ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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長らく暗中模索だった「ウチナリモ光学」の研究に一応の成果が出せました。石垣貴輝博士に捧ぐ。

0.はじめに

 星月夜は長らく「ウチナリモ光学」を研究してきました。ほとんど手がかりがなかったので暗中模索でした。

 それが最近になってやっと自分なりに一応の仮説に至れました。多くの仮定の上に成り立っているので、まだ脆弱な仮説で~す。でも最近まではそういうものすらなかったので、感慨深いで~す。

 本日はその成果を語ろうと思いま~す。

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1.1.0時代のウチナリモ光学

 60年前を舞台とした「オフラインモードのつづき」で、「ウチナリモ光学」という単語は産声をあげました。

 ナルビアの町のシャルルが「あー イシカズム理論の本が ほしい! ウチナリモ光学の本も 読みたいぜ。 はぁ……。グランゼドーラ王国だったら いくらでも ほしい本が 手に入るだろうにな。 こんな いなかの島は うんざりだよ」と語っていました。

 このうち「イシカズム理論」については、誰しもすぐに語源が一つ思いつきま~す。「むずかしい」を逆から読んだもので~す。

 並列的に登場した一方がこれだけ簡単に語源に行き着けたのですから、もう一方も簡単だろうと思って考え始めたのが運の尽きでした。その後数年間、星月夜の脳は「ウ・チ・ナ・リ・モ」を並べかえる作業で疲弊していくことになりました。

 オンラインモードでの両者間の情報格差も似たようなものでした。

 学びの庭のアカシの日記で「天才さん」がイシカズム理論の研究を進めていたという情報が出てきましたが、ウチナリモ光学については一切語られないままだったので~す。

 ここまでで得た情報からわかったことは、「ウチナリモ光学とはイシカズム理論と隣接する分野かもしれない」という程度で~す。その根拠は「シャルルが同時に読みたがったから」という非情に弱いものでした。

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2.2.3時代の僅かな進展

 2.3で僅かな進展がありました。ナルビアの町ではシャルルがまだ生きていて、「オレは ガキの時分から 読書が大好きでな。 おかげで 学者として身を立て ちょっとばかり 出世することもできたんだ」と語ってくれたので~す。

 シャルルの幼少期の読書が単なる趣味で終わらず、何らかの専攻を持った学者になるための下準備として役立ったということから、「ウチナリモ光学とはイシカズム理論と隣接する分野である可能性が高い」ぐらいまできました。

 また主人公の兄弟姉妹の研究室に『イシカズム理論~応用編~』があったことから、「イシカズム理論とは主人公の兄弟姉妹の研究テーマにも応用が効くものである可能性が高い」ということも判明しました。

 そしてこの当時の兄弟姉妹は錬金術師としてテンスの花の再生を目指していました。この『イシカズム理論~応用編~』はおそらくそのために必要だった書の一つでしょう。

 ちなみにこの人は他にも一応メラゾ熱の治療にも業績がありましたが、「オフラインモードのつづき」の開始直後にすぐに有効な薬を安価に作れていたので、本書はそちらのほうの業績とは無関係だと思われま~す。

 以上から、「イシカズム理論とは錬金術・時間の研究・植物学の少なくともどれか一つに応用が効く理論である可能性が高く、ウチナリモ光学とはそんなイシカズム理論の隣接分野である可能性が高い」というところまで仮説が進歩しました。

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3.6.0の「整理術は海を越えて」で一気に進展

 6.0で配信が始まった「整理術は海を越えて」*1では、ラッカランのササラナが整理術に役立ちそうな『歪曲性超空間理論・下』を読みたがり、かつ同書がグランゼドーラ王国に勤めていた学者が執筆したものであるからという理由からグランゼドーラにある可能性が高いとしてきました。

 「島では入手できない難解な書籍はグランゼドーラにあり」という設定は、「オフラインモードのつづき」のシャルルのセルフオマージュの可能性が高いで~す。

 仮にセルフオマージュだとすると、60年前に彼が読みたがっていた「イシカズム理論の本」と「ウチナリモ光学の本」が、ササラナの「ミラクル整理術」とも深く関わっていた可能性が高まりま~す。

 しかも現在のシャルルが語る「学者として身を立て ちょっとばかり 出世することもできたんだ」という経歴は、ササラナの語る「グランゼドーラ王国に勤めていた(がすでに退職している)学者」という『歪曲性超空間理論・下』の著者像にピッタリで~す。

