ダーマ教団や宿屋協会と比べてかなり遅れをとりましたが、エルフの便せん屋も、ようやくナドラガンドに進出しました。
ミカゲさんで~す。
例によって、この郵便局でしか買えない特別な便せんを作るクエストもありました。アッシュリザードを10匹倒してくるだけの簡単な作業だったので、すぐ終わりました。
なお、炎の領界ではその環境のせいで紙がすぐボロボロになってしまうため、手紙が流行っていないのだとか。そこでミカゲさんは、炎の領界でも手紙を流行させるため、紙とは別の材料を用いて便せんを作りたかったのだそうで~す。
ここで思い出したのが、「だいじなもの」の「エステラの紹介状」の内容で~す。
このアイテムを「つかう」と、「この書状を持つ者の 聖都エジャルナへの通行を 神官エステラの責任において 許可する……」という文面が読み取れま~す。
星月夜はこのアイテムを入手したとき*1、エステラさんを馬鹿にしてしまいました。
なぜなら、これと同じような書状を書いて失敗した話を、星月夜は知っていたからで~す。
イワノフ博士の「やさい三銃士」の元ネタとなったデュマの『三銃士』では、権力者のリシュリューが腹心のミレディーに"C' est par mon ordre et pour le bien de l'État que le porteur du présent a fait ce qu'il a fait."と記した署名入りの書状を与えてしまいま~す。岩波文庫の生島遼一訳では「この紙片を所持する者のなしたることは、余の命令により、かつ、国家の利益のために、なしたるなり」とされております。そしてこの書状がリシュリューの敵である主人公の手に渡ったため、リシュリューは主人公の行為を無罪にせざるをえなくなるので~す。
同じく、「エステラの紹介状」が星月夜とは別人の悪者の手に渡り、その者に悪用されたら、エステラさんは大失態ということになりま~す。せめて文面に星月夜の容姿なりなんなりを書き加えておけばいいのにと思った次第で~す。
しかしながら、紙がすぐボロボロになるのであれば、そういう展開になる心配はほとんどなくなりますね。魔炎鳥を倒した星月夜に勝って紹介状を奪い取れそうなモンスターはアペカの村付近にはいませんし、うっかり灼熱の地面に落とした紹介状を別人が拾った場合には、その紹介状はすでに衛兵が深く疑うようなボロボロの紹介状へと様変わりしているというわけで~す。
そういうわけで、エステラさんとはほぼ無関係なこの便せんクエストを通じて、星月夜の中でのエステラさんの株があがりました~。