ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/archive/category/傑作選)がオススメで~す。 コメントの掲載には時間がかかることも多いで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

時間の流れを変える技術に関する考察(追記あり)

1.時間をほぼ止めるというのは、ありふれた技術でした

 しんせんたまごは、入手してからどれだけの期間が経過しても「栄養たっぷり とれたてたまご」と表記され続けま~す。同様においしいミルクも「しぼりたての 新鮮なミルク」と表記され続けま~す。

 このことから「つかうもの」を入れるどうぐかばんの中では、時間が(ほぼ)流れないことがわかりま~す。他にも預り所の倉庫・各ハウスの屋根ウラ・収納家具・素材屋と旅人バザーの商品保管庫でも、時間が(ほぼ)流れない(区画もある)ことがわかりま~す。

 余談になりますが、どうぐはどうぐでも「だいじなもの」コーナーでは時間が流れているようで、クエスト「炎のクール便」*1では氷獣の毛皮の内部で氷がどんどん融けていきました。

 ただし非常に複雑な話になりますが、「だいじなもの」の中の一品である「ネコバック」の中では時間があまり流れないようで、捕まえたネコが中で飢え死にしたりする心配はありませ~ん。「チョコが詰まった袋」も外で1000年間経過しても中身が食べられる状態でした*2

 さてこの中でもどうぐかばんは、一人前の証をもらう前からあらゆる冒険者が持っている普及品で~す。それなのにこんな機能がついているので~す。

 時元神キュロノスに時間を止められて一方的に攻撃されたとき*3は「この世界の道理すら変えてしまう恐るべき敵だ!」とか思ったものですし、キュララナビーチのイベントでスノッリから人魚の世界の一日は海上の一年だと聞かされたとき*4は「何と神秘的な設定だろうか!」と思ったもので~す。でもこうして冷静にしんせんたまごの解説文を読むと、どちらも「ふん、大したことないな」という気分になりました。

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2.原理は空間と関連する可能性高し

 クエスト「失われた摂理」では、小さな「隠者のツボ」の中に何でも放り込めるような広大な空間が広がっており、この原理が「星辰の摂理」と呼ばれていました。

 中にいた隠者は、『星辰の摂理の書』を渡す前に主人公のそうびぶくろを見て「外の世界にも 私と同じような術を 使う者が いるのだね」と語ってきたので、精緻に理論化された星辰の摂理が主人公のそうびぶくろとゴーレックの倉庫とに適用される前から、その初歩的な理論はすでに広く活用されていたのでしょう。

 この隠者は「キミの話を聞くに この空間の中では 時間の進み方も 変わるようだ。 思索にふけるのに これほどいい場所はない」とも語っていました。この発言から、『星辰の摂理の書』を著すほどの人物でもその摂理が適用された空間で時間の流れまでが変化することは想定外だったことがわかりま~す。

 そして「キミは ここに長居しない方が よかろう」とも続けていたので、隠者と違って社会的生活がある者にとっては長居すると外で不利益になる方向で時間の進み方が変化していることもわかりま~す。つまり隠者のツボの中では時間がゆっくり流れているので、その中に長居すると外では膨大な時間が流れていて行方不明者扱いをされてしまうというわけで~す。

 以上により、「外見からは想像がつかないほど大量に物品を詰め込めるどうぐかばんなどの容器の中でしんせんたまごがとれたてのままなのは、空間の体積を変化させる技術の副産物として自然にもたらされた効能であり、初めから保存技術として編み出されたものではなさそうだ」という推測ができま~す。

 たとえば「あるふくろの中の空間の長さなり体積なりを100倍にすると、代わりに時間の流れが100分の1になる場合もある」という物理法則があると考えると、納得がいくわけで~す。

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3.説の障害であるとともに根拠でもあるジャモーの空腹

 前章で「あるふくろの中の空間の長さなり体積なりを100倍にすると、代わりに時間の流れが100分の1になる」と断言せず「場合もある」と妥協して書いたのは、クエスト「一日千秋の想い」*5のせいで~す。

 このクエストで出てきたオンジャのツボは、隠者のツボと同じく外見からは想像できないほどの空間が内部に広がっていましたが、外の世界での数日間は中の世界でもやっぱり数日間だったらしく、入ってから数日後に目覚めたジャモーは錯乱するほどの異常な空腹を感じていました。

 つまりオンジャのツボでは、空間だけは外見より非常に広がっていながら、時間の流れる速度は(あまり)遅くならなかったというわけで~す。

 このジャモーの空腹は、一方で前章の説の根拠にもなりま~す。

 「中で100年眠るとネロドスより強くなる」という闇商人グルジャの嘘を丸々信じたとしても、それだけでは「そうだとしても途中で飢死するのがオチだ」と考えるのが常識的な思考で~す。万が一ジャモーが飢死を失念していたとしても、彼を慕うチェキのチェックが入ったはずで~す。

 そうは考えなかったどころか、必要な時間のさらに10倍の期間ツボの中で眠ろうとしたということは、「そういう設定のツボで中の空間がももんじゃも入れるほど広がっているならば、当然ながら時間がゆっくり流れるあの機能も付属しているのだろう」とでも考えたのでしょう。

 だから「空間の拡大と時間の流れの遅鈍化とが同時に起こり得る」という設定は、確実に存在し、かつ現在では広く知れ渡っているのでしょう。

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4.ウルベア地下帝国ではこの方面の技術が低かった

 『週刊ウルベア魔神兵』*6の第4巻によると、ウルベア魔神兵の元々は身体を冷凍睡眠させるために確保された空間が存在しており、「肉や 野菜などの食材を その空間に入れると 常温による保存より 長持ちすることから 食糧輸送に 特化された魔神兵も いるとか」と書かれていま~す。

 現代ではありふれているどうぐかばんに入れてしまえば食材は何年経っても新鮮なわけですが、当時のウルベアではこのような用途に冷却装置が使われていたので~す。

 つまり当時のウルベアでは、どうぐかばんは存在しなかったか、異常に高価だったか、現在より性能が低くて大抵の食材が入らず「だいじなもの」扱いになってしまうかなどの、何らかの事情があったのでしょうね。

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5.「奇妙な時間のズレ」もこれが原因か?(2022年1月3日追記)

 本来空間を狂わせる目的で散布された迷いの霧について、創生番号102が「霧に包まれたレンダーシアの地では アストルティアから 切り離された影響ゆえか 外の世界との 奇妙な時間的なズレが生まれた」と語っていますが、これもひょっとしたら「空間を伸縮させると時間の速度も変化する場合がある」ケースの一つかもしれませ~ん。