星月夜「夕月夜ってよく居眠りしているけど、立ってるときも何だか眠そうだよね~」
夕月夜「わう~。夜行性のお姉様みたいに、いつでもおめめパッチリになりたいで~す。つきましては美容院に行くためのお小遣いを下さ~い」
星月夜「どういうわけか、サロンフェリシアって、プライベートコンシェルジュの職にあるものが利用しようとすると、カジノの景品である特別な券を要求してくるのよね~。オーナーが冒険者を優遇しているのか、執事を憎んでいるのか、それとも何か別の事情があるのかは知らないけど」
夕月夜「実はそのプラコン美容院券なんですが、なんと最近四分の一のお値段になったんですよ~」
星月夜「CMみたいな会話の流れなのがちょっと気になるけど、そういうことなら奢ってあげま~す」
数時間後。
夕月夜「ふふふ」
星月夜「もったいぶらずに見せてよ~」
夕月夜「ジャジャーン! 形はお姉さまと同じにして、色まで変えました!」
星月夜「いつか影武者がつとまるかもね~」