ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/archive/category/傑作選)がオススメで~す。 コメントの掲載には時間がかかることも多いで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

マローネがファラスを時渡りさせるとき、空間的にも時間的にも大幅なズレを作ってしまった理由について。おにぎりさんの見解を紹介しま~す。

1.問題

 今回の問題のテーマは、「マローネがファラスを時渡りさせるとき、空間的にも時間的にも大幅なズレを作ってしまった理由」で~す。

 記事中には星月夜の独創の部分もありますが、結論の中心部分は完全に相互フォロワー「おにぎり」さんの説で~す。

 本稿を書いた動機も、「おにぎり」さんの説をより広めたいというもので~す。

2.4.5以降、安易な回答には無理がある

 この問題の説明づけについて、「その程度の誤差は自然」とか「それが彼女の能力の限界」という回答も、マローネによるファラスの時渡りの事績が抽象的な形でのみ明らかになった4.4のムービー「ファラスは語る」の時点*1では、まだギリギリ許されたかもしれませ~ん。

 しかし4.5の時獄の迷宮*2で見た再現映像「時渡りの暴走」以降では、そういう安易な回答には無理があるので~す。

 このムービーでは、マローネはまずは自分で赤子を追おうとしていました。でもファラスが呪いを覚悟で時渡りを望んだので、自身が時渡りをするよりファラスを時渡りさせるほうがよいと判断して、ファラスのほうを飛ばしていました。

 ここで映像で明かされた具体的な状況を踏まえ、赤子を救出しにいくのが誰であるべきなのかについて、簡単な利害の比較をしてみましょう。

※着時点の微修正能力 マローネ優勢

 もしたどり着いた時代が赤子の着いた時代と相当ズレていた場合、マローネなら体力を回復したあとで多少の微修正が可能であるかもしれませ~ん。

 ファラスでは自力では微修正できませ~ん。

※呪い マローネ優勢

 マローネ本人の時渡りには呪いという副作用がありませ~ん。

 ファラスには強力な呪いがかかりま~す。

※親子 マローネ優勢

 マローネが赤子と会えれば、親子で暮らせま~す。

 ファラスが運よく赤子と会えても、その赤子は親の下で成長できませ~ん。

※残された者の安否 マローネ優勢

 マローネがファラスを宮殿に置き去りにしても、ファラスの戦闘力なら生き延びることができたかもしれませ~ん。

 ファラスがマローネを宮殿に置き去りにすると、マローネはほぼ間違いなく異形獣に殺されま~す。

※赤子の成長後 マローネ優勢

 マローネが赤子を救いに行き、やがて本人が自在に時渡りをできるところまで育てれば、二人そろってエテーネ王国に帰還できるかもしれませ~ん。

 ファラスの場合はファラスだけ未来に置き去りで~す。

※赤子の護り手としての戦闘力 ファラス優勢

 もしも5000年後の世界が極めて危険な世界だった場合、マローネだけで赤子を守り切れるかどうか心配で~す。

 でもファラスなら何とかなるかもしれませんね。

 いかがでしょう。マローネのほうが時渡りをしたほうがいい理由が5点あるのに対し、ファラスのほうが時渡りをしたほうがいい理由がわずか1点で~す。

 こうなるとせめて「ファラスを飛ばしたときのマローネには、自分なら極めて正確に赤子の跡を追えるので、跳躍後の微修正のための能力なんて考慮する必要がない、という確固とした自信があった」とでも考えなければ、自分ではなくファラスを飛ばした件の説明がまったくつきませんよね。

 それでもまだマローネの4勝1敗1引き分けですが、5勝1敗よりはマシになりま~す。

3.「頭が悪そうに見えたファラス」という伏線

 ファラスは記憶を取り戻して自分が守るべき対象の赤子の名前を思い出したあとでも、同名の主人公を中々その同一人物とは認めませんでした。

 ムービー「ファラスは語る」で主人公に時渡りの能力があると教わったあとですら、「ひょっとしたら同一人物かもしれない」程度の扱いをしてきました。

 「あの日の思い出」*3で読める手記を書いた時点では同一人物だと「確信」していたようでしたが、名前や能力の他に、現代で見聞した事物や行動をともにしたときの主人公の心根などを総合的に考慮し、やっと確信にいたったようでした。

