1.水の領海の海水の性質について
水の領界の海底では、水の中なのに、息ができて、声も普通に出せて、メラ系やギラ系の呪文が使えて、水圧に苦しむこともなく、空気中より速く走れま~す。息については、メインストーリー中に「秘跡」という説明が一応つけられましたが*1、単に水中の空気が増えただけではそう簡単には呼吸はできないと思うので、やはり謎が残りま~す。
これらの謎について、まず考えてみました。
星月夜が考えた最初の説は、「液体ではあるものの気体と同じぐらい密度の低い物質が充満している」説でした。これで息・声・炎の呪文・水圧の弱さは、かろうじて説明がつきそうですね~。
しかし空気中より速く走れることの説明は難しいですね~。空気よりさらに密度が低い液体なんてものがあったならば、確かに空気抵抗以下の抵抗しか受けないため、走る速度は若干速まりま~す。でも空気抵抗自体が大したものではないので、誤差の範囲内で~す。
さらには、この海水に空気を超える密度があると考えたほうがよさそうな証拠が、冒険をすすめるにつれてどんどん増えていきました。
第一に、エルフ以外の冒険者も空気中より高く跳躍し、ゆっくりと下降してくるので、やはりそこそこの浮力はあるということになりました。そうなると、この海水にも空気以上の重さがあるということになりま~す。
第二に、水中生物が吐出す気泡が、かなりの速度で上昇していくことも、液体にかなりの重さがあることを示していました。
第三に、キラキラを拾おうとすると、普段の水平移動の速度と比較して驚くほど緩慢な動作になってしまいました。やはり原則として空気中以上の抵抗があるようで~す。
第四に、海底都市ルシュカで、水の中でも燃える聖鳥の炎が重宝されていました*2。やはりこの水の中では、普通の火は燃えにくいのでしょう。
以上により、「水の領界の海底付近の水も、空気よりは重い」ということになりました。
では水平移動が楽な理由は何でしょうか? これはもう「魔法か偶然により、冒険者が移動したいと思った方向に強い水流が生じるのだ。だから不具合じゃねーよ!」とかいいはるしかなさそうですね。
ただし、「空気より重い」といっても、やはり水圧が異常に低いのは事実であると思いま~す。これについては後ほどまた話題にしま~す。
2.生態系について
もう一つ考えた謎は、生態系についてで~す。具体的には、島からの釣りでは確認できたホタテ・マグロ・ラブカ・カジキ・マンタ・メガロドンの姿は海底からは確認できず、せいぜい漁師がマグロについて語ってくれるだけ、ということについてで~す。
その謎を解く鍵は、宿屋の地下の書棚にありました。
この本によると、海底都市から海上を目指してどれだけ泳いでも、なぜか到達しないのだそうで~す。
そこで、無色透明な固い板の存在を考えました。
「海上付近には普通の魚が住んでいる。海底付近には空気よりちょっと重いぐらいの、軽い海水が充満していて、その環境に特化した生命ばかりが住んでいる。両者は無色透明な固い板で遮られており、混じり合うことはない。だから海底から海上に泳いで行けないだけではなく、海上からの潜水でも海底にいけず、マリーヌ神の嘆きによって作られた結界を消して旅の扉に準じた機能を持ったカシャルの水門を使う必要があった」と考えれば、海上から見た生態系と海底から見た生態系の違いを説明できるだけではなく、海底都市の存在を知った後の冒険者がオーフィーヌの海の小島から海底にいくときに、ウェディですらカシャルの水門をわざわざ利用する理由まで説明できてしまいそうで~す。
さらにはこの透明で固い板が領界のすべての端と固く連結されていた場合、上のほうの水の圧力も、海底にはほとんど伝わりませ~ん。これで海底付近の水圧の異様な弱さも説明できてしまいま~す。
ホタテについては「海底を飛び跳ねた」という表現の行動があるので若干の問題をはらんでいますが、ここでいう「海底」を「通常の海水の部分の海の底」と解釈するならば、二つの液体を仕切っている透明な板の上を跳ねたことになるので、ぎりぎり許容範囲で~す。
(以下、2020年11月21日追記)
水平移動の速度の謎がやっと解けました。詳細はこの記事で。