本題.水の領界の海底における水平移動の速度の謎を解く
まずは四年前の過去記事「水の領界の海底付近の水の比重や生態系について考えました。すべてを説明するには、透明で固くて大きな板仮説が便利かも?」の第1章を紹介しま~す。
要約すると、水の領界の海底での水平移動の速度が陸上より速い件については、どう考えてもあの水は空気より重そうなので、「魔法か偶然により、冒険者が移動したいと思った方向に強い水流が生じる」という無理な説明で逃げていました。
しかし星月夜はついにこの件についてより合理的な説明を思いつきました。
この写真をご覧くださ~い。
背後にあるのは、Sサイズの土地に建っている小型のピラミッドで~す。
このピラミッドの中が外見より非常に広いことは有名ですよね。
ピラミッドの内部か外部のどちらかが真の縮尺なのか、それとも真の縮尺は別個にあるのかは不明ですが、どちらにせよこのゲームでは水平距離はデフォルメされることもあるわけで~す。
これはシリーズ全体でも全然珍しいことではありませ~ん。たとえば同じくピラミッドの話になりますが、『ドラゴンクエストIII』のピラミッドの外見ときたら人間一人の身長と同程度の高さと横幅でしたからね。ところが中に入るとまるで砂漠全体よりも広大に見えるマップが用意されていたわけで~す。
ということは、水の領界の海底の水平距離の縮尺が他の地域の原則の縮尺と大いに違っているということも十分にありえるわけで~す。
「水の強い抵抗により、本当は陸上より緩慢に冒険者は移動している。しかし水平方向の縮尺の倍率が他の地域と違うので、プレイヤーには逆に高速移動しているかのように見えてしまう。だから不具合じゃねーよ!」をもって、この件の究極の結論といたしま~す。
余談.陸上マップ同士の縮尺の問題について
陸上マップ同士でも縮尺の問題はしばしば語られま~す。特に大エテーネ島については「陸地を歩くと広く感じるのに空から見ると狭い」という意見を頻繁に目にしま~す。
これについても上述の件と同様の「縮尺」の理屈がそれなりに使えま~す。
すなわち、「あの島のマップはより詳細に拡大されているんだ。『ドラゴンクエストIV』のゴッドサイドのある島もそうだっただろう!」という論法で~す。
ただしこれについては「縮尺が違うなら歩く速度も変わるはずだ」という反論が可能で~す。
まさに星月夜が水の領界の現象を擁護した理論が、陸上マップ同士の縮尺問題では逆に世界観を攻撃することになるので~す。
せめてドルボードというものが存在しなければ、「あの狭い島は諸般の事情で歩きにくいので、歩く速度も落ちるのさ」という再反論が可能で~す。ゴッドサイド周辺における「どれだけ移動したら夜になるか?」問題はこれで何とかなることでしょう。
しかしアストルティアには地面のぬかるみや小さな障害物を無視できるドルボードがあるので、そういう単純な論法は使えませんね~。ドルボードの速度が大エテーネ島で遅くなることを説明する何らかの論法も同時に考えなければなりませ~ん。
その論法については現在では思いつき程度の仮説しかいえない状態であるので、これにつてもまた四年ぐらいかけて考えていきま~す。
(2021年5月8日追記)
仮説1 「錬金術に秀でたエテーネ人たちが、大エテーネ島全体に謎の仕掛けを作った。それにより、反重力装置のスピードも落ちた」
仮説2 「マップとマップの間の省略されている部分が、大エテーネ島では他の大陸と比較して極端に小さい。よって実は大エテーネ島には縮尺問題は存在せず、ドルボードの速度は低下していない」
仮説3 その中間。
これで残っていた矛盾点の一応の説明になったことにしま~す。
(2021年11月12日追記)
「アストルティア防衛軍の戦場になったときだけ、獅子門の吊り橋の横幅が広い」とう現象も本稿の立場で説明がつきますし、また本稿の立場の証拠の一つともなりま~す。