0.研究課題
クエスト「カンダタ月へ行く」の途中から、ビッグホルンを使って月に行くことができま~す。
このクエストで最初に月に行くときには、夜に月がビッグホルンの真上に来たときに出発をする描写があり、しかもその直後に月のど真ん中にぐんぐん接近をしていく描写もありま~す。
その後は、ビッグホルンを調べてコマンドの「月世界へ行く」を選ぶと、ペリポンに「行ってらっしゃい」と見送られつつ蓋を閉じられる簡易なムービーを見せられた後、途中経過を全部飛ばされ、最初に到達した場所と同じ場所に必ず到達しま~す。
月がオルフェアから見てアストルティアの反対側にあるような時間帯にビッグホルンを調べても、結果は同じで~す。しかも「行ってらっしゃい」のムービーでは、ビッグホルンを調べた時間帯そのままの明るさの町の様子が見えま~す。
本日は、このような現象がなぜ起きるのかを考えてみました。
1.第一の仮説
第一の仮説は、「アストルティアの重力の影響を綿密に計算し、月の軌道付近で速度がゼロになるように発射している。その後、月が近づくとその重力に引かれて、いつもの場所に落下する」というもので~す。
これで一応つじつまは合いますが、可能性は非常に低いですね~。
毎度毎度パーティ四人それぞれの「おもさ」を測定し、出力を変え、四人別々に発射をしなければなりませ~ん。ガンガン電池も無駄遣いをすることになり、ペリポンも無駄に計算をすることになりま~す。
ましてバージョン4.0以降では、ペリポンは防衛軍で大忙しですからね~。ますますこれが正解である可能性が低下しましたね~。
2.第二の仮説
第二の仮説は、「最初に成功したのと同じ位置まで月が来るのを待ってから発射している」というもので~す。
これについては、前述の「「行ってらっしゃい」のムービーでは、ビッグホルンを調べた時間帯そのままの明るさの町の様子が見えま~す」という部分との整合が問題となりま~す。
また蓋を閉じた後のペリポンが延々と月の位置の変化を待っているとしたら、第一の仮説以上に、防衛軍で忙しいというバージョン4.0以降の設定と矛盾してしまいま~す。
しかしこれらについては、「ペリポンはタイマーを仕掛けてすぐに防衛軍本部に戻っていった」と考えれば、同時に説明がつきま~す。
『ドラゴンクエストIII』のソクラスとは違って、忙しいペリポンには主人公と一緒に月が都合のいい位置に来るのをボーっと待っているヒマはありませ~ん。呼び出されたのが昼であろうが夜であろうが、その時刻に主人公たちをビッグホルンに入れて蓋を閉じ、後はタイマーを仕掛けてさっさと本来の仕事に戻っていくのでしょう。
こう考えるのが一番自然だと思うので、星月夜としてはこの第二の仮説を推したいと思いま~す。
3.共通の問題点の解決
第一の仮説の場合は宇宙で、第二の仮説の場合はビッグホルンで、主人公は無為の時間をすごしま~す。それは長い場合には一時間を超えま~す。
そうであるのに、月に着いてすぐにルーラをしてアストルティアに戻ると、ビッグホルンを調べた直後の時間帯に戻っていますね~。これはなぜでしょうか?
このブログの愛読者の皆さまには、もう御察しはついていることでしょう。
星月夜の答えは以前書いた「今さらですが、クエストの「リプレイ」システムについて考えてみました」という記事と同じで、「簡易版の時渡り」で~す。
4.余談として第一の仮説の再利用
今回の問題への回答としては劣悪だった第一の仮説ですが、この発想は、クエスト「入団! カンダタ団」の設定の説明に使えま~す。
このクエストでは、月がどの位置にあろうとも、カンダタはビッグホルンの出力が倍になった直後に、宇宙に向けて出発をしてしまいま~す。そのムービーは、プレイ中の時間帯の明るさがそのまま採用されていま~す。
この、時刻を気にしない出発の謎については、「単にカンダタが馬鹿だから」という説明も可能で~す。
結局アストルティアに落下してしまったというマヌケな結末との相性は、この説明のほうが強そうですね~。
しかし、カンダタは後先をあまり考えない振る舞いも多いものの、ラゴスの弱みを正確に利用するなど、一定の知能は有しているという設定もありま~す。
だから、「ビッグホルンの出力を単に二倍にしただけでは月まで一気に到達できない」というところまでは、わかっていた可能性も十分ありま~す。
そこで「途中からは月の重力に頼るという計画だった」と考えれば、いかなる時間帯に「入団! カンダタ団」をプレイしても、その時間にカンダタが宇宙へ出発しようとしたことの説明がつきま~す。