ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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プクリポのNPCたちの名前に関連して考えたことを色々と。プーポッパン王の先祖への高慢な態度とか、ダンダダ団のメンバーとか。

 プクリポの普通のNPCたちの名前には、かなりの確率でp音が入っていま~す。「ヒッピャペ」さんとか「ホラッペン」さんとか「ピレルー」さんとか。

 これが重要人物になると、p音が入る確率は一気に減ります。「ラグアス王子」とか「アルウェ王妃」とか「ナブレット団長」とか。

 もちろんこれはあくまで全体的な傾向であるので、あまり重要ではない立場だけどp音のないプクリポさんもいれば、要人なのにp音が入っているプクリポさんもいらしゃいま~す。

 前者の代表例は、大した仕事もなく退屈だ退屈だと言っているのにp音がない「ブラウン」さん。後者の代表例は、国王でありながらp音が三つも入っていた「プーポッパン王」で~す。

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 この傾向の理由について、仮説を立ててみました。

仮説1 制作スタッフの気遣い。

 有名なNPCともなると、ドラゴンクエストのファン同士が口頭で話題に出すことも多くなるでしょう。そういう時に発音しにくい名前だと、かなり困りま~す。だから重要人物だけは発音しやすくしてくれたというわけで~す。

 ただし、これは現実世界の人々のための説であって、アストルティアの住民としては受け入れがたいものがありま~す。

仮説2 名づけ親の違い。

 脚本の中に登場する人物の名前はシナリオライターさんが決めていて、その方とは別のスタッフが当初は無名だった住民の一人一人に名前をつけていらっしゃるのかもしれませ~ん。

 私たちエルトナの民も、多くのNPCの名前はどことなくジパング風であるというのに、要人は「ナシュロイ王」だの「ニコロイ王」だのと、漢字変換が不可能そうな名前だったりしま~す。それも同じ原因だと考えれば、非常に納得がいきま~す。

 これもアストルティアの外の世界を利用した説明であるので、内部的説明については別に考える必要がありそうで~す。

仮説3 階級によって子の命名の傾向が違う。

 これならばアストルティアの住民からも支持されそうで~す。

 プーポッパン王が初代国王のフォステイルをまったく敬っていなかったのも、これなら説明がつきそうで~す。

 おそらくプーポッパンさんは、王家の遠い分家の出身であったか、あるいは女系を通してのみフォステイルの血を引いている人物だったのでしょう。そして微賎の立場から自分の才覚を頼りに一代で成り上がったのだと思われま~す。だからこそ、自分を実質的な新王朝の開祖とみなし、フォステイルを先祖というよりライバルとみなしたのだと思うので~す。

 ブラウンさんは逆に、本人は無能だったけれども名門の出であったおかげで、コネで閑職にありついたのかもしれません。

 ただし、仮説3にも弱点がありま~す。この説では、少々説明が難しくなってしまうのが、ダンダダ団のみなさんの名前で~す。

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 ダンダダ団はアウトローでありながら、団員の名はそれぞれ「バロ」・「ブルッチ」・「ボラオ」と、一人もp音がありません。これは仮説1と仮説2では容易に説明がつきますが、仮説3と整合させるにはちょっとした工夫が必要で~す。

 この三つの名前は、悪事をはたらく際の騙り名ではないかというのが、星月夜の考えた説明で~す。

 野心を持って旗揚げをする際に改名を行うというのは、よくある話で~す。「張九四」が「張士誠」になったり、「ピサロ」が「デスピサロ」になったり、「クレル」が「******」になったりと……。

 ダンダダ団は、その名称自体、伝説の大盗賊の「カンダタ」の名を剽窃して作られたものでした。そうであるならば、その構成員たちの名乗りも、上流階級風に創作したものである可能性は十分にありま~す。