1.批判したい見解
「エテーネ王族ではないのに自由に時渡りができるフォステイルはスゴイ!」という見解がありま~す。
さらにその見解を土台にして、「こういうのもいる世界でエテーネ人だけを警戒したネルゲルが間抜けに見える」とか「こういうのもいる世界なので異世界由来のキュレクスの能力の神秘性が薄れてしまった」とまで主張して作品を批判する意見も、たまに目にしま~す。
本日はこの見解とその派生意見をまとめて批判するとともに、そうした通念に代わる新しいフォステイル像を提唱しま~す。
2.エテーネ王族に劣る設定あり。
これは流浪のフォステイルの物語を体験したことのある人には常識ですが、フォステイルは自分が本来所属する時代以外にいると、何もしなくてもMPが自然に減少していくようで~す。
主人公にもパドレにもメレアーデにもそうした制約はなかったので、フォステイルの時渡りがエテーネ王族の時渡りに匹敵するというのは誤りで~す。
3.キュレクス由来でない証拠なし。
フォステイルの時渡りがキュレクスからレトリウスに与えられた能力とは別系統であるという証拠は、どこにもありませ~ん。
時渡りのチカラがない者でも一度エテーネ王族に異時代に飛ばしてもらうことで、以後何らかの変質こそあれ時渡りの能力を獲得する者がいることは、兄弟姉妹とジェニャの例から判明しておりま~す。
4.キュレクス由来を推測させる設定あり。
時渡りのチカラのなかった者が時渡りをすると、十人十色の呪いを受ける設定で~す。
フォステイルは自分が異時代でMPを消費する体質だと理解しきっており、かつ予言もできるというのに、1個50ゴールドのまほうの小ビンを事前にしっかり用意しておかず、ときには1個2000ゴールドのウルベア金貨を支払ってまで入手するところまで追い込まれていま~す。
これは「MP回復薬を(大量には)ストックできない」・「MP回復薬を買えない」・「ゴールドを所持できない」などの何らかの特殊な縛りプレイを強制させられていると考えるのが自然で~す。
そしてこういう不可思議な体質は、このゲームの世界観で今まで登場した設定の中では「時渡りの呪いの結果の一例だ」と考えるのが一番自然で~す。
5.まとめ
フォステイルは一応時渡りも時見もできるが、エテーネ王族にはない様々な制約に縛られており、エテーネ王族ひいてはキュレクスの特殊性・神秘性を傷つける存在ではない。
そしてこれまでに明かされた諸設定を土台に考える限りでは、フォステイルの時渡りのチカラは、キュレクスと別系統である可能性よりも、その系統の末梢である可能性のほうが高い。