 当時は異常に頭が固くかつ鈍い男に見えました。

 しかし過去のマローネの実績から、「先に跳躍した者の痕跡という手がかりがあるような時渡りで、マローネ様が10年以上ものズレを生じさせるはずがない」と頭から信じ切っていた場合は、むしろ正常で慎重な反応で~す。

 同一人物だと確信したときですら、内心では「自分はほぼ正確に飛ばしてもらえたが、その直後に呪いでさらに約15年飛ばされた」とか「自分はほぼ正確に飛ばしてもらえたが、その直後に赤子が自力で約15年巻き戻った」といった仮説でも立てて無理矢理納得していただけなのかもしれませ~ん。

4.ではなぜズレたのか? おにぎりさん説の紹介

 では利害得失の観点からの常識的な推論においても、同時代を生きていた人物からの評価でも、ほとんどズレの生じる余地のないマローネの時渡りが、なぜ空間的にはレンダーシアの直径の約半分ものズレを生み、さらには時間的にも10年以上ものズレを生んでしまったのでしょうか?

 この問題の完璧な回答が、前述の「おにぎり」さんの説で~す。

 これは空間も時間もズレたという困難な問題が、逆に説の正しさを証明しているという、すごい説なので~す。

 マローネがファラスを飛ばして赤子を追わせたとき、時代と位置のヒントになったのは少し前に時渡りをした赤子の痕跡でした。

 その赤子はやがて成長して5000年前の世界に舞い戻り、4.0終盤では自分が赤子時代に過去に飛んだのと同日のほぼ同刻に、エテーネ王宮の少し下方の空中からまた現代のグランゼドーラの「勇者の橋」の上に時渡りをしました*4

 この着地点はムービーで念を押されていま~す。詳細はおにぎりさんのこのツイートをご覧くださ~い。

 そしてファラスが飛ばされたのは、4.1終盤の勇者の橋の上でした。

 つまりマローネは「先ほどエテーネ王宮付近の空間から未来に旅立った自分の子」の時渡りの痕跡をたどろうとして、成長したほうの子の時渡りの痕跡をたどってしまったのでしょう。この説はおにぎりさんのこのツイートにありま~す。

 これならば空間的なズレはゼロ。時間的なズレも4.0終盤から4.1終盤までであり、かなり小さなもので~す。

5.キュルルの個体識別能力の傾向という証拠も

 さらにこの説を補強する証拠を探したところ、この世界における時渡りの元祖であるキュレクスの分身のキュルルが、4.0時代のメレアーデと猫に変身できるようになったあとのメレアーデの識別に苦労していたことを思い出しました。

 キュレクスと同等の能力の存在であるキュルルがこうなのですから、同じくキュレクスからレトリウスを経由してエテーネ王家に受け継がれた能力にも、この種の傾向がつきまとっていた可能性が高いで~す。

 またこの生体継続時間を軽視して同一人物だと見抜けてしまう立場が逆によい方向に作用した例もありま~す。4.5の時獄の迷宮のムービー「カメさまの申し子」中でパドレに自分の子と目の前の冒険者が同一人物であると認定して、すぐにそれを信じてもらえたという件で~す。

 あの一般論としては不自然な即座の信頼から考えるに、エテーネ王族のパドレの常識として「時の妖精の同一人物認定に間違いはない」というものがあったのでしょう。さらにはこっそり自分でもその能力を発動させて裏を取った可能性も考えられますね~。

 だから「時渡りのチカラで他人の痕跡をたどろうとすると、同時代に二重に存在する同一人物の識別が困難である。その反射的効果として、年齢が違っていても同一人物だと認定するのは容易である」という設定があった可能性が非常に高いので~す。

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「亡き父に贈る服」をクリアーし、さいほう職人レベル36~40を解放しました。

