5.体調悪化と当方最大の失敗 (N+5)日
長年普通に接していて健常者としての最低限の知能を持っているように見えていたBさんから、このような被害を受け続けたため、体調不良になりました。
今にして思えば、長年普通に接してきていたのも、あとで話が通じないキャラを演じたときに相手が早々と匙を投げないための周到な計画だったのかもしれませ~ん。
中川翔子さんはアイドルなのでストーカーからの被害による体調不良を赤裸々に語れないでしょうが、星月夜は一般人なので平気で語れま~す。胃液を吐きまくりました。「ゲロゲロゲロ~!」
これはアイドルと一般人の役割分担ですね。ストーカー等の被害を受けたアイドルは、その知名度を活かして多くの人に関心をもってもらうことで動画の視聴数などを一ヶ所に集約して、その力で政治家やマスコミを動かすべきで~す。そして一般人はアイドルだったらいえないような被害の実態を赤裸々に語りまくることで、被害の大きさを伝道すべきなので~す。量と質のコラボで~す。
そういう経緯もあって某SNSで「嫌なことをされて人間不信で、数年ぶりの鬱だ~!」みたいな愚痴を吐いていたら、Dさんが相談に乗ってくれそうになりました。
ところがほんの6日ぐらい前までBさんのほうがDさんよりも仲がよかったこともあり、また数日間理不尽に責められた結果として重度の人間不信に陥っていたこともあり、かつ関係各位のプライバシーを尊重するために色々と仮名を考えるのも面倒だったので、ここで一度Dさんの好意を断ってしまったので~す。
前章で見た「理不尽な要求に屈して人間関係を弱めてしまう」という最悪の事態こそ自然に避けていたものの、「最低限度の常識人たちとの人間関係を逆に強める」というプラスの方向には行けませんでした。
今にして思えば、これこそが最大の失敗でした。
6.エスカレートの「おかげ」で少しだけ覚悟が決まる (N+7)日16時半ごろ
(N+7)日の16時半ごろにまた長文のメッセージが送られてきて、またハッキングがどうのこうのと書かれていました。その件についてはもう半ば飽きていたので、不愉快に思ったものの驚きはしませんでした。
しかしその文章の中に「今後一切私の嫌がり得る行為は行」うなとかとも書かれていました。
常人相手でも「嫌がり得る行為」を一切行わないのはほぼ不可能で~す。
ましてSNSに「豚汁が美味しかった」と書き込むことにまで噛みついてくるような人が嫌がり得る行為を行わないなんていうのは、さらに困難で~す。
こんな過大な要求を一銭の対価も示さずにしてくるとは何事でしょうか?
まだ私はBさんの裏の意図とかを考えてはいませんでしたが、ここまで無理な要求をされたことで「この人への説得は不可能だ」というところまでは理解が進みました。
雨月「理解が遅いわ!」
7.#9110の成果 (N+7)日16時45分~17時10分
ここで桶川ストーカー事件とか色々思い出し、「困ったな~」と思いました。
こういう危険な思考回路の人の標的になってしまい住所も知られている以上、もうどう努力しても「殺される」という末路は完全には避けがたいで~す。その点だけは覚悟を決めました。
しかしBさんが法の裁きを何らかの手段で逃れたら死に損で~す。せめてなるべく長くBさんが収監されて世の善男善女への被害が減るようなダイイングメッセージは残せないものかと思案しました。
とりあえず桶川ストーカー事件のせいで110番をしてもまだ動いてくれないだろうという先入観があったので、まずは#9110番に電話をしてみました。この番号は何かと便利なので*1、オススメで~す。
すると、「「もう連絡しないでほしい」と伝えてそれが無視されること」で事件化ができる場合もあるという話を聞けました。そしてストーカー規制法が適用できない程度でも、地元の迷惑防止条例で何とかできる場合もあるとのこと。これはありがたい!
