよう頼まれました。クエスト「雪山の守り人」で~す。
アンゴさんは女性だけで構成されるゲルト族の族長でした。すると語源は「アネゴ」でしょうかね~? あとそのまんまですが「安吾」も語源かもしれませんね~。ゲルト名物バンジージャンプは「墜落」であり、坂口安吾は『堕落論』を書きました。
アンゴさんからは、薬を手に入れるには、キラーアーマーの落とす炎曜石とランドンフットの湖の万年氷が必要だといわれました。
この時代はランドンフットには戦乱や大雪のせいで行けない仕様ですが、現代ならば楽々で~す。
すぐに準備すると、「ゲルト族の氷器」を作ってくれました。
これはゲルト族が、ランドン山脈山頂付近の水神から、けがれを払う霊薬を変質させずにもらうのに使う容器であり、儀式のたびに作りなおす必要があるのだそうで~す。つまり「使い捨てのレムルの聖杯」ですね~。
「60年前のエイドスにこの知識があれば、オーレンはパリンを口説き落とす必要もなく、グレン・ガートラント戦争もなかった」とか一瞬考えましたが、よくよく考えてみれば現代のアストルティアにはキラーアーマーの生息地がありませんでした。当時の青年エイドスも、ゲルト族の氷器ぐらいは知った上で、あえてその時点における最善の手段を伝えたのかもしれませ~ん。
なお、ここでモルガンさんがアンゴさんの娘だったということが語られました。そうなると彼女もゲルト族の出なんですね~。
ゲルト族の氷器を持参して、山頂付近でしぐさ「お願い」をすると、水神の湖への道が開かれました。
パリンと融合する前の「水神ギルッギシュ」で~す。「水竜ギルギッシュ」どころか「水竜ギルギッシュ強」よりも強かったで~す。
生前のオーレンって、こんな凄い神を倒してしまう剣士だったんですね~。きっと彼も「妖剣士オーレン」より格段に強かったのでしょう。
部下の「がいこつ」たちも通常のがいこつよりずっと弱かったので、オーレン隊の死後の弱体化には、何か共通の原因があるのかもしれませんね~。たとえばあの地の魔瘴が、混じっていた不純物が特殊であるため、「浴びた者をアンデッドモンスター化し、さらに弱体化もする」という効能になったとか。
倒すと「零木のしずく」が入手できました。
これで魔封剣姫の症状も緩和され、一件落着となりました。
これを終わらせると、元モルガンである現代の魔封剣姫との対話において、知りたいことの一つとして選択肢に存在したものの今まではほぼ無意味だった「魔封剣姫について」の内容が、少しはまともなものに変化していました。
あとアンゴさんと話すと、ムニュ大臣がアンゴさんの姉であるということも判明しました。
「ムニュ大臣が元はゲルトの族長で、ゾルトグリンに敗れたのちララリエ妃の命乞いにより好条件での降伏を許されてオルセコの大臣になった」という情報までは、オルセコ闘技城で聞けま~す。でもその後で次のゲルト族の長となったアンゴさんとの関係については、ここにいたって初めて明かされました。
ちなみに英語の"Morgan"の発音としては、日本語では「モーガン」と「モルガン」がありますが、「モルガン」のほうが古風で~す。そして古風に発音すると、ケルトの影響の深いアーサー王伝説における"Morgan le Fay"(モルガン=ル=フェ)を強く想起させま~す。
モルガン=ル=フェの善悪は物語によって違いますが、おおむね「治癒」と深い関係がありま~す。また彼女の語源は一説には「海出身」という意味で~す。さらにはときにケルトの「大いなる女王」を意味する神"Mórrígan"とも同一視されま~す。
「モルガン」の名の共通性、「治癒」という話題の共通性、「ケルト」と「ゲルト」の発音上の類似性、「海出身」と「海峡出身」の類似性、「大いなる女王との同一視」と「魔封剣姫への同一化」という件の類似性。以上を勘案すると、モルガンさんの元ネタはまず間違いなくモルガン=ル=フェであると思われま~す。