 さいほう職人に転業*1して以来、製品を一つ作って終わりの職人レベル解放クエストを二つ終わらせてきましたが、ついに物語を含むクエストまで来ました。

 レベル36~40解放クエスト「亡き父に贈る服」で~す。

 まずは★★以上の神官のほうい下を縫う試験をこなしました。

 その後はマスター・ユービア本人が縫ったフェンサーマントを、その父の眠るところまで運ぶ任務をこなしました。

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 この「????」という名前のぼうれい剣士がユービアの父らしく、毎年恒例のお供えとしてマントを受け取ってくれました。

 このキャラはさいほう職人をしていないと、とことん謎のキャラですよね~。

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 帰還するとレベルが解放され、さらにしぐさ「がっくり」を教われま~す。

 このしぐさを覚えるのはこれで四度目で~す。がっくり。

ドワーフたちは空を怖れる。そしてそれは杞憂にあらず。

0.はじめに

 本稿ではドワーフたちが空を怖れていることを立証した上で、その恐怖の本質を考察しま~す。

1.三国時代ドワチャッカで見た、ドワーフたちの空への恐怖

 今でこそドワーフは岳都ガタラのような空が広く見える構造の町も作って住んでいますが、三国時代にはまるで空から来る何かから逃げるかのように地下に住んでいました。

 ウルベアは国名に「地下帝国」と入っているほど地下にこだわっていましたし、ガテリアもまた本拠地は現在の「最果ての地下遺跡」でした。また当時のドルワームは、NPCのトコイの情報によると「城ごと砂に埋もれて 隠れ住んでい」たそうで~す。

 いくら当時は文明が進んでいたといっても、三国とも予算の観点では無意味なほど地下にこだわっていたことになりま~す。

 これらは「空から来る何かに怯えていた」と考えると説明がつきま~す。

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2.現代のドワチャッカでも空は怖れられている

 現代のドワチャッカでは三国時代ほど空は怖れられていませんが、やはり空への恐怖心のようなものは見られま~す。

 その最たる例が岳都ガタラであり、北部にはウルベア・ガテリアの遺跡のダンジョンによく似た構造の豪華な通路がありま~す。

 採掘ギルドや展望台に行くためだけならば普通に屋外に階段を作ったほうが安上がりでしょうに、わざわざ出入り口が二つもある豪華な屋内通路を維持していま~す。

 とりわけ町が灰塵の竜鱗兵団に襲われるようになってからは*1、あの二つの出入り口のせめて一方だけでも塞いだほうが防衛軍が勝利する可能性も高まるでしょうに、一向に閉鎖しようという動きがありませ~ん。

 やはりガタラ住民は灰塵の竜鱗兵団以上に「空から来る何か」のほうを怖れていて、シェルターとその入り口を手放せないのでしょうね~。

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3.高出力ビーム砲とも辻褄が合う

 『週刊ウルベア魔神兵 第5巻』やその周辺情報によれば、ウルベアの財務大臣「戦費抑制の目的で」魔神兵の脚部をなくす提案をしたため、グルヤンラシュに睨まれて失脚し死んでしまったようでした。

 この脚部が近接戦闘の役には立つことは、以前別の記事で検証したとおりで~す。

 しかし不思議なことに、対ガテリア戦では脚部以上に浪費となる武器については、財務大臣はそうした提案をした形跡がないので~す。

 その武器とは『第2巻』によると「右腕に」「取りつけられている」高出力ビーム砲で~す。

 このビーム砲は月にクレーターを作れるほどのものらしいのですが、その割には大量破壊兵器としての描写がありませ~ん。

 対ガテリア戦で大量破壊兵器として活躍できたのは、「圧倒的なチカラに 熱狂した」「大型魔神機開発部」によってリミッターを解除されたあとの「ウルベア大魔神」と、漫画版の「イシュ・ヤンカル」だけでした。

 もしも一般の魔神兵の一体一体の右腕が大量破壊兵器であったならば、わざわざエネルギー効率の悪い大魔神や不完全なイシュ・ヤンカルを使うまでもなかったはずで~す。

 つまりこの右腕の高出力ビーム砲は、「月まで届くほど威力が強い」のではなく、「月まで届くほど収束率が高い」のだと考えるべきでしょう。祝砲には使えても戦場では無駄に高性能な部位といわざるをえませんね。

