城に帰ると、カミルが自己を犠牲にして禁呪を使う予定だけれどもそれを誰にも話すなと星月夜に念を押してきました。そしてわざわざこんな発言をしたことで、それをエルノーラに聞かれてしまいました。
エルノーラは感動と興奮のあまり、カミル像をさらに美しく補修する決意を固めたようですが、その晩の宴会の席で酔った勢いでそれをべらべら話してしまったようでした。
ちなみにその宴会とは、カミルの翌朝すぐに魔王城に攻め入るという献策が採用されたがゆえの、前夜祭で~す。
前線の兵士が苦労している間に、特権階級だけが皮算用で前祝いとは、腐敗の極地ですね~。
この後、ヴィスタリア姫がカミルの決意をアルヴァンに教えてしまったので、史実通りアルヴァンはカミルを気絶させて、一人で魔王城に乗り込んでしまいました。
このことが判明したのは翌日の正午で~す。その時間になるまで誰にもいうなという条件を付してアルヴァンがレリオットにだけ伝言を頼んでいたので~す。レリオット、ムービーに三度目の出演で~す。
それにしても疑問なのは、「伝言を頼む余裕があったのなら、なぜカミルの名誉を守るための伝言も残さなかったのか?」ということで~す。一言、「私が竜笛を過失で壊してしまったので、仕方なく一人で行く」とだけ加えれば、それで万事丸く収まったでしょうに。
なおカミル像の補修をした直後にエルノーラは本来の歴史どおりの事故死を遂げたようですが、この新しい話題のせいで一気に人々から忘れられたようで、悲しんでいるのは友人の大臣だけでした。
ヴィスタリア姫は責任を感じるとともに、星月夜に盟友としての素質があることを見抜き、アルヴァンを追うように依頼してきました。この姫、伸びしろがすごいですね~。
さらにメレアーデさんの黒猫がまたもや登場し、謎の力でキャプテン・シュトルケを奮起させ、破邪舟師としての仕事をする気にさせたようでした。
おかげで星月夜も飛竜やペガサスなしで城に乗りこめました。
ただの妙な里長のように見えて破邪舟師だったことにも驚かされましたが、のちに里の住民であるヤンミンさんから聞いたところ、実は叡智の冠の一人でもあるのだとか。
また「楽将バトルシェイカ」をおびき寄せて、他の叡智の冠たちと共闘して倒したこともあったことが、のちに判明しました。
なお、「楽将バトルシェイカ」は、「楽将バトルシェイカー」の書き間違いではありませ~ん。
最初の敵は邪将トロルバッコス。ほんの少し前にアルヴァンが通りすがりに倒したはずなのに、もう復活して星月夜に襲いかかってきました。
彼の書き置きによると、「ここは 不死の魔王の城。 ネロドス様の おチカラが もっとも強き場所ゆえ 遠からず わたくしも 復活いたします」だそうで~す。ジャミラスやギーグハンマーがまだ再登場せず、トロルバッコスがほんの30分ぐらい(アストルティアの半日)で復活できたのは、これが理由のようですね~。
例によってスタンに弱かったので、やはりボスにしては楽勝でした~。
倒したあと「まめちしき」を読むと、彼は他の十一将を粛清する立場であり、彼らからも怖れられていたようで~す。設定上の地位ではドラゴンガイアが「トップの座」とされていましたが、個体としての戦闘力ではトロルバッコスこそが最強だったのでしょう。バーン軍におけるキルバーンみたいな立場ですね~。
十二将がネロドスの加護を失った現代では、トロルバッコスはドラゴンガイア・ベリアル・バズズ・アトラス・ギーグハンマーたちに次ぐ第六位という中堅の強さまで弱体化してしまっていますね。魔法の迷宮で、かつて苛めた相手に苛め返されていたりして。
いきなり最強の将を倒したので、ここからは二匹ぐらいずつで来ないと物足りないと思っていたところ……、
六体で襲ってきました。
ちなみにグランゼドーラの図書室の本の記述を信じるかぎり、アルヴァンのときは各個撃破だったようで~す。
次の部屋は十二将の像が並ぶ「十二将の間」でした。
モデルとなった将が死んでいる最中は像が半壊し、復活すると修復される仕様のようでした。
星月夜が戦っていないアトラス・バズズ・ベリアルの像も壊れていました。
この三将は、城外で倒されたか、たった今アルヴァンに倒されたかの、どちらかなのでしょう。
次の魔王の部屋に入ると、もっと前に部屋に入ったはずのアルヴァンが、魔王ネロドスの会話を始めたばかりだったので、「たった今倒された」将が少なくとも一匹いたことになりま~す。ただしそれが悪霊の神々のうちの一匹であったとは限りませ~ん。偶然この瞬間に復活したギーグハンマーかジャミラスだった可能性もゼロではないですから。
ネロドスはカミルのいないアルヴァンと戦う気にすらならなかったようでしたが、星月夜が盟友としての力を見せつけると、ようやくやる気になったようでした。
「大魔王」ではなく「魔王」であり、本来の歴史ではアルヴァン一人に倒された相手なので、どうせマデサゴーラより数段弱いだろうと思ってなめていたのですが、体感では同じぐらい面倒な戦闘でした。
とはいえ、これはあくまで星月夜個人の体感で~す。勇者とのコネがない一般人や一般の魔物にとっては、やはり闇のころもの分だけマデサゴーラのほうが強く感じるのでしょう。
こういう、「後から出てきた格下のボスを、ちゃんと格上のボスより弱く設定し、なおかつその間に成長したプレイヤーにとって同じぐらいの苦戦になる仕組みを用意する」という作業は、ストーリーもバトルも大事にしている製作者だけがしてくれるもので~す。運営さん、本当にありがとう!
この直前まで一人で魔軍十二将を滅ぼし、本来の歴史ならネロドスも一人で倒してくれたはずのアルヴァンも、この戦いではその真の実力を発揮してくれませんでした。五人がかりだからと安心し、危険な奥義を温存したのかもしれませんね~。
今までは自動的に発動していた盟友の盾ですが、この戦いでは意識的にコマンドをする必要がありました。
アンルシア様やミラン君*1のときとの違いは、まだ親交を深めてないせいなのでしょうか?
戦いに勝つと、ネロドスは不死の力を発動して急速再生を試みてきましたが、アルヴァンが「邪魂の鎖」を使うとその力の塊だけを体内から抽出できました。
さらに「聖魂の剣」でそれを破壊しようとしたところ、あの黒衣の剣士がナドラガの創生の霊核を持ち去ったとき*2と同じ雰囲気で、それを持ち去りました。
この件から考えるに、今回の時間旅行の発端となった「ネロスゴーグ」とは、5000年前の戦いでヘルゲゴーグを入手した黒衣の剣士が、1000年前の戦いで入手したこの不死の力をヘルゲゴーグに与えることで生み出されたのでしょう。
アルヴァンは禁呪によりけがれ、正気の内に大急ぎで例の巻物を星月夜に託し、王家の迷宮に行きました。ファルシオンの千年の休息は、この状態のアルヴァンを運んだために必要だったと判明しました。
とりあえずこの巻物を持って現代に帰還しました。