ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2017/12/31/000000)がオススメで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

キュララナ海岸の語源はおそらく「スキュラ」。ただしキュルルとの関係もまだ完全には否定しきれませ~ん。

0.はじめに

 本日はキュララナ海岸とその語源の関係を考えてみました。

 本稿の原案自体はかなり以前から用意していたのですが、「そもそも語源があって作られた言葉なのか?」、「あったとしてそれをその後の運営が意識しているのか?」といった疑念もあって、長年温めておくにとどめていました。

 でも4.3で、同じくウェナ諸島にある、明らかに芸術を司るギリシアの女神"Μοῦσα"(ムーサ)かその英語読みを語源としていると思われる「ミューズ海岸」が、ちゃんと遊び人と強く結びつけられたのを見たので*1、記事化する決心ができました。

 とりあえず「キュラ」という発音と「海岸」が結びつくと、自分はギリシア神話"Σκύλλα"(スキュラ)を思い浮かべました。ミューズ海岸もギリシアと深く関係していたので、これはその仮説のまま最後まで行けそうな気がしてきました。そして関連情報を当てはめていくと、ちゃんとこれが結論になったので~す。

 本日はその思考過程を開示しようと思いま~す。

1.スキュラの物語

 まずスキュラの物語のあらすじを紹介しま~す。

 「グラコス」の元ネタとなった海神"Γλαῦκος"(グラウコス)がスキュラに恋をしますが、拒絶されま~す。

 そこでグラウコスは「ハヤブサ」を意味する"Κίρκη"(キルケー)に相談しますが、キルケーはグラウコスが好きになってしまい、スキュラを逆恨みするようになりました。

 そこでキルケーは毒薬を使ってスキュラを、上半身は人間で、下半身は魚で、腹に六匹の犬の頭が付着した怪物に変えてしまったので~す。

 その後色々あって、スキュラは最期にはになってしまったそうで~す。

2.物語から作られたと思われるもの

 キュララナ海岸には、このスキュラの物語を元に作られたと思われる存在が多くありました。

※人魚

 怪物化した後のスキュラの上半身は人間で下半身は魚なので、犬要素さえ引けば人魚になりま~す。

 毎年恒例のキュララナビーチのイベントで人魚であるメローラさんがレギュラーとして登場するのは、かなり必然的だったので~す。

※サマーウルフ

 スキュラから人魚要素を引けば、犬が残りますね。

 タコメットや岩とびあくまを使った経験値稼ぎのさいにサマーウルフに何度も邪魔をされて不愉快に思った人も多いでしょうが、語源から考えればイヌ科のモンスターがいるのは仕方のないことなので~す。

※海神の秘薬

 「夏宵メモワール」では、海底に適応できる代わりに海の魔物の外見になってしまう「海神の秘薬」が登場しましたが、これはキルケーの毒薬にヒントを得て作られたものだと思われま~す。

※岩

 これは少々こじつけが入りま~す。

 メローラさんが岩に腰かけていたり、長らく岩とびあくまの唯一の生息地だったことから、「岩」を運営が強く意識した可能性がありま~す。

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3.本説の弱点

 本説にも弱点はありま~す。

 それは、同じく「スキュラ」を語源としていると思われるボス「キュラソ」が、「夏宵メモワール」のボスとしてではなく、4.3メインストーリーのボスとして登場したことで~す*2

 とはいえ、同じ語源が二度以上使われることはこれまでも多かったで~す。

 また夏宵メモワールのボスの「海竜ヴォドニーグ」の元ネタは、チェコ淡水の精である"Vodník"(ヴォドニーク)であり、そもそも色々な意味で場違いなキャラだったので、考慮の対象外としてもいいでしょう。

 そういうわけでこの弱点は軽いものと見ていいでしょう。

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4.キュルルたちとの関係は?

 キュララナ海岸と発音の近いキュルルについては、星月夜は最初に会ったときに「おそらくキューブ"cube"の中でキュレーション"curation"(情報整理)を担当する存在からきているのでしょうね」と書きました*3

 その後、エテーネの王宮の本で演算をするアイテム「キュルスクル」の存在を知り、さらにはキュルルと似たような名前の「キュロノス」がやはりキューブの中の人工知能的存在だったので、ますますこの説を確信するようになりました。

 語源を異にする以上、キュララナ海岸とキュルルは無関係の可能性が高いと、星月夜は考えておりま~す。

 しかしこのゲームは、名称に二重三重の意味を込めてくるので、油断はなりませ~ん。たとえばまさにこのキュララナ海岸に生息するマージスターは、"mage star"が本来の意味なのでしょうが、同時に公式のまめちしきが「マジにスターを目指している」と明言していま~す。

 なので、まだ両者が無関係であると完全には断言できないとも考えておりま~す。

 両者の関係を匂わす根拠は、発音の類似性だけではありませ~ん。

 魔法戦士団の職業クエス*4の第一話「外交任務」で、ノーランは気候やエサを理由に、タップペンギーがウェナ諸島以外に棲みつくことはありえないと断言していました。

 そして岩とびあくまは、「タップペンギーたちも タップ道を踏み外す。 そして 岩とびあくまとなる」というのが公式の設定であり、生物としてはタップペンギーと同一種であることが明言されていま~す。

 にもかかわらず、1.0からずーっとキュララナ海岸にしか生息していなかった岩とびあくまが、4.0から急に5000年前のエテーネ王国領にも登場したので~す。

 加えて、キュララナビーチの真下にあるメローラさんの故郷には、そこでの一日が地上の一年という設定もあり、時渡りをするエテーネ人とは少々違った意味でですが、住民の全員がある種の時間旅行者なので~す。

 よって現代のキュララナ海岸と5000年前のエテーネ王国との間には、他にも常識を超えた強いつながりがあったとしてもおかしくはないので~す。

 さあ、これで二日後に配信される4.5の物語が一層楽しみになりましたね~。

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