卯の花月夜「私の長年の説得*1を聞き入れ、ついにあのヘンテコな一部武器不使用縛りを完全にやめたそうだね*2。母は嬉しいぞよ」
星月夜「説得を聞き入れたというより、様々な状況の変化への対応の積み重ねの結果なんですけど、それでも喜んでくれたなら娘も嬉しいぞよ、で~す」
卯の花月夜「ただ気がかりなことがある。最近では地球とかいう仮想空間でのゲームに没入してそちらが多忙となり、アストルティアでの実生活がおろそかになっているそうじゃないか。ゲームばかりしていると馬鹿になるぞよ」
星月夜「考え方が古いですね~。向こうは向こうで大切な用事がいっぱいなんですよ。ちょっと冒険日誌の写真を見てくださいよ~」
卯の花月夜「これは?」
星月夜「雨月とサントリーホールの音楽会に行った記念。スポンサーが造酒職人ギルドだからか、白ワインがとっても美味しくて。これで一晩まるまる忙しかったのよ」
星月夜「西洋音楽を聴いた帰り路だから、ヨーロッパの料理を食べたかったのだけど、雨月のわがままに付き合わされて大忙しよ~。この店は四川省の麻婆豆腐の元祖の店の正式な分店らしくてさ~。食べて飲んで大忙し」
卯の花月夜「…」
卯の花月夜「これは?」
星月夜「渋谷文化村というダンジョンに、リヒテンシュタインの至宝展を観に行ったのよ~。夕月夜が宮廷のメイドとしてのスキルポイントを増やしたいっていうから、仕方なく引率したのよね~。おかげで大忙しだったわ~」
卯の花月夜「カミハルムイ城?」
星月夜「これは「新大谷」という巨大な宿屋の中庭なのよ~。豪奢な忘年会に呼ばれて大忙しだったわ~」
星月夜「広すぎてフィールドを一周するだけで膨大な時間を費やすことになって大忙し。まるでルーラストーンが少なくてドルボードも存在しなかった1.0時代みたいだわ~」
卯の花月夜「なにが、」
卯の花月夜「忙しい、だ!」
卯の花月夜「全部余暇じゃないか!」