ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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帝王の玉座のボスを倒すとエピソード依頼「魔法の迷宮の攻略!」が達成扱いになる理由を考えました。ついでに心層の迷宮をクリアしても王家の迷宮がクリアの扱いにならないことの理由も考えました。

0.研究対象について

 闇の溢る世界で帝王の玉座のボスを倒すと、バケンズのエピソード依頼「魔法の迷宮の攻略!」が達成扱いになるという噂はツイッターで聞いていました。そして先日きむりんさんの「行かないコンテンツに久しぶりにいくと新鮮!」という記事でその証拠写真が掲載されたので、これを機になぜそういう扱いになるのかを考えることにしました。

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1.研究手法

 まずは災厄の王を倒し、「せんれき」画面の魔法の迷宮のクリア回数が増えるのかどうかを調べま~す。

 クリア回数が増えたならば、「闇の溢る世界の少なくとも帝王の玉座は魔法の迷宮の一部であり、災厄の王を倒すことは魔法の迷宮のクリアを意味する」という公式設定が存在することになりま~す。

 クリア回数が増えなかったならば、そんな公式設定は存在しないことになりま~す。

2.実験の詳細・結果・個人的副産物

 まず強戦士の書でオートマッチングをして帝王の玉座で災厄の王を倒しましたが、魔法の迷宮のクリア回数は増えませんでした。

 そこでそのまま進んで滅びの間の真・災厄の王を倒しましたが、やはりクリア回数は増えず。

 次にクエスト「闇に眠りし王」をリプレイして災厄の王を倒しましたが、これまたクリア回数は増えず。

 最後に「最後の神話の戦い」をリプレイしましたが、同じ日に強戦士の書から真・災厄の王を倒していたという理由で、闇の溢る世界にそもそも入れてもらえませんでした。

 こういう仕様が存在することは知らなかったので、個人的にはこの成果は副産物となりました。

 そこで仕方なく別キャラで「最後の神話の戦い」をリプレイしましたが、やはり災厄の王を倒しても真・災厄の王を倒しても、クリア回数は増えませんでした。

 こうして帝王の玉座は魔法の迷宮の一部ではないことが判明しました。

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3.しかし修正要求はせず

 こうなってくると、「災厄の王を倒してもエピソード依頼「魔法の迷宮の攻略!」が達成扱いにならないようにするか、もしくはせんれきの魔法の迷宮のクリア回数を増やすか、どちらかの修正をさっさと行い矛盾を解消せよ!」という声が高まりそうで~す。

 でも星月夜は本稿のカテゴリーに「改善案」をつけませんでした。

 なぜならば「せんれき」の数値は公式の匙加減ですが、エピソード依頼の達成の可否は物語上はバケンズの匙加減なのですからね~。両者の「魔法の迷宮」の定義が異なっていても直ちには問題とはならないで~す。

4.バケンズが勘違いしている理由

 ではやがて修正が入る可能性が高いとはいえ、現在のバケンズが帝王の玉座を魔法の迷宮の一部だと勘違いしていることについての、物語上の理由は何でしょうか?

 星月夜が思うに、原因を一言でいえば「ジャミラス知名度で~す。

 魔界ではネロドスと魔軍十二将の知名度は抜群で~す。だからジャミラスが叡智の冠によって魔法の迷宮に幽閉されたということも、おそらくは広く知れ渡っていることでしょう。

 そして闇の溢る世界には、ジャミラス本人も出没し*1、しかもどの魔王から派遣されたのかは不明ですが「まおうのつかい」も出没しま~す。

 だから「闇の溢る世界でも古の英雄のジャミラス様をお見かけした」という情報が魔界に流れている可能性は非常に高いといえましょう。

 そういう情報を聞いた魔界住民の中には、「ならば「闇の溢る世界」とは、「氷雪の牙城」や「海神の大霊洞」と同じく、魔法の迷宮の一種なのだろう」と推測する者も多かったことでしょう。バケンズもその一人だと思えばいいので~す。

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余談.王家の迷宮に関する類似の問題

 ついでなので、類似の問題についても軽く考えてみました。

 「心層の迷宮をクリアしても王家の迷宮がクリアの扱いにならないこと」についてで~す。

 こちらは「せんれき」の王家の迷宮のクリア回数も、心層の迷宮の地図に書かれた「王家の迷宮」という表記も、どちらも公式設定で~す。だから「物語上の理由」で逃げるわけにはいきませ~ん。心層の迷宮は公式として王家の迷宮の一部分なので~す。

 だから「王家の迷宮クリア」という一連の語の定義の問題だと考えるのが一番でしょうね~。

 すなわち「心層の迷宮クリア」という概念は「王家の迷宮クリア」の概念の必要条件を満たさないでしょう。

(2020年11月21日追記)

 これもまたきむりんさんから教わったのですが、バージョン5.3.2のアップデートで運営寄りの形で統一化がなされたようでした*2

 物語上の解釈としては、「バケンズが「あれは正確には魔法の迷宮ではなかったのだ」と今になってから知った」というところでしょうか。