 しかも『第3巻』によると、「左腕」のオノは「ビーム砲にも アタッチメント可能」であり、こちらの弱出力ビーム砲については「援護射撃」用との記述があるので、戦場でしっかり活躍できたようで~す。

 ならばなおのこと左腕にオノを持たせ、右腕は援護射撃用の弱出力ビーム砲などに改造するのが、戦争の合理的な遂行という目的にはかなっているわけで~す。

 実際に主人公が今までのメインストーリーで戦ってきた魔神兵たちは、自国の施設の屋内で戦うことを想定してか、右腕が高出力ビームから「暗黒魔力砲」に換装されていま~す。

 それでも財務大臣がこの月まで届くほど収束率が高いビーム砲を無駄だと思わなかったのは、「高高度から攻めてくる敵を迎え撃つ準備が、対ガテリア戦争以上に重要だったから」ぐらいしか理由が思い浮かびませ~ん。

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4.ドワチャッカを集中的に襲う空からの使者たち

 アストルティアにはザグバン丘陵にのみ流星群が降り注いだ歴史があり、また現在でもザグバン丘陵でのみ謎の飛行物体が観測できま~す*2

 さらにはまめちしきによると「魔天より飛来した」といわれるクァバルナは、ドルワームを長年苦しめてきました。

 ドワーフだけが空を怖れるのは、決して杞憂ではありませ~ん。

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5.空の脅威の根源は?

 この空の脅威の主たる根源ですが、「宇宙」という可能性は低いですね~。

 まず常識的に考えて、宇宙からの脅威ならばどの大陸も平等のはずで~す。

 例外的に5000年前にメガロダインによって地脈エネルギーを減らされたエテーネ王国が大隕石に狙い撃ちされたこともありましたが*3ドワチャッカ大陸の地脈エネルギーがグルヤンラシュに大量に奪われる前からドワーフは地下を好んでいました。

 さらには「異星からの侵略軍」は、オーグリード大陸の獅子門ばかり襲ってきま~す。

 よって宇宙人から見てドワチャッカが特別魅力的であったり特別着陸しやすかったりということは、なさそうで~す。

 以上により、宇宙もまたドワチャッカの空の脅威の一部である可能性ならそれなりにありますが、宇宙こそが主因という可能性はかなり低そうで~す。

 そうなるとやはり、「クァバルナの故郷である「魔天」という異世界が存在し、そこへの巨大なゲートがドワチャッカの上空にあり、それこそがドワーフが空を怖れる最大の理由だ」と考えたほうがよさそうで~す。

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6.魔天と不思議の魔塔の関係

6-1.不思議の魔塔のボスたちの名称と不死性

 不思議の魔塔のボスたちは、全員の名前の最初の二文字が「魔天」で~す。しかもネロドスの配下であったなどの設定が見られないのに、まるでクァバルナのように何度倒してもよみがえってきま~す。

6-2.一見不自然な建築家探し

 『錬金術師ゾーネスの栄光 第4章』によれば、錬金術師ゾーネスは「神の知識を手に入れる」手段として不思議の魔塔の建築を目指したようですが、そのために必要な「才能ある建築家」は当初からドワチャッカ大陸で見つけると決めていたようで~す。

 いくらドワーフ族が一般的に器用だといっても、生涯を賭けた大事業の請負人を探すにしては、これは常識的に考えて当てずっぽうすぎますよね。

 しかし「この魔塔の建築は、魔天とドワチャッカ大陸の対立の一環でもあった」と考えるならば、非常に自然で~す。

 「これは魔天の脅威を探ったり弱めたりするための事業なんですよ」とドワチャッカ大陸の建築家に伝えれば、他の大陸出身の建築家を相手にするよりも交渉が楽になりそうで~す。またゾーネスが知らない魔天対策のノウハウをドワチャッカ人ならば持っている可能性が高いので~す。

6-3.アギロ経由での魔天の勇者との縁

 さらに不思議の魔塔の建っているデフェル荒野一帯は、ゲーム内の地図では「アラハギーロエリア」の一部とされていま~す。

 「アラハギーロ」は名称や星空といった点で「アギロ」とつながっており*4、アギロは公式イベントで「魔天の勇者」とつながりがありました*5

6-4.小結

 以上により、デフェル荒野上空にもドワチャッカ大陸上空ほどではないにせよ小規模なゲートがあり、不思議の魔塔はそこをピンポイントで狙った施設である可能性が非常に高いので~す。

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7.なぜ地下に逃げ、他の大陸には逃げないのか?

