数日前にやった魔法戦士のクエスト*1では、ヴェリナードの魔法戦士団は世界中の国の依頼に応えていました。しかもカミハルムイ国とメギストリス国からの依頼の任務は、首都近辺の洞窟に住み着いた敵の掃討作戦でした。世界中に軍を派遣できるヴェリナードと、自分の頭の蝿も追えない弱小国家との対比が、よく表現できていたと思います。
星月夜が学びの庭を卒業する前に行われた「六王会議」などの記録を見ると、一応は六つの王国の立場は対等らしいのですが、国力には大きな差がありそうです。現実の世界におけるアメリカが、名目上は世界の約二百カ国の中の一国でありながらも、実質的には世界の支配者であるのと同じような感じです。
その力の根源について、他国と比較しつつ考察してみました。
その1 直轄領
「~領」という名前の地域がアストルティアには多くあります。グレン国とガートラントの国境線がザマ峠にあることを考えると、各国の領土は「~領」に限られたものではなさそうなので、この「~領」というのはおそらく直轄領を意味するのでしょう。この広さをマップ数で比較してみました。
アラハギーロ王国は、同名の地域の名称が「~領」ではなく「~地方」なので、特別扱いにしました。
※ヴェリナード・・・3
※グレン・・・・・・2
※ガートラント・・・1
※カミハルムイ・・・2
※メギストリス・・・1
※ドルワーム・・・・0
※アラハギーロ・・・0または1
※グランゼドーラ・・1
ヴェリナードが最強ですね。
その2 初期村への影響力
中世的世界においては、名目上の支配と実質的な徴税能力には大きな乖離があります。そこで首都から遠い初期村における王国の影響力を比較してみました。
なおレンダーシアについてはメルサンディ村を仮に初期村の扱いにしました。
※ヴェリナード・・・調査員が駐留。近隣の交通網も掌握。
※グレン・・・・・・なし。
※ガートラント・・・大金で生贄を購入。
※カミハルムイ・・・なし。
※メギストリス・・・なし。
※ドルワーム・・・・むしろ初期村出身者たちから迷惑を受ける。
※アラハギーロ・・・なし。
※グランゼドーラ・・なし。
やはりヴェリナードが最強です。
その3 第二都市への影響力
同じ理由から第二都市への影響力も比較してみました。最近始まった出張大使制度は、全世界共通なので省略しました。
※ヴェリナード・・・調査員派遣。近隣の交通網も掌握。ジュレットに近い島で起きた殺人事件の犯人への裁判権も保有。
※グレン・・・・・・自分自身。
※ガートラント・・・対等。
※カミハルムイ・・・なし。
※メギストリス・・・町長と姻戚関係。パクレ警部の不在がもたらしたオルフェアの治安への影響の強さを勘案するに、行政的な介入はゼロに等しい。
※ドルワーム・・・・ガタラの直接民主制では解決できないダストンの暴走を、王立研究所の研究員の一人が個人の立場で抑制。
※アラハギーロ・・・自分自身。
※グランゼドーラ・・対等。
やはりヴェリナードが最強です。
その4 歴史
各国の設定を、現在の国力に関係しそうな件を中心に比較しました。
※ヴェリナード・・・ラーディス王の時代から、ヴェリナードのみが特に被害を被った大事件はなし。歴代女王の恵みの歌は、増幅装置の効果もあって、ウェナ諸島全土を豊かにし続けている。
※グレン・・・・・・ガートラントとの頻繁な戦争で国力を消耗。
※ガートラント・・・グレンとの頻繁な戦争で国力を消耗。最近も反政府組織との激しい戦いがあった。
※カミハルムイ・・・五十年前に大急ぎで遷都を行い、大いに国力をすり減らす。大陸を支える聖地の力もつい最近まで減衰していた。魔瘴を吸収してくれる世界樹もそろそろ限界で、大陸中が魔瘴の脅威にさらされている。重要拠点に設置した村が、災厄の王によって破壊された。
※メギストリス・・・大陸中が魔瘴の脅威にさらされていた。最近では、亡霊王の復活により、多くの優秀な兵士が散る。
※ドルワーム・・・・太陽の石の効果が弱まり、弱体化していた。新資源の開発により、今後は強大化の可能性も。
※アラハギーロ・・・ネルゲルにより最近まで世界と断絶。ゼルドラドとの戦いで国軍は壊滅。モンスター格闘場のまものも大半が行方不明。生還者は国王が一人と外国人が一人。カレヴァンの帰化とモンスター格闘場の再興とシャイニーメロンの復活により、今後は強大化の可能性も。
※グランゼドーラ・・ネルゲルにより最近まで世界と断絶。ゼルドラドとの戦いで滅亡寸前になる。勇者姫の覚醒と大魔王の死により、今後は強大化の可能性も。
これも、現時点ではヴェリナードが最強です。
おわりに 魔法戦士団は必ずしも出費ではない。
以上のデータから考えるに、やはりヴェリナードこそが世界最強であり、だからこそ世界中の弱小国家に軍事的な援助を行う余力があるのだと思われます。
そしてノーランのような極端な一国平和主義者には、その援助が余計な出費に見えているわけです。
しかし魔法戦士団は決して無償で派兵されているわけではありません。
クエストNo.146ではカミハルムイ国は任務の返礼に「魔法戦士団ブーツ」を供出していましたし、No.147ではメギストリス国が魔法戦士団ハットと魔法戦士団グローブとを供出していました。つまり、弱小国からのいわゆる「思いやり予算」はきっちり頂いているわけです。