0.はじめに
初期設定では、オーグリードやウェナには、レンダーシアとの連結部分がありました。
この設定が2ndディスク時代に捨てられ、世界地図も描き変えられていき、昔から連結部分なんかがなかった世界になってしまいました。
ただし大昔にはレンダーシアとオーグリード大陸がつながっていたという設定は、パルミオ博士の研究などで復活しました*1。
本稿はこの設定変更について物語内部での説明を目指した思考の軌跡で~す。
1.類似の現象から導いた仮説の再掲
「プレイヤー自身の記憶の中には例外的に改変前の歴史が残っているものの、大半のNPCの記憶ごと世界が変わってしまう」というのは、4thディスクの物語で何度も体験した歴史改変に酷似していま~す。
そういうわけでこの件も「誰かが過去の歴史を変えたせいだ」という仮説を採用することにしました。
この仮説を提唱したのは一年以上前の「「ジェニャの未来」第3話「パラディンの伝説」 & バウギアの旧設定と新設定を強引に整合させる論法を発見」という記事でしたが、その後もずっとこれに匹敵する異説が思い浮かばなかったので、確信へと至りました。
本稿ではこれを前提にして、「では誰がどうやって変えたのか?」などの細部の筋書きを埋めていきま~す。
2.主体は主人公に限られず、むしろその可能性は低い。
古参プレイヤーの操作する主人公の脳内に過去の大陸の設定が残ったことから、当初は歴史を変えたのは主人公だとも考えました。
しかし今まで主人公視点で世界の歴史が変わったのは、主人公時間で歴史を改変したのちのことで~す。
そこでムービー「ホーローの迎え」を想起しました。
主人公が500年前の世界で破邪舟師の伝統が廃れるのを阻止してから現代に戻ってくると、ホーローは「これで 破邪舟の術が 復活しているかもしれん」と語ってきました。
ホーローは改変前の歴史を覚えており、むしろ改変後のほうを知らないような状態でした。
これで、「歴史を直接改変した本人以外でも改変前の歴史を覚えている者がいるケースもある」という設定までは明らかになりました。
以上により、大陸の地形の歴史を変えたのは主人公以外の誰かである可能性が高いで~す。
3.「主体は黄金のパラディン」説の長所二点
大陸の地形の歴史を変えた主体として最初に考えていたのが、黄金のパラディンで~す。この説には長所が二点存在しま~す。
第一に、「極めてよく似た歴史改変にも関わった可能性が高い」ということで~す。
前掲記事に書いたとおり、運営は大地の竜バウギアのまめちしきの内容もこっそり変えてしまったのですが、その歴史改変も黄金のパラディンによるものであった可能性が高いので~す。
第二に、「オーグリードの大地を沈められる存在と関りが深い」ということで~す。
黄金のパラディンは歴史を改変してバウギアが悪竜になるのを先送りをした可能性が高いのですが、そのバウギアにはオーグリードの大地を海に沈められる能力がありま~す。
改変前の歴史ではバウギアの悪竜化は4000年前であり、改変後は数百年前とされていますが*2、この変更が直接4000年前にされたとは限りませ~ん。
もしも第一次ゴフェル計画の前の時代に黄金のパラディンがバウギアにレンダーシアとの連結部分を沈めさせることで、結果的に4000年前の悲劇を回避したのであれば、現代まで古い地形が伝わっていないのも当然で~す。
4.「主体は兄弟姉妹」説の長所二点
この対抗馬として最近思いついたのは、主人公の兄弟姉妹で~す。この説にも二つの長所がありま~す。
第一に、「主人公の立場が破邪舟問題におけるホーローに似ている」ということで~す。
ホーローが改変前の歴史を覚えていた理由は現状では不明で~す。
でも多少参考になる件がありま~す。4.1ではグランゼドーラにおけるここ1000年間のカミルの評価を逆転させましたし、4.2ではオーグリードでゾンガロンが活躍した期間を100年も縮めましたが、これらの件についてオーガにしてグランゼドーラの所属でありかつホーローより賢者として有能なはずのルシェンダから、一言も言及されませんでした。
だから単に賢者としての能力だけの問題とするのは間違いなので~す。
そうなると、「主人公を過去に送る手助けをしたから」が理由の少なくとも一つである可能性はそれなりに高いでしょう。
仮に「改変の手伝いをした人も改変前の記憶が残る」という設定があるのであれば、主人公に古い地形の記憶が残ったのは、主人公に飛ばされた兄弟姉妹が地形を変えたからであるという可能性が飛躍的に高まりま~す。
第二に、「大地を沈める技術を持っている」ということで~す。
兄弟姉妹は、地脈エネルギーを活用していたウルベア地下帝国で筆頭研究員をしていました。
そして地脈エネルギーが枯渇すると大地が沈む場合もあるという設定もありま~す。
ならば本人時間で4.3時代以後の兄弟姉妹は、任意の大地を海に沈める技術を持っているといえましょう。
5.各説の自己評価
まず「誰かが過去の歴史を変えたせいだ」説は、自己評価ではほぼ満点で~す。これについてはまともな対抗馬は思いつきませんでした。
ではその歴史改変の主体ですが、これは黄金のパラディン説と兄弟姉妹説とが自分の中でほぼ拮抗しておりま~す。しかも、「他の時間旅行者」説とて完全には排除できませ~ん。
現状では「45:45:10」ぐらいで~す。
あとはもう、各説の長所を強めたり弱めたりするような追加情報をじっと待つ段階で~す。
(即日追記)
「「誰かが過去の歴史を変えたせいだ」説は、自己評価ではほぼ満点」と書いたばかりですが、ゆうさんからいただいたコメントのおかげで異説にたどり着くことができ、正解率の自己評価が70%ぐらいまで下がりました。
ゆうさんには改めて感謝で~す。
その異説の内容ですが、「連結部分を沈めたのは、虚無の邪神かその眷属」で~す。
虚無の邪神は消去法から対グランゼニス戦の担当者であることが通説となっておりま~す。レンダーシア大陸の一角に攻撃をしかけてきてもおかしくはありませ~ん。
また封魔フォーゲルのまめちしきによると「封魔の主である虚無の邪神は 忘却と失意を司る神」なのだそうで~す。そして眷属の封魔フォーゲルも「封印した相手が存在したという 記憶さえ根こそぎ奪ってしまう 封印のプロ」だったのですから、上司や同僚の誰かに地面に対して似たような技を使える者がいてもおかしくはありませ~ん。
本稿の本編部分で主張した歴史改変説とは違って「なぜ主人公は大地の忘却を免れたのか?」の説明がまだ自分の中でできていないので、正解率の自己評価は30%に抑えました。でも今後の追加情報次第ではまだまだ伸びる余地がある説だと考えておりま~す。