さらには地元警察の電話番号も教えてくれました。110番が大袈裟な場合にはそこに電話をすればいいとのことでした。
Bさんに理不尽に責められ続けたせいで、数日間にわたって不快感から胃液をゲロゲロ吐いていたのですが、この電話からそれが10分の1ぐらいになりました。
相手がどんなにおかしな人でも、一対一の閉じた関係に陥ってしまうと、自分のほうにも多少は落ち度があったのかもしれないという不安がわいたりするもので~す。気軽に#9110に電話をして本当によかったですよ。
同様の理由から、2日前にDさんの好意を断ってしまったのが悔やまれました。あのとき頼っていれば、もう2日早く精神と胃腸の健康を取り戻せていたかもしれないというのに…。
とりあえずこれで一気に気が大きくなったので、17時10分に「本当に盗聴の被害を受けているというのなら、19時半~21時半まで空いているから電話に出てやる」という意味のことをラインでBさんに伝えました。
長年遵法精神を第一に生きてきたからこそ、こうして警察に頼ることへの心理的な障壁が私には一切ありませ~ん。拳銃とかを家に隠している人は、普段は「強い」のでしょうけど、いざというときに警察に頼りにくいという弱味があるかと思いま~す。
8.地元警察に電話 (N+7)日17時15分ごろ
教わった番号で地元警察にかけてみたところ、なんと「ポリスの派遣」を提案されました。
「地元警察最高! この時点でそこまで大ごとにしてくれるのか!」と頼もしく思いましたが、さらに欲をかいてしまいました。「サイバーセキュリティー対策室」みたいな部屋の前で記念写真を撮影して某SNSにアップすれば、Bさんへの抑止力になると考えてしまいました。
「加害者宅とは500キロメートル以上離れているので、そこまで急がなくてもいいで~す。約2日後に貴警察署のそばに行くことができ、そこで直接記録をとっていただけるともっと嬉しいのですが…」と提案したら、それまで面倒臭そうな声だった電話先の警察官の声の雰囲気が喜びに満ちました。
「相手にとってもそのほうが有難いなら、私も嬉しい」とか思ってしまいました。
9.親族も被害を受け、完全に覚悟を決める (N+7)日21時~22時
前述のとおり「19時半~21時半まで空いている」と伝えたのですが電話がかかってきたのは21時13分になってからやっとでした。一応約束の範囲内ではあるものの、Bさんが本当に盗聴の被害を受けていてその件を早く解決したがっている者だと仮定すると、相当呑気で~す。お人好しの私ですら、1時間43分待っている間に「何かがおかしい」と気づきはじめました。
そしてやっとかかってきた電話の内容は、なぜか「星月夜の同居の親族のAさんと会話したい」というものでした。
「Aさんはそんな見ず知らずの人にいきなり電話を申し込まれてもきっと拒否するだろうな~」と私は思ったのですが、一応Aさんに電話に出るかどうか聞きにいきました。
すると私がそれまでAさんにBさんの話をほぼしていなかったせいか、AさんはBさんを私の友達だとでも思ったのか、「会話してもいい」と言ってくれました。
ところがいざAさんにスマフォを渡すと、電話はもう切られていました。
それでもお人好しの私は、「電話切れちゃいましたよー。Aさんはまだ起きてて、少しなら会話していいといっていますが、どうします?」とラインで聞きましたが、「既読」はついたのに何分待っても返事がきませんでした。
これでお人好しの私も、この数日間の被害が全部相手の意図的な嫌がらせであり、盗聴だのハッキングだの豚汁やニンニクや伊達政宗が気に食わないだのといったものも全部虚偽だった可能性がほぼ100%だと、やっと理解しました。
同時に「相手のこの不誠実は、警察から教わった決め台詞を自然に使う最高のチャンスだ!」と思いました。「Aさんにまで手を出すなんて酷いで~す。流石にもう限界なので、二度と連絡してこないでくださいね!」という意味の内容を書きました。
なおAさんはその後も自発的に30分以上待っていてくれていました。そのせいで就寝が大幅に遅れてしまいました。私がお人好しなばっかりに、こうして家族にまで迷惑をかけてしまいました。
これを機に、私のBさんへの同情心はほぼ完全に消えました。仮に万が一本当にBさんが被害妄想に陥る病気に罹患していたとしても、本日のAさんへの裏切りだけは擁護の余地が一切ありませ~ん。
そして実際は病気でも何でもなく、病人の猿真似をして会話が通じない人間を演じることで、お人好しの知人を不愉快にして楽しんでいたのでしょう。
雨月「同じく、雨月もこの場面で姐さんへの同情心が相当消えたわ。お人好しが悪人を悪人と見抜けず苦痛を味わうのは自業自得の一言ですむが、同居の親族にまで被害を拡大させたら洒落にならんで~」
10.某スマフォ会社のサポートと思わぬ副産物 (N+8)日11時半ごろ
この日の朝まで「デジタル盗聴」というものの存在を知らなかったのですが、そういうものもあると知りました。500kmの彼方から盗聴をするというケースも、理論上は存在するそうで~す。
「ひょっとしたらBさんに、まるで私がそういう盗聴をしたかのように見せるアプリでも仕掛けられたのかもしれない」と怖くなったので、契約している某スマフォ会社に相談をしました。
すると無料で色々調べてくれ、最後に「ここから先は警察に相談して下さい」といわれました。「ここから」の10歩ぐらい手前までしか話が進まないと思っていたので、非常に感謝しました。
ついでの話になるのですが、この相談をきっかけにスマフォの料金を一気に下げる方法まで知りました。
私一人が被害者であるならば、この功績に免じてBさんを許していたかもしれませ~ん。しかしAさんが巻き添えになった以上、そんな勝手な慈悲の心は封印しなければなりませ~ん。それによくよく思い起こせばCさんも数秒とはいえ時間を無駄にしたでしょうし。
相談に乗ってくれたサポートのかたは非常に誠実だったので、Bさんのせいで陥っていた人間全体への不信感が一気にやわらぎました。一生このスマフォ会社と契約しようと決めました。