 「神の知識を手に入れる」手段として魔天と縁の深い不思議の魔塔が建てられたのですから、魔天からもたらされるものは悪ばかりではなさそうで~す。

 また3000年前の世界でドワーフ文明だけが急速に進歩したのも、異世界からもたらされた叡知のせいだと考えるのが一番自然で~す。

 だからこそドワーフ族は、エクゼリアの民のように他の大陸に集団移住するのではなく、シェルターを建設したり対空兵器を開発したり不思議の魔塔の建築を手伝ったりしてなるべく魔天からの不利益を回避し、利益の部分だけを享受しようと工夫しているのでしょうね~。

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8.パクレも気づいていたかも

 ナドラガンドや魔界はアストルティアと似たような生物だけが住んでいるので、ネロドス軍団という例外を除けば不死のチカラを持った者などいませ~ん。『亡国の記憶 ~ネロディオス覇王国~』はその証左で~す。

 しかしクァバルナや不思議の魔塔のボスの復活能力を見るに、魔天出身のモンスターはそうもいかなそうで~す。

 そのことをパクレも気づいていたからこそ、「異世界出身なので通常の手段では倒せない」変異ケダモン*6の住処を、ドワチャッカ大陸に設定したのかもしれませ~ん。

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9.御礼

 この記事の発想は、ツイッターで会話をしている最中に偶然思い浮かびました*7。関係各位に感謝で~す。

(2021年11月30日追記)

 6.0から「6-1」の説得力がさらに少しだけ増しました。詳細は本日の記事にて。

(2024年3月23日追記)

 近々記事にしますが、7.0からはアストルティア防衛軍の戦場が実物に似せた別の場所である可能性が高まりました。

 ただしその場合でも模擬戦でガタラの弱点が判明し続けていることにはなるので、本稿第2章はそのままにしておきま~す。

無償配布のツヤめきリンスを試してみました。

 星月夜は自分の髪の色については「ツヤめき」のないシルバーピュアスノーで満足していま~す*1

 だからバージョン5.2ありがとうプレゼントで無償配布された2個の「ツヤめきリンス」は*2、本来はおめかしが得意で大好きなかたに贈呈したいぐらいでした。

 でも取り引き不可の物品だったので、自分で使ってみることにしました。

 クローバーバッグでのツヤめきリンスの保存期限が720時間だったので、以下のルールで試すことにしました。

1.7月22日に2個受領。

2.同日、1個めを使用。

3.しばらく試し続ける。

4-1.よほど気に入ったら当分そのままにする。完。

4-2.よほど気に入らなかったらすぐに2個めを使用。5へ。

4-3.迷ったら約25日間を目途に2個めを使用。5へ。

5-1.よほど気に入ったら当分そのままにする。完。

5-2.よほど気に入らなかったらすぐにツヤのない髪に戻す。完

5-3.迷ったら飽きるまでそのままにし、飽きたら戻す。完

 長引くと9月20日ぐらいまで試用が続きますが、今年は秋までほぼインできないので、ある意味ちょうどいいで~す。

 さて、記念すべき初めてのツヤめきの髪は、パールの超キラキラにしました。

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 こちらが差分用のシルバーのツヤ0。

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 そしてこうなりました。

 酒場での借りられ具合から、自然にフレンド諸氏の本音も見抜けそうで~す。

夏イベント「キミとサメない夢を」に大満足

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星月夜「は~い、今年も海開きのイベントにやってきました~!」

雨月「なぜ水着ではなく白いバニースーツ着とるん?」

星月夜「ふふふ~。今回の敵はサメバーン。そのデザインはトラシュカのサメではなく、あえてモンスターのワニバーンを改造したもの。ワニにしてサメとなると、『古事記』に出てくる和邇。そのライバルは稻羽之素菟(いなばのしろうさぎ)だ!」

