ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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学園生活 2月(後篇)

 学園長にシナイジッチ討伐を報告の後、フウキのみんなでアイゼル先輩の部屋に行きました。でもウェスリーはすぐに爆睡してしまったらしく、学年などの件についてはまるで話が聞けませんでした。

 そして翌日になるとアイゼル兄弟の姿はなく、今度は憩いのテラスに異界の扉が登場してしまったようでした。どうやら一晩がかりの説得とやらは、失敗に終わったようでした。

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 この扉の向こうは、またもや学園の過去の出来事が再演される世界でした。エリア名は「????」から「異界校舎」へと変わっていました。

 またまた写真が撮影できない時期が続いたので、文字で丁寧に書き起こしていこうと思いま~す。

 最初に行けたのは保健室

 ここでは新情報は入手できませんでしたが、生身のアイゼル先輩と合流できました。

 次が空き教室

 ここでは二年生のころのアイゼル先輩とクラウン先輩が会話をしていて、ウェスリーが病気で死んでしまったという話がされていました。やはり前半でほぼ判明していたとおり、クラウン先輩の記憶のほうが正しかったようですね。星月夜のクラウン支持率が99%から99.9%になりました。

 ただこの光景を見たアイゼル先輩は、まだ完全には納得がいかないようで~す。

 次が購買部

 過去のアイゼル先輩が、ミノスという生徒から武闘場には願いをかなえる場所へとつながる扉があることを聞き、願いの想域に強烈な興味を持つ場面が、再現されていました。おそらくはこのときにウェスリーの復活を願おうとしたのでしょう。

 そしてそれを見ていた現代のアイゼル先輩は、強烈な頭痛に苦しみ始めました。星月夜のクラウン支持率が99.9%から99.99%になりました。

 アイゼルを願いの想域に誘う「ミノス」の元ネタは、大迷宮を作らせた"Μίνως"(ミーノース)王でしょうね。

 次が二年生のガルハート教室

 前半で見た、冬用制服のウェスリーとアイゼル先輩の会話の直後の場面で~す。フールズという生徒が後ろからアイゼル先輩に話しかけ、それに気を取られてアイゼル先輩が振り向いた瞬間、ウェスリーが消え失せるという場面が再現されていました。見ていた他の生徒はびっくりしていました。

 それにしても、なんでこのウェスリーは自分の正体がばれてしまうような術をわざわざ使ったのでしょうね?

 次が購買部前の廊下

 過去のシナイジッチがウェスリーを追いつめていました。やはり不用意な行動が多すぎたのか、正体がばれてしまったようで~す。シナイジッチはウェスリーを「願いの少年」と呼び、「願いの精霊アスフェルドそのもの」であるとも規定していました。

 シナイジッチは校舎全体を結界にしてウェスリーの逃げ場をなくしたのですが、追いつめられたウェスリーはその術を逆手にとって、校舎全体を封印してしまいました。どうやらこれが4月に発生した封印事件の真相だったようで~す。

 この展開は前半でみた、石化の術を逆利用した場面に似ていました。この段階でシナイジッチを倒さなかったということは、ウェスリーは敵の力や漂う残留思念を利用するのが得意でも、自分の力だけで何かを成し遂げるのは苦手なのかもしれませ~ん。

 その次が願いの想域

 購買部の場面の直後のようで、アイゼル先輩がウェスリーに再会するという願いをかなえるため、強敵「ヨミの狩人」と戦っている場面が再現されていました。

 そしてそれを見て、当時と同じ強敵と戦い、当時と似た危機に陥ったことで、アイゼル先輩の真の記憶が完全に目覚めました。

 やはりクラウン先輩の記憶通り、本物のウェスリーは二学年年下で、入学する前に実家で死んでしまったようでした。冷たい叔母夫婦が、医療費を節約したのが原因という噂もある死に様だったようで~す。

 そしてウェスリーに再会した上で一緒に学園生活を楽しみたいという強い願いを持って想域で戦ったことで、願いがかない、一学年下の偽ウェスリーが発生し、記憶も改ざんされたということでした。

 アイゼル先輩が真の記憶を取り戻したことで、偽ウェスリーの手は透明になり始めました。

 さらにそこに学園長が駆けつけました。学園長が偽ウェスリーの強大な力を計測したところ、「まるで アスフェルドそのもの」というシナイジッチと同じ感想になったようでした。

 そして「これほどの チカラの持ち主を 放置するわけには いかん」と前もって宣言してから封印をしようとしたせいで、アイゼル先輩は偽ウェスリーへの同情心を取り戻し、邪魔をしてしまいました。そして偽ウェスリーはさっさと逃げてしまいました。

 「封印するならするで、奇襲攻撃にしてくださいよ、学園長!」

 その後、対策室に戻って会議をしました。学園長によれば、願いの想域では、本来は人格を持った人物を生み出すような複雑な願いはかなわないのですが、アイゼル先輩の願いがあまりにも強く純粋だったから、かなってしまったのだろうとのことでした。

 学園長は、ただただ偽ウェスリーの力が強くて危険だから、アイゼル先輩に偽ウェスリーをさらに拒絶して消してしまうよう命じました。

 「そんな、ひどい」と思いました。「消えたくない」という感情を持つ人格を、単に「危険」というだけで消し去ってよいのでしょうか? それは殺人と同じような行為ではないでしょうか? ちゃんと仲良くなってから、徐々に弱体化させてやるべきではないでしょうか?

 アイゼル先輩から「俺は どうすべきだろうか?」と聞かれたので、星月夜は当然ながら「ウェスリーを消すべきでない」と答えました。でも結局アイゼル先輩は学園長に説得されてしまいました。

 そしてアイゼル先輩は偽ウェスリーを消すための対話におもむきましたが、偽ウェスリーは怒りました。

 まあ怒って当然で~す。勝手に自我を発生させておきながら、面倒になったら殺そうというのですから。こんなのは兄というより、よくニュースに出てくる、無計画に子供を産んだ挙句に死を認識できる年齢まで育ててから虐待死させる親みたいなもので~す。大魔王マデサゴーラですら、不要になった魔勇者をわざわざ粛清したりはしなかったというのに。

 この自我と倫理の問題については、いつか稿を改めて集中的に論じる予定で~す。

 星月夜は偽ウェスリーが怒りながら透明になって消えるのかと思っていたのですが、逆に力を強め、どうせもうすぐ消えるならばすべてを巻き添えにしようと決意してしまったようでした。最悪の展開ですね。

 学園長の判断は、倫理的に問題があったのみならず、そもそも対象の能力や思考パターンを読み誤ったという点で、最悪だったということになりま~す。「殺すなら殺すで、上手に殺して下さいよ、学園長!」

 でも学園長は自己批判をせずに、援軍を求めに学園の外に行ってしまいました。あ~、無責任!

 それを見送るチェルシー先生は、何かを決意したようでした。

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 学園長が去ると、すぐに3月になり、雪は溶けました。

 生徒たちはすぐに春用の制服に着がえたようでした。

 フウキ委員も、冬服のままうろつくのはダサイので、大急ぎで着がえました。

 さて、一月に宿題として残した二つの謎は解決されませんでしたね。

 まず「ザビアナ先生の残留思念とアークデーモンとの関連性は何か?」で~す。これについては今後も永久に謎のままだと思いま~す。

 次に「クラウン先輩の記憶のほうが正しかったのはよいとして、なぜ実家で死んだ本物のウェスリーの残留思念が学園内を漂っていたか?」で~す。これについては、来月までさらに宿題とさせてもらいま~す。