ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/archive/category/傑作選)がオススメで~す。 コメントの掲載には時間がかかることも多いで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

バトルトリニティの世界観を描いたイメージイラストについて

 出遅れましたが、本日は「開発・運営だより -第43号-」で公開されたバトルトリニティの世界観を描いたイメージイラストについて語ってみようと思いま~す。

 「トリニティ」といえば英語で「三位一体」の意味ですから、何かしらキリスト教と関係がありそうなので、伝統的なキリスト教絵画との比較から分析してみることにしました。

 まず注目すべきは、中央に十字架を思わせる光線が描かれ、その左右に太陽と月が描かれていることで~す。

 十字架を中心に太陽と月とを描くのは、「キリストの磔刑」をテーマにした絵画にしばしば見られる特徴で~す。『新約聖書』の「マタイ福音書」・「マルコ福音書」・「ルカ福音書」によれば、キリストを磔刑にしたときに正午から午後三時まで暗かったらしく、そこから昼でも太陽と月が同程度の明るさだったのではないかとイメージを膨らませたのではないかと考えられていま~す。

 ただし伝統的には、太陽は絵の左部分に配置され、月は右に配置されてきました。これはおそらく、西洋の「右利きが多数派なので、右が左よりも偉い!」という観念と「太陽は弱っても月より格上」という観念が融合し、キリストから見て右側、すなわち鑑賞者からみて左側に、偉いものを配置しようとしたからでしょう。

 キリストと同時に処刑されたとされるデュスマスとゲスタスについても、キリストを誹謗したゲスタスはキリストから見て左に配置され、キリストに帰依したデュスマスはキリストから見て右に配置されるのが通例で~す。

 ところがバトルトリニティのイラストでは、鑑賞者から見て右側に太陽が配置されていま~す。

 こうなると、絵の下のほうにいるモンスターたちについても、一概に「右側(キリストから見て左側)が悪」とは言い切れませんね~。地形的にも、左下が濁流なのに対して右下は花畑で~す。むしろ絵の右部分のほうが正義だったりして。

 仮にそうだすると、自己の左に正義を配置された中央の人物もまた、悪なんでしょうかね~?

雨月「昨日はお盆に相応しい屍獄の話題だったのに*1、今日はキリスト教の話題ですか~? 節操がな~い」

星月夜「8月15日は聖母マリアが昇天した祝日でもあるのよ~。教養として覚えておきなさ~い」

雨月「へ~、ジパング終戦記念日だから覚えやすいわ~。じゃあついでにマリア様が地上に来た日も教えて~」

星月夜「12月8日。「無原罪の聖マリア」の祝日よ~」

雨月「開戦記念日やないの!」

f:id:hoshizukuyo:20150418173110j:plain