ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/archive/category/傑作選)がオススメで~す。 コメントの掲載には時間がかかることも多いで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

「聖守護者の戦いについて」のさらなる分析。ガルドドンを封印したのはガラテアにあらず。

0.はじめに

 本稿は過去記事「バラシュナIIも倒した報告 & 関連設定の分析により、なんとエクゼリア王国の謎にも迫れました」の第3章の続編で~す。ユリエルから新たに聞けるようになった「聖守護者の戦いについて」の文章を、さらに丹念に分析した結果の報告で~す。

f:id:hoshizukuyo:20210613220707j:plain

1.登場時から残党風だったガルドドン

 ガルドドンがバラシュナ封印後に残党という立場で戦いを続けていたことは、登場の時点からほぼ明らかでした。

 まめちしきには「ガートラント王ラダ・ガートを 単身襲撃したが返り討ちにあい そのまま神槍で封印された」とありま~す。つまりこの時点でラダ・ガートはガートラント王だったわけで~す。

 そして『ガートラント建国詩』には「かくして 平原は平定され 王は 栄冠をその手にする 彼の国の名は ガートラント」とあり、ドランド平原の平定後にラダ・ガートがガートラント王という立場になったことも強調されていました。

 ただし詩のほうは公式設定というわけではない上に、建国詩というものは事実が国家権力に都合よく捻じ曲げられているケースも多いので、あくまで「既出の情報を全部信じるなら」という限定つきでの設定でした。つまり当時のこの説の正解率は95%ぐらいでしょうか。

f:id:hoshizukuyo:20210617170427j:plain

2.「聖守護者の戦いについて」で残党の可能性が上昇

 そしてバラシュナ撃破後の「聖守護者の戦いについて」で、ガルドドンが封印時に残党だった可能性はさらに高まりました。

 この話では、ガラテアがバラシュナとの一騎打ちで白銀の槍だけを残して消滅したという話題が語られたのち、「ガートラント建国後 王は持ち帰った神槍を この聖廟に納め 国の護りとしました」と語られました。

 これを常識的に解釈するならば、バラシュナが封印されたのちにガートラントが建国されたことになりま~す。

 もちろんユリエルが嘘を吐いている可能性もゼロではありませんが、建国詩よりは信憑性が高いでしょう。そしてその建国詩とも内容が一致したわけですから、これまでは95%ぐらいの信憑性だった「バラシュナ封印後にガートラントが建国された」は99.9%ぐらいまで信じてよくなったというわけで~す。

 そしてガルドドンによるラダ・ガート襲撃がガートラント建国後であったことは、公式設定なので100%信じられるというわけで~す。

f:id:hoshizukuyo:20180417054953j:plain

3.神槍の性能等の多くの設定が派生的に明らかに!

3-1.ガラテアの神槍の性能の設定

 「ガルドドンは封印時には残党だった」設定がほぼ完全になり、さらに同時に「ガルドドン封印時にはガラテアは存在しなかった」という設定も語られた以上、「神槍はガラテア以外でも古代魔族封印の用途で使いこなせる者がいる。誰でも使える可能性すらある」という設定もまた派生的に明らかになったといえましょう。

 思い起こせば、最初に登場したレギルラッゾからデルメゼまで、まめちしきには「ガラテア神槍で 封じられた」とだけ書かれており、決して「ガラテア神槍で 封じられた」とは書かれていませんでしたね。

3-2.残党の数は多そう

 こうなってくると、バラシュナの部下の古代魔族のボスたちはガルドドン以外も全員、残党という立場で封印された可能性が出てきました。

 「聖守護者の戦いについて」では、ラダ・ガート軍とバラシュナ軍の戦いについて「状況は絶望的でした」と語られた直後に、「……そんな中 騎士ガラテアは この戦いを 終わらせんと 神より授かった槍を手に ひとり バラシュナに戦いを 挑んだのです」と語られていま~す。

 先に幹部を何体か封印していたのであれば、多少希望が見えてきた状況だったことでしょう。しかし絶望的な状況の中で、親玉を倒したというわけで~す。

 確定情報ではありませんが、「ガラテアが封印した古代魔族は少ない。バラシュナ一体のみであった可能性も高い」と考えるべきでしょう。

3-3.神槍が聖廟に納められた時期

 3-1の成果である「神槍はガラテア以外でも古代魔族封印の用途で使いこなせる者がいる。誰でも使える可能性すらある」と3-2の成果である「ガラテアが封印した古代魔族は少ない。バラシュナ一体のみであった可能性も高い」とを組み合わせると、必然的に神槍が聖廟に納められた時期も明らかになりま~す。

 こういう便利な封印の道具を王の身辺から遠ざける決意ができたのは、「すべての有力な残党を封印したあとである」ということになりま~す。

 その「すべての有力な残党」は、聖守護者のボス全員である可能性が高いものの、ガルドドンのみであった可能性もゼロではなく、その中間ぐらいの可能性もあるということは、前節で強調したとおりで~す。

f:id:hoshizukuyo:20200519141526j:plain

4.「この墓にガラテアはいません」に隠された深い意味

 ガラテアがバラシュナとの戦いで消滅したことさえ語れば、ガラテアの埋葬が不可能であったことは必然的に明らかになりま~す。

 そうであるのにわざわざ「聖守護者の戦いについて」で「この墓にガラテアはいません」と強調したことの意味を考えてみました。

 これはおそらく、聖守護者の闘戦記の公式ページの「調査を進めていくと、扉の先の聖廟に眠る「聖なる騎士」がガートラント建国の時代に出現した「古代の魔族」を封印したのだという」という情報を否定するためでしょう。

 この情報は「だという」という形で締めくくられているので、ガラテアが聖廟に眠っているというのは元々からして公式設定ではありませ~ん。でも公式ページに書かれていることなので、念のためあえて強く否定してみせたのでしょう。

 なぜこの情報を強く否定しなければならなかったかというと、今回の更新で上述のとおり「ガルドドンを封印したのはガラテアではない。他のボスの大半も多分同じ」がほぼ公式設定となったので、「「聖なる騎士」がガートラント建国の時代に出現した「古代の魔族」を封印した」の部分を否定する必要があったのだと思いま~す。

 つまり情報の前半部分の信憑性を下げることで、間接的に後半部分の信憑性も貶めたわけで~す。