 今回は、毎年恒例の海開きのムービーの最中に、本来は深海に住むサメバーンの群が突如あらわれ、そのせいで若者たちが逃げてしまったという設定で~す。

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 謎の少女シャーリーは、サメバーンの群を帰らせる方法を知っていました。まずはアワウキ貝から五種類の真珠を集めればいいそうで~す。

 シャーリーは真珠集めに便利な、サメバーンを察知する能力やサメバーン避けの魔法までくれました。この時点でこの少女がただ者でないとわかりました。

 ちなみに五種類の真珠ですが、とされ、素材アイテムとして存在する・黒・ピンクは入念に避けられていました。いいですね、こういう配慮。

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 ムーロン氏は真珠集めのために新作水着をくれましたが、「こいつを着て サメバーンの視線を ひとり占めだ!」とかいってきました。発想がズレてますね。

 なおこの新作水着は「ワーニングなビキニ」と「ワーニングな足ヒレ」で~す。"warning"と「ワニ」をかけているわけですね。

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 これがアワウキ貝。

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 アワウキ貝から真珠を取り出せるのはサーペン氏のみ。謎の特技ですね~。

 五色の真珠を集め終えてからシャーリーと話すと、花火交換屋ユリユリがそれを材料にした花火を打ち上げました。

 シャーリーは本来はサメバーンの姫であり、「願いを叶えないと元の姿に戻れない」という副作用のある人間変身の薬で人間になって海開きを楽しみにきたものの、自分を連れ戻しにきたサメバーンの群のせいで海開きが無期限延期となり、いわば「詰み」の状態になっていたようで~す。

 でもこの花火で海開きを満喫できたので、願いが叶ったということになり、部下たちと意思疎通ができる状態へと戻れたようでした。

 そしてこの設定は、2014年の海開きのクエスト「夏の恋は泡のごとく」の解釈にも影響しそうですね。

 メローラが六年前(海底時間では六日前)にこの薬を使わずにあえて面倒な方法で人間になったということは、ムーロンと恋仲になるという願いが叶わないという結末をある程度は覚悟していたということになると思うんですよ。

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 事件解決の報酬として、サメスーツ・青をもらいました。

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 そこにさらにサメの浮き輪を装備すると、かなり怪しい人になれました。

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 「サメバーン」の名は、キュララナビーチの常連の「サンバーン」氏のセルフオマージュでもあったことが判明。

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 正体を現したシャーリーとも対話。

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 今回の庭具はスライム系だったので、当然購入で~す。

 なおクエスト終了後からキュララナビーチ全体が釣り場になりましたが、今年釣れる魚はサメの比率が多めでした。

 そこまではサメのイベントとしてふさわしいと思ったのですが、釣れるサメときたら大昔からいたシュモクザメジンベエザメホオジロザメの三種のみ。しかもその三種ともレア度が最強であり、到底ボーナスステージという雰囲気はありませんでした。

 チョウザメとコチョウザメは淡水魚の扱いだから仕方ないにしても、シロザメ・ホシザメ・ミツクリザメメガマウス・ヨロイザメ・ラブカあたりのサメが来てくれたら、大いに盛り上がったと思うんですけどね~。

※賞賛ポイントまとめ

 個人的に賞賛したいポイントが多かったので、最後に列挙しておきま~す。

※意外性その1 「毎年恒例のムービーだ」と思わせて途中でその期待を裏切ってきました。

※意外性その2 メインストーリーでティリアの正体を顔から見抜くことが流行りましたが、その二番煎じと思わせてあえてシャーリーの正体を大方の予測から外してきました。

※知性 あえてワニバーンのデザインを再活用することで、『古事記』へのオマージュになっていました。トラシュカでサメがすでに登場していた以上、これはただの手抜きなんかではありませ~ん。

