ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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蒼怨の屍獄兵団の目的は?

0.はじめに

 本日はお盆にちなんで、蒼怨の屍獄兵団の目的について考えてみました。

 なお、他の三兵団についての分析記事 「アストルティア防衛軍元帥昇進記念記事 「アストルティア防衛軍の敵軍の黒幕は魔物商人」説を提唱しま~す」の続編としての性格が強い記事なので、先にそちらをお読みくださ~い。

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1.黒幕はやはり魔物商人。そして同業他社の可能性は低いがゼロではない。

 蒼怨の屍獄兵団のボスの名前は、過去の兵団のボスの名前と似ていま~す。

 「まめちしき」も、今までと同じく魔物商人が書いたものに雰囲気が似ていますね~。

※蒼怨の武骸将デゾス・・・「初の装備換装型が登場! こちらは物理攻撃特化型。 単体運用よりもタイプの異なる 2体の同時運用がオススメ!」

※蒼怨の邪骨将マッゼ・・・「初の装備換装型が登場! こちらは魔法攻撃特化型。 単体運用よりもタイプの異なる 2体の同時運用がオススメ!」

 やはり黒幕は今までと同じく魔物商人だと思ったほうがよさそうで~す。

 しかも、同業他社の可能性は低いですね~。なぜなら9時間中1時間だけあるランダムの時間帯以外では、蒼怨の屍獄兵団が積極的にツスクルを襲っている時間帯は獅子門は平和であり、逆もまたしかりであるからで~す。

 ただし、獅子門を襲うA社とツスクルを襲うB社とがあったとして、さらに両社に魔鐘を貸し出すC社とかがあって、C社のメンテナンスの都合上、同時に二地域に貸し出せるのは9時間に1時間までだというような可能性も、ゼロではありませ~ん。

2.ツスクルが標的となった理由その1 実験は初期段階

 先に出た三兵団の将たちについては、開発陣は絶大な自信を持っていました。「至高の作品」・「究極の形」・「あらゆる戦況に対応できる」と。

 だから広告としての側面を重視して、一番戦争が起きやすいオーグリードで暴れたのでしょう。

 そして実験としての側面においても、もう最終段階なので、オーグリードの中でも一番過酷な環境である、寒冷地と乾燥地の境界線上で暴れてみせたのでしょう。

 それに比べると、今回の兵団の二将の紹介文は、非常に弱気で~す。「自分たちとしても初の試みなんだから、あまりクレームはつけないでね。あと、単品で購入して負けても自己責任ですよ」という気持ちが、ありありと透けて見える文章になっていま~す。今後どんどん改良していく予定の新発明という印象ですね~。

 このため、まずは標準的な環境である温暖湿潤なツスクルあたりで初期実験を開始したのだと思いま~す。過酷な環境に耐えうる改造は、今後の課題というわけで~す。

3.ツスクルが標的となった理由その2 宣伝に最適の地

 「新商品は装備の換装が出来ますよ~。とりあえず2体買っておけば、魔法に強い相手にはデゾス2体で挑み、魔法に弱い相手にはマッゼ2体で挑み、バランス型の相手にはコンビで挑めますよ~!」という意味の広告をしたとします。

 人によっては「へぇ〜! イイネ! 買っちゃおうかな〜!」と考えるでしょう。でも「面倒だから汎用型のブラゴ1体ですませちゃおうかな~!」と考える人も多そうで~す。

 では、「へぇ〜! イイネ! 買っちゃおうかな〜!」な人の比率が一番多そうなのはどこでしょうか?

 それは、普段から「知の試練と力の試練の両方に合格しないと学びの庭を卒業させないぞ」という言葉が飛び交っているツスクルだと考えるのが順当でしょうね。常時多様な能力が汎用の状態にあることを貴ぶのではなく、状況に応じて何らかの能力を特化するということを貴んでいるわけですから。

 天地雷鳴士の職業クエストの最終話*1の前の時間軸ならば、カミハルムイの上層部にも「天地雷鳴士を陰と陽とに分けて異なる運用をすることが効率的なのだ」と考える人がいたかもしれませんが、天地雷鳴士の存在を知る者も限られていますし、陰陽の融合の機運はシノノメさんの代からすでに始まっていたので、やはりツスクルには劣りそうですね。

 またアズランやカミハルムイにも、学びの庭を卒業してツスクルの価値観に染まった有力者は大勢いるのでしょうが、これらの国を直接襲うとエルトナの経済自体が衰えてしまい、さらには次章で後述する理由もあいまって、魔物商人の商売には差し障りがでま~す。

 一方、ツスクルならその種の心配はあまりないで~す。それでいて単なる貧しい田舎ではなく、口コミでエルフの有力者に新兵器の宣伝をしてくれそうな良家の坊ちゃん嬢ちゃんだらけなわけで~す。

 以上により、蒼怨の屍獄兵団による襲撃が新商品の過激な宣伝をかねていると考えた場合、その宣伝の費用対効果が一番高いのがツスクルということになりま~す。

4.ツスクルが標的となった理由その3 将来的には本気で巫女の館を落とす練習

 五大陸で一番戦争が起きやすいのがオーグリードなのは、単にオーガの性格によるものではなく、大陸内で一番強い国と二番目に強い国の国力が近いということも原因であるかと思われま~す。

 ヴェリナード対ジュレットであれば、ジュレットは戦おうという気力すらわかないでしょうし、戦っても戦争は短期で終わりそうで~す。でもガートラント対グレンであれば、グレンにも勝機がありますし、戦争も長引きそうですね~。

 そういうオーグリード大陸の状況に一番似ている大陸は、アラハギーロがそこそこ強いレンダーシアですが、ネルゲルの残した霧のせいで、新兵器の密輸ができない状態で~す。

 では二番目に似ている大陸はというと、実はエルトナなんですよ。

 花開きの聖祭においては、ニコロイ王と領主タケトラの間には多少の序列があったものの、ほぼ対等な立場でした。

 しかも、カミハルムイの次の王となるリン姫は、「黄昏だいふく」とかを作って周囲を困らせている上に、「白き者」でもありませ~ん。これに対して、アズランの次の領主たるフウラちゃんは、「風乗り」として住民に慕われている上に、「神の器」ですからね~。

 こうなると、カミハルムイ王家とアズラン領主家の上に立つヒメア様がいなくなれば、遠からずして両家の力は実質的に拮抗し、魔物商人の商売が繁盛しそうな形勢になりますね~。

 現在蒼怨の屍獄兵団は巫女の館前の結界を破っても、それ以上の深入りを避けて撤退していま~す。でも彼らによって積み上げられたデータをもとにして、いつかより強い兵団が本気で巫女の館を落としにくるかもしれませんね~。将来のエルトナでの商売のためにも。

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