ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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4.5メインストーリー その4 久遠の神殿襲撃 & 悪鬼なる王の背丈の正当化に挑戦 & キュララナ海岸について瓢箪から駒

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 久遠の神殿の中では、様々なパラレルワールドから可能性を収束して作られた、「星月夜の敵となった場合」という設定のかつての共闘者たちが襲ってきました。

 アルヴァンとカミルを元に作られた「迷える勇者」と「迷える盟友」に始まり、ギルガランを元にした「狂える王子」、リウ老師と08号を元にした「怒れる老匠」と「怒れる魔神」、ファラスを元にした「堕ちた剣聖」、クオードを元にした「悪鬼なる王」。

 彼らは近距離戦の火力の高さだけは気をつけた方がいいですが、それ以外の点では大して強くなかったで~す。冒険日誌でも「~をはじめて倒した!」という登録がなされない、小ボスの扱いで~す。イメージとしては、駆け出しのころに体験するキラージャックに近いかもで~す。

 しかも、パドレがチート級の強さであり、かつ戦いが終わった途端に全員のHPもMPも回復するので、妨害としての機能はほぼありませ~ん。

 「父が強すぎてサクサク進む」のと「戦いの後は完全回復する」というのは、ドラゴンクエストV』の序盤のセルフオマージュなのかもしれませ~ん。

 なぜこんな連中が配置されたかというと、物語の中の都合としてはキュロノスの時間稼ぎということになりま~す。

 ではゲームとして何の意味があったかというと、これはプレイヤーに4thディスクの冒険を振り返らせるための措置でしょうね~。

 3.5後期でも、チート級のシンイ君とともに、3rdディスクで解錠を入手するために戦ったボスたちの成れの果てを連続で倒す物語がありました*1。1.4前期でも、クエスト「王者の継承」で、1stディスクでキーエンブレムを入手するために戦ったボスたちを連続で倒す物語がありました。

 この種の措置がなかった2ndディスクが例外なので~す。

 なお「悪鬼なる王」の外見は、青年時代ではなく少年時代のクオードでした。

 これにつき、運営の手抜きだと批判する声もありますし、また裏事情は実際にそうなのでしょうが、世界内での考察も怠るべきではありませんね~。

 今から星月夜が悪鬼なる王の背丈を正当化してみましょう。

 まず「まめちしき2」には「古代ドワチャッカ大陸から 地脈エネルギーを奪いつくし すべてを灰燼に帰したあと 悪鬼は高らかに笑ったという」と書かれておりま~す。たしかにこうした業績を達成するには青年になるまでの下積みが必要でしょう。

 しかしキュロノスが作ったのが、「高らかに笑った」後のクオードとは限りませ~ん。まめちしき2は、後世に伝えられた伝説を客観的に紹介しているだけの文ですから、敵として登場した瞬間の悪鬼なる王の現在までの業績を叙述しているわけではありませ~ん。

 「まめちしき1」には「かなわぬ帰郷に 世界を呪い 暴虐なる悪鬼と成り果てし姿」と書かれていま~す。こちらのほうが、敵として登場した瞬間の「悪鬼なる王」の正確な解説文といえましょう。

 古グルグ地下道に跳躍した後、史実とは異なる何らかの要因により少年時代の内に悪堕ちをし、やがては「すべてを灰燼に帰」すというルートがすでに定まった状態の少年クオードだと思えば、悪鬼なる王の小柄な背丈には何の矛盾もありませんね~。

 さて、これらの小ボスたちを全滅させて、一番奥のかつてドミネウスと戦った「時見の祭壇」だった「揺籃の祭壇」までいくと、事態は手遅れでした。

 ネロスゴーグ・ゾンテドール・ザルボーグ・バイロゴーグの全ての力を兼ね備えた「時獄獣キュロノス」が繭から登場しました。

 キュロノスは、不完全な存在のくせに自分を使役した人類に復讐するために、全生命を滅ぼすことにしたのだそうで~す。

 人間に復讐したいのであれば、人間だけ滅ぼせばいいのに…。

 とりあえずこういう逆恨み野郎は討伐で~す。

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 やはり回収しなかったアルムゴーグとロムドゴーグの能力は持っていないようでした。

 なお昨日の記事では、「敵軍を減らした」という点で異形獣たちを回収する間もなくキュロノスを撤退に追い込んだクオードの功績を称賛しましたが、「キュロノスがアルムゴーグたちの能力を兼ね備えなかった」という点は、キュロノスの当初からの予定かと思われま~す。これについては長くなるので別の記事で詳しく書きますね。

 キュロノスは、すでに失われた知理の石板でなければ防げないバイロゴーグの「ぶんれつ」も使ってきませんでした。これは、キュロノスが自分と同格の存在を許さない性格だからこそ、あえて使わなかったんでしょうね~。自分以外のすべての生命を滅ぼすという大きすぎる目標のせいで、本来なら勝てる相手にも勝てなかったというわけで~す。

 でもキュロノスは、敗北した直後に登場時の逆再生みたいな動きをして繭の状態に戻りました。これはネロスゴーグの復活方法ともまた一風違っていました。

 キュルルはこれを「羽化する前の状態に 時間を 戻したんだキュ……」と表現していました。

 なお、キュロノスに羽らしきものは見当たらなかったで~す。

 序盤の父上の回顧談*2でもキュロノスが四魔獣の合体版になることについて「羽化」という表現が使われていたので、「孵化」の言い間違いというわけではなさそうで~す。するとやはり、目立たない羽が一応あったんでしょうかね~?

 キュロノスは「我の完全性とは 敗北の事実さえ くつがえして 何度でも やり直せることにある」と高らかに宣言しました。

 「ならば 二度と やり直せぬよう そなたの はらわたを くらいつくしてくれるわっ!」

 と叫ぼうとしたら、時の牢獄とかいう世界に飛ばされました。

 外部とは時の流れの速度が異なり、早く出ないと外の世界だけどんどん時間が流れてしまうのだそうで~す。

 むむ、この設定って、キュララナビーチ近海の海底世界と同じではありませんか!

 4.5配信直前に書いた「キュララナ海岸の語源はおそらく「スキュラ」。ただしキュルルとの関係もまだ完全には否定しきれませ~ん」という記事で、「キュララナビーチの真下にあるメローラさんの故郷には、そこでの一日が地上の一年という設定もあり、時渡りをするエテーネ人とは少々違った意味でですが、住民の全員がある種の時間旅行者なので~す」というのを根拠の一つとして、キュララナとキュルルに何らかの関係があることは完全には否定しきれないと書きました。

 もうこれは冗談ではなくなってきましたね~。あの海底世界の創造主は、時見の球根から作られた時の妖精の一人である可能性が一番高いでしょうね~。

 さて、それはさておき、まずはここから脱出せねば…。