ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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レンダーシアが長らく五種族にとって上陸禁止の大陸だった理由を考えてみました。

 レンダーシアは、はるか昔から人間専用の大陸とされていました。『アストルティア創世記』の16ページによれば、五種族の上陸が解禁されたのは、つい20年前とのことで~す。

 本日考察したいテーマは、なぜそんな特殊なルールが作られたのかということで~す。

 長らく禁止されていた理由として、最初に思いつく仮説は、「人間が排他的だったから」というもので~す。500年前のグレン城の物語の雰囲気からも、かつての人間が排他的だったことがうかがえま~す。

 しかしそれだけでは説明できないのが、大陸間鉄道の人間用の駅が、「出島」ではなく「島」に作られたという現象で~す。

 たとえば江戸時代のジパングでは、「国内で外国人の自由な活動を許したくない」という願望と「外国と貿易をして一定の利益を確保したい」という願望を同時に満たすため、一部の外国人も来られる「出島」という区域を設けていました。

 単に排他的なだけならば、レンダーシア大陸の一画にそうした拠点を設けたほうが、陸路でその地区に行けるぶんだけ人間にとっても便利なはずで~す。

 しかしながら約600~400年前の人間は、あえて自分たちにとっても面倒な小島に外部世界との連絡口を設けたので~す。

 これは単なる利己的な排他主義ではなく、たとえ自分たちがどんなに苦労することになったとしても決して五種族にレンダーシアの土を踏ませないという、強い決意のあらわれと解するしかありませ~ん。

 ここでヒントとなるのが、『アストルティア創世記』の6ページにある、「2度目の災厄の王襲来」の解説で~す。

 このときはゴフェル計画が発動され、五種族ではそれぞれ選ばれた100人が生き延びたそうで~す。そして人間については、「なお、ゴフェル計画の救済対象には人間が含まれていないものの、彼らは滅亡をまぬがれているため、独自の手段で災厄から身を守ったと推測される」と書かれていま~す。

 そしてここでは何も書かれていませんが、やはり何らかの手段で生き延びることができたのが、アストルティアに取り残されていた竜族たちで~す。

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 人間とアストルティア竜族の共通点は、レンダーシア大陸に住んでいたということですね~。

 より正確に書くと、「人間と生き延びたアストルティア竜族の共通点」で~す。他の大陸に住んでいた竜族もいたかもしれません。もちろんそういう竜族たちが仮にかつて存在していたとしても、ゴフェル計画で救われず、5000年前に絶滅したと思われま~す。

 人間と竜族にとっての災厄の王をやりすごす手段が、「レンダーシアに籠城して災厄の王を迎え撃つ」というものであったならば、他の種族を排除する必要はないはずで~す。むしろゴフェル計画からあぶれそうな庶民をどんどんレンダーシア流入させれば、いざというときの戦力になるはずで~す。

 また生き延びる手段が、ゴフェル計画と類似した「国家権力者によって選ばれた者たちを100人規模のシェルターに退避させる」というものであった場合も、普段から他の種族を排除する必要はありませ~ん。

 以上の消去法と、山奥の竜族もまた一定数生き延びたことからみるに、レンダーシア大陸には、災厄の王のような巨悪が出現したときに、その地の上にいる七種族を一定数だけ生き延びさせる不思議な力があるのだと、星月夜は考えました。

 この仮定が正しかった場合、たとえ出島のような形であっても五種族にレンダーシア上陸を許してしまうと、災厄の王が時の王者に勝利したさいに、他の種族がそれぞれ110人ぐらい生き延びてしまい、人間だけが50人ぐらいに落ち込むという事態がありうるので~す。

 これが単に一時的に少数民族になるだけならばその後の努力による回復も可能ですが、最小存続可能個体数以下になってしまうと、その後の回復も不可能になってしまいま~す。

 よって、他の種族にゴフェル計画とレンダーシア効果の二重の救済を許さず、人間もゴフェル計画級の個体数を維持するため、五種族にレンダーシア上陸を禁止していたというのが真相であると、星月夜は考えました。

 明日は、その伝統が20年前に突如として終わった理由について考えてみます。

(以下、同日23時22分追記)

 明日発表と予告した記事の発表日は、明後日に延期となりました。明日は別の記事を発表しま~す。