※物語性  アンデルセンの『人魚姫』に登場する薬の設定を借りつつ、その設定を活用して独自の展開を作り上げるというこの姿勢は、二次創作の鑑ですね~。

ミニゲーム それなりに難しく、同時に救済措置がありま~す。バランスという点では理想に近いのではないかと思いますよ~。

※適度なやりこみ要素 季節イベントは段々人がいなくなってしまう傾向がありますが、一日一個までの銀の真珠というやりこみ要素を設けてくれました。この報酬が高価すぎるとイヤイヤやりこむ人が増えてしまい、安物すぎると効果がないわけですが、挑戦するにしても諦めるにしても心理的障壁が程々の合格圏内だと思いました。

※新装備 ダジャレといいデザインといい、合格点。

※古参への適度な敬意 おなじみのサンバーンの名をサメバーンとからめてきたので、思わずニヤリとしました。古参プレイヤーへの優遇は大きすぎても小さすぎても問題ですが、これは適度だと感じました。

※スライム スライム大好き。

おきがえリポちゃん ~ エスニック&ゼブラ水着 ~ & 水着関連の実験をしました。

 今月のリポちゃんは水着を貸していました。

 これでやっと気になっていた件の実験ができま~す。

 「おきがえリポちゃん ~Newカラー水着 先行公開!~」という記事で報告した内容なのですが、三年前に「リポちゃんから借りた水着でジュレットで泳ごうとするとどうなるのか?」という実験をし、「泳げない」という結果にいたりました。

 ところが最近になって、「ではその実験のさいに、外見だけではなく中身まで水着であったらどうだったのか?」が気になってしまったので~す。

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 まずはコーデ機能にたよらず本当に水着を着用しました。

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 そしてこの状態でジュレットで泳げることを確認。

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 せっかく夏イベント『キミとサメない夢を』も開催中だったので、キュララナビーチでも実験。

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 そしてそのままレンタル。

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 よし、見た目も中身も水着の状態!

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 残念、それでも泳げませんでした。

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 キュララナビーチでもそうでした。

 こうして「レンタル水着では、中身が水着でも、やっぱり泳げない」という結論に達しました。

 これにて実験終了で~す。

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 なお忘れずにダフネさんからショップポイントをもらいました~。にへへ~。

黒蛇鬼アクラガレナは実は生きていて、しかも第二形態が存在する可能性が高いと考えました。だから再登場希望!

0.はじめに

 中一日文法解説に手間取りましたが*1、本稿こそが一昨日の記事の真の続編で~す。再登場希望ボスのその2で~す。

 今回再登場を希望するボスは3.5メインストーリーに出てきた黒蛇鬼アクラガレナ*2で~す。

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1.第一の理由「退場の仕方」

1-1.生存の可能性

 主人公が戦闘で勝ったあとも実はアクラガレナは生きていて、直後のムービーで主人公を巻き込んで翠嵐の塔から投身することは、説明するまでもなく広く知られていま~す。

 そして実はそのムービー中でも、アクラガレナの死の描写は入念に避けられていました。

 本当に後腐れなく倒したことにするならば、主人公だけがエステラさんに助けられてアクラガレナはそのまま地面まで落下して紫の霧になったことにすればいいはずなのに、アクラガレナはほとんど落下しないまま塔の上層のどこかにひっかかっていました。

 そしてその瞬間に主人公の視界から消える形での退場でした。その後どうなったのかは不明で~す。

 生きているかもしれない形で退場したボスは、再登場をさせやすいですよね。

1-2.主人公側の動機の問題

 アクラガレナが生きていた場合、ほとんどの主人公にとってアクラガレナとの戦いは「試合としては判定負け」みたいなもので~す。塔から落とされたのに無傷ですんだのは、エステラさんの救助のおかげでしたから。

 エルフなら多少飛べるので何とかなったと思いますが、それでもせいぜい「引き分け」で~す。

 こういう敵はプレイヤーのほうにもリベンジの動機がありますよね。

 そして『ドラゴンクエストVII』のスイフーという例外もありますが、ドラゴンクエストシリーズでは主人公に一時的に勝ち逃げをした敵キャラをあとでしっかり倒させてくれることのほうが一般的で~す。

 本作中の先例としては怪獣プスゴンがあげられま~す。ムービーでは何となく主人公のほうが負けそうな雰囲気だったのに、フウラちゃんによる賄賂で見逃してもらえました。そしてその後は「怒りのプスゴン」として再登場し、成長した主人公と全力での勝負をしました。

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2.第二の理由「第二形態の存在の可能性」

2-0.総論

 他に再登場させやすいボスの類型として、「第二形態がありそう」という特徴がありま~す。

 以下、アクラガレナに第二形態がありそうな理由を書いていきま~す。

2-1.学名からの類推

 アクラガレナの命名の元ネタを長年探していたのですが、蛾に"Acraga"(アクラガ)という属があることを最近知りました。

 不勉強のため"Acraga"のたしかな語源は発見できませんでしたが、シチリア島の都市アグリジェントが古典ギリシア語で"Ἀκράγας"(アクラガス)と呼ばれていたらしいので、ひょっとしたら何か関係があるのかもしれませ~ん。いつか判明したら追記しま~す。

 蛾は親戚の蝶に美しさで負けているイメージがありますが、"Acraga"属には美しい蛾も多いで~す。"Acraga"属が所属する"Dalceridae"科は幼虫である芋虫すら美しく、「ジュエルキャタピラー」とまで呼ばれていま~す。

雨月「そういえばアストルティアでもキャタピラー緑の宝石を落とすな~。元ネタか~?」

 "Acraga"に分類される種の一覧は、英語版のwikipediaが一番充実していました。

 残念ながら"Acraga lena"という種はありませんでしたが、蛾の親戚である蝶に"Aemona lena"という種を見つけたので*3、架空の蛾の名前として"Acraga lena"は不自然ではないと思いました。

 なお平嶋義宏著『蝶の学名 その語源と解説』(九州大学出版会 1987)の61ページによれば、学名における"lena"とは「媒介者」や「誘惑する女」という意味だそうで~す。

 蛾や蝶といえば、芋虫から成虫へと形態を変えることで有名ですよね。

 地球生物の学名からの印象どおり、アクラガレナが蛾や蝶のモンスターだった場合、あの多脚で這う形態は芋虫であり、他に第二形態が存在しそうで~す。

2-2.他の蛾に似たモンスターたちからの類推

 アストルティアには外見や生態が蝶に酷似していながら実はドラゴン系であるフェアリードラゴンなんてのもいま~す。

 またその色違いのイーブルフライには幼虫時代はどくイモムシであるという公式設定もありま~す。

 だからドラゴン系とされる黒蛇鬼アクラガレナもまた、虫とドラゴンの中間的生物の第一形態であった可能性が十分にあるわけで~す。

2-3.学名の観点と類似モンスターの観点の統合

 アクラガレナも所属する「異界の獣鬼」シリーズには、フェアリードラゴンやイーブルフライの色違いの桜蝶鬼メイガというモンスターもいました*4

 学名ではないものの和名として現実に存在する蝶の「螟蛾」科の名前がそのままとられていま~す。

 だから「異界の獣鬼」シリーズの、とりわけ蝶や蛾に関しては、地球生物の名前を大いに参考にした可能性が高いので~す。

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3.おわりに

 以上、「黒蛇鬼アクラガレナは実は生きていて、しかも第二形態が存在する可能性が高いから、再登場の可能性も高い」ということを論じてきました。

 だから星月夜は、魔鳥の頭目の次ぐらいに、アクラガレナの再登場を待望しているので~す。

暁月夜「私は納得したぞ~。蛹の中から"lena"の名にふさわしい、妖精風の羽を生やした蠱惑的な美少女が出てきてくれるのを、強く待望するぜ!」

雨月「下の写真は阿倉河麗奈ちゃん成虫態の想像図や~」

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暁月夜「ああ、飼いたい。猛烈に飼いたいぞ!」

夕月夜「きゃ~、変態!」

暁月夜「なんだと~。おまえこそ姐御と毎日いちゃいちゃしやがって。二番地から聞こえてくる淫猥な嬌声の近所迷惑具合ときたら…」

夕月夜「あらあら、誤解させてしまいましたわね。暁月夜さんの願いが叶うよう、アクラガレナが無事に美しい成虫に変態するよう、声に出して祈って差し上げたというのに」