今日は、「白きヴェールの乙女」について、色々考えたことを語ろうと思いま~す。
1 島
今回の期間限定クエストの舞台は、ウェナ諸島のどこかにあるブルーマリッジ島で~す。
イベント用の新しいマップを追加するとき、ウェナ諸島のどこかの小島にしておけば、普段はそこへ行けなかったことの良い理由ができるから、そうしたのだと思いま~す。「妖魔のまなざし事件」と同じ構造ですね。
島の名前の「ブルーマリッジ」は「マリッジブルー」からとったのでしょう。花嫁のミナヅキさんが何となく結婚を嫌がっている件が、おそらく後半でもメインテーマになるはずです。
2 種族
ウェナが舞台だというのに、結婚をするのはエルフで、教会の宗教家たちは人間で~す。
ウェディの結婚の話は、ウェディの初期ストーリーですでに描いているので、それとイメージがかぶらないようにしたのかもしれません。
あと、「ビジネス界の大物」という設定の人物を出す場合、ウェディでは都合が悪かったのでしょう。ビジネス界の巨頭がリーネさんであることは、前回のバレンタインイベントで語られた設定で~す。ウェディの誰かがそれを差し置くというのは、かなり不自然で~す。だから「リーネほどではないけど、エルフにしては結構お金持ち」なシラナミさんが登場したのだと思いま~す。
3 シラナミ
この方、わかりやすいぐらい、裏表のある人物ですね~。
日本語で「シラナミ」というと、一応「白い波」という意味もありますが、他にも「盗賊」という意味がありま~す。語源は、『三国志』でもおなじみの黄巾軍の残党の一部が白波谷を根拠地とし、「白波賊」という一派を形成したことにありま~す。
この白波賊は、楊奉などの一部のメンバーが一時的に官軍に採用されて高い身分を得た時期もありますが、結局はみんな没落していま~す。
あと自称している「超新星」という称号も、恒星が滅びる寸前に一瞬だけそれまでよりも強く輝いている状態を意味しま~す。
こうしたことから考えるに、このシラナミさんは不正な手段を用いて一時的に輝いている人物なのだと思いま~す。
後半では「幸せのヴェール」の持つ力が間接的に作用して正体を暴かれたあげく、ミナヅキさんとも結婚できずに終わるというのが、星月夜の予想で~す。
4 ヤヨイ
このイベントでは、ヤヨイさんがすごい鑑定眼の持ち主だということにされ、自他ともにそれを認めているようで~す。そして「幸せのヴェール」を見た瞬間にサツキさんの遠謀を見抜くなど、確かに一定の鑑定眼はありそうで~す。
でもこの人、自分が探求しているピラミッドが偽物だと、ずーっと気付いていません。ヤヨイさん自身が偽レンダーシアとともに作られた存在だとしたら仕方がありませんが、今回のイベントで偽レンダーシアの外部から来た人だと証明されてしまいました。
小さなものは鑑定できて、大地やピラミッドといった巨大な偽物には全くきづかないというのは、まさに「木を見て森を見ず」ですね~。あの「ぐるぐるメガネ」は、そうした近視眼的なヤヨイさんの能力を象徴しているのかもしれません。
5 神
ブルーマリッジ島の教会でも、月の教会と同じく*1、「おいのりをする」ができませ~ん。婚姻専用の神だからなのでしょうか?
ともかく「おいのりできないこともある」という設定は、主人公の新しい体の元の持ち主を含む多くのNPCが死んだ時に、教会で復活できずにそのまま永眠してしまうことの、よい説明になるかと思いま~す。かれらはどこの教会でも「おいのりをする」ができなかったのでしょう。
そして、多くの神々に愛されてほとんどの教会で「おいのりをする」が白字になっているプレイヤーたちの方が、この世界では実は少数派なのかもしれません。
6 ハズキ・キサラ
レキさんとコヨミさんは、漢字で書くとどちらも「暦」になるのでしょう。
お二人は、自分の娘たちに月の別名にちなんだ名前をつけています。三月を意味するヤヨイ(弥生)、五月を意味するサツキ(皐月)、六月を意味するミナヅキ(水無月)、七月を意味するフミヅキ(文月)。
ところで星月夜が住んでいるアズランのモンスター酒場に、「ハズキ」ちゃんがいます。八月を意味する「ハヅキ(葉月)」と発音が同じです。
外貌も、フミヅキちゃんよりさらに幼いカンジ。
あとアズランの預り所には「キサラ」さんがいます。二月を意味する「キサラギ(如月)」とそっくり。
外貌も、ヤヨイさんより年上ってカンジで~す。
彼女たちもレキさんの娘なのでしょうか。名前の法則がほんの少しだけずれているのは、お妾さんが産んだ……。
おや、郵便局から何か小包が届いたみたいで~す。今日の日記はキリがいいのでここまで~。