 グランゼドーラの図書室に『歪曲性超空間理論』の上巻がなかったのも、著者がグランゼドーラ出身ではないことの裏付けになりそうで~す。シャルルであるかどうかはともかく、この著者はおそらく上巻を書いた業績を評価されてグランゼドーラに遠方から招かれ、在職中に下巻を書いて勤務先の城の図書室に一冊献本し、その後は退職して故郷に帰っていったのでしょう。

 仮定を三つぐらい積み上げたストーリーになりますが、ここまでの情報から「イシカズム理論とは錬金術・時間の研究・植物学の少なくともどれか一つに応用が効く理論である可能性が高く、ウチナリモ光学とはそんなイシカズム理論の隣接分野である可能性が高い。そして幼少期からそれらを研究したおかげで学者として大成しグランゼドーラで恵まれたポストも得たシャルルは、在職中に『歪曲性超空間理論・下』というミラクル整理術にも役立つ書を著した」という筋書きが見えてきました。

 この危うい仮説の地盤を固めるためには、「イシカズム理論やウチナリモ光学がミラクル整理術とどう関係するのか?」を説明しなければなりませ~ん。

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4.イシカズム理論とミラクル整理術を結ぶ星辰の摂理

 しばらく前の星月夜であれば、「イシカズム理論の応用が効く可能性が公式に示唆された分野は、錬金術・時間の研究・植物学のみ。う~ん、ミラクル整理術とは関係なさそう。また詰んだ!」と思ってしまっていたかもしれませ~ん。

 しかし6.0を開始するほんの数日前に運よく「時間の流れを変える技術に関する考察」という記事を書き、ミラクル整理術が空間の広さだけでなく時間の速さまで変えてしまうことがあるということを証明していました。

 さらには兄弟姉妹がグルヤンラシュとの共同研究の果てに生み出したエテーネルキューブには、時間移動のみならず空間移動の機能もついていました。兄弟姉妹の長年の研究テーマであったキュレクスに由来する時間移動能力が空間移動能力も自然に伴うということは、やはりこの分野では時間と空間は混然一体のものなのでしょう。

 こうして星辰の摂理とキュレクスのおかげで、「ミラクル整理術・空間・時間・イシカズム理論」の四者間の結びつきが強くなりました。

 しかしこれは、その四者の結びつきに加えて「シャルル・ウチナリモ光学」の二者の結びつきも強める力にはなりませ~ん。この二者とも何か橋渡しの補強がほしいところで~す。

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5.アインシュタインの影響

 ここで時間空間に関する新たな理論を光学を土台にして打ち立てた"Albert Einstein"(アルベルト・アインシュタイン)を連想しました。彼の相対性理論は地球における星辰の摂理の類似物で~す。

 この"Einstein"の語源は、中高ドイツ語で「石で囲む」を意味する"einsteinen"で~す。だから「アインシュタイン」とは「イシカ」なので~す。「イシカ」と随分似ていますね。

 こうしたことから、「ウチナリモ光学とは、地球における光速度不変の原理のような、イシカズム理論を導き出すための土台のようなものではないか?」と推測しました。

 以上のアインシュタインの業績と名前から「ミラクル整理術・空間・時間・イシカズム理論」の四者に「光学」が強く結びつきま~す。

 そして『ドラゴンクエストX』で登場した光学といえばウチナリモ光学しかなく、それを学んだことが明らかな登場キャラクターといえばシャルルしかいませ~ん。

 また4.0メインストーリーでは、「空間の生成」「光」とが密接に関係したレイミリア幻想機が登場していました*2

 以上により「ミラクル整理術・空間・時間・イシカズム理論・ウチナリモ光学・シャルル」の六概念は、このゲームでは非常に密接に結びついているといえましょう。

 こうして星辰の摂理とアインシュタインのおかげで、第3章では「はなはだ脆弱な仮説」という自己評価だったものが、「脆弱な仮説」程度まで進化しました。

 ちなみに"Albert"の語源は古ゲルマン語の"*aþalaz"(高貴な)"*berhtaz"(輝き)であるとの説が強いで~す。なので"Albert Einstein"を和風に超訳すると「石垣貴輝」になりま~す。

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6.本稿の仮説に基づくエンジュの動向の予測

 ササラナの母エンジュは行方不明ですが、最新情報ではレンダーシアを放浪しつつミラクル整理術に関係する研究を続けていることが明らかになりました。

 エンジュのこの研究テーマが本稿の仮説のとおりにシャルルの専攻と一致していた場合、今後シャルルは「教えて! ミラクル整理術」シリーズに深く関わってくるかもしれませ~ん。たとえばエンジュがシャルルに直接教えを乞いにいったエピソードとかで~す。

雨月「数年間の研究、お疲れさん。さて次は「ヌラカワ対比」について、一生かけてでも考えてもらうで~」

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