ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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海賊の職業クエスト(後編)

第4話 共同戦線

 料理人のガレオがカミハルムイまで買い出しにいったとき、ゲーダムからハルバルド海賊団のアジト関連の話題を向けられたのだそうで~す。その情報に従って星月夜も会いにいくことにしました。

 ところでガレオがカミハルムイに買い出しに行ったという設定は、「体が資本の海賊と相性のよい料理はエルトナ食」という『蒼天のソウラ』第5巻181ページの設定へのオマージュでしょうか?

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 ゲーダムってムービーだけのキャラだと思っていたのですが、このときにいたってカミハルムイ酒場に配置されたNPCだったと知りました。そして地図でこの酒場の入り口を見ても、マップ切り替えの緑マークがありませ~ん。

 「ということは、こいつが戦死しないのは確定か」とか考えてしまった人は、心が濁っているようでいてまだまだ甘ちゃんで~す。この世界には1.0のころから「るすばんエイドス4号」がいましたからね。

 ゲーダムと組んでその情報網を活用したおかげでハルバルド海賊団のアジトはすぐに判明しました。

 そして現地に乗り込むとフレンジーが頃合いを見てまたこちらに寝返ったので、ハルバルド団はすぐに人手不足となり、団長は一人で星月夜に挑んできました。

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 ハルバルドはレベル105装備のドラゴンウィングの外見をしたブーメランを装備していました。とはいえ作戦を「わたしにまかせて」にして5分ぐらい完全に放置してもドラゴンウィングの効果である「行動時5%で早詠みの杖」が発動した形跡がなかったので、やはりドレスアップにすぎない可能性のほうが高いで~す。

 まめちしきによると元はオノの使い手だったらしいで~す。ブーメラン使いでありながら盾を装備していないのは、そのときの名残なのかもしれませ~ん。

 ハルバルドは大砲を設置して撃ってきましたが、サポート仲間はこの弾を避けようとしてくれませんでした。同じくプレイヤー側の設置する大砲も敵モンスターに完全に無視されるので、「馬鹿には見えない」などの裏設定でもあるのかもしれませんね。

 ハルバルドを倒してゲーダムに引き渡すとクリアとなりました。

 報