0.はじめに
このゲームでは「魔力」という単語があまりにも多義的に使われているので、概念を分類して整理しました。
1.ステータス関連での意味
1-1.「こうげき魔力」の意味
文字どおりで~す。モンスターは内部データではゼロに固定らしいで~す。
1-2.「かいふく魔力」の意味
文字どおりで~す。モンスターは内部データではゼロに固定らしいで~す。
1-3.「MP」の意味
「マジックパワー」を和訳すると「魔力」にもなるせいか、この意味で使われることもありま~す。
典型例はビッグビッグハットなどが使う「魔力回復」で~す。これはMPのみを回復させま~す。
他にも、アイスボンバーのまめちしきの「かみついた相手の魔力を 吸いとる」という文章が特技のMP吸収を指していると考えられ、同じくザ・ホールの「魔力さえも吸い込む」もマホトラを指していると考えられま~す。
2.その他の戦闘システム上の意味
2-1.「(攻撃)呪文の威力」(とろろ将軍のこうげき魔力?)の意味
「魔力かくせい」をすると、「呪文の威力があがった」と表記されま~す。ここでいう「呪文」は「攻撃呪文」の意味であり、ラリホーなどの威力があがるわけではありませ~ん。
そしてこれはいかなる冒険者・モンスターも、五段階しか変化しませ~ん。
なお、とろろ将軍のまめちしきには「まりょくのうたを歌って こうげき魔力を上げてからの」という表現があり、ここでは「攻撃呪文の威力」の意味で「こうげき魔力」という言葉が使われていま~す。
「魔力」のような曖昧な単語が多義的になるのは仕方がないとしても、それを細かく分類するための「こうげき魔力」までもが多義的だと収拾がつかないので、これは訂正してほしいもので~す。
2-2.「呪文ダメージ上限」の意味
「超魔力かくせい」をするとこれも上がりま~す。
2-3.呪文暴走の原因(の一つ)
サイコマスターのまめちしきに「自らの魔力を暴走させて放つ バギクロス」とあり、このバギクロスはつねに暴走しま~す。
ただし暴走魔法陣や装備による呪文暴走も同じく魔力の暴走の帰結であるとは断言できませ~ん。
またこの記述の魔力とは単に「MP」である可能性もありま~す。
3.それ以外の意味である可能性が高いもの
3-1.動力系
どろにんぎょうやまおうのかげは、魔力を得てから動けるようになったのだとか。
プチアクバーも魔力を利用して浮いているようで~す。
キラーマシン・強の燃料に混ぜられている魔力も、ここに分類される可能性が高そうで~す。
3-2.魔物をゼロから生み出したり、何かを魔物化させたりする力
尖塔の守護鬼は始まりの塔の魔力によって生み出されたそうで~す。
破戒王ベルムドの「大いなる魔力により 魔物になったベルムド王」という記述にある魔力も、ここに分類しておきま~す。
3-3.特定の特技に使用する何か
仲間モンスターのメタッピーの放つ魔道集束砲の「魔力を集めて放つ」という表現は、ひょっとしたらMPを吐き出しているだけの可能性もありま~す。
しかしひかりのブレスとやみのブレスとを使い分けるムーンキメラの「光と闇の魔力を 増減させて ブレス攻撃をしかけてくる」という記述の「魔力」が、単なるMPであるわけがありませんよね。
「不浄の魔力」や「創生の魔力」も魔力自体を特技として使ってきていますが、やはりその魔力に「~の」という限定がついているので、単なるMPなんかではなさそうで~す。
ヘルバトラー強の「魔力爆発」も、マダンテと違ってその威力はあくま神官たちの残りMPに依存するわけではなさそうなので、別の何かを爆発させているのでしょう。
3-4.魔瘴耐性である「魔物としての強さ」の意味(兼 レイジバルス召喚能力?)
5.5前期クリア後にして後期開始前の会話で判明したのですが*1、魔瘴への耐性についてディータは「魔力と比例」と語り、ニェルニャンは「魔物としての強さで変わる」と語ってきま~す。両者はほぼ確実に同じ意味を指していると思いま~す。
そしてディータによるとゼクレスの貴族は概してこの意味の魔力が高いらしいので、血統のいいアスバルが生まれつき絶大だったという魔力も、この意味である可能性が高いで~す。
そうなるとこれはレイジバルスを召喚する能力でもありそうですね。まめちしきに「激怒したアスバルが 持ち前の魔力で召喚した」とか「王族の中でも 強大な魔力を 持つ者だけが使役できる」とかありますから。
アスバルが強い魔力とは何なのかを探求するという予告は過去記事「5.5メインストーリー その4 滅星の邪園へ」でしておりましたが、こうしてようやく公約が果たせました。
4.おわりに
以上の分類のどこにも入らなそうな「魔力」を発見されたかた、ご一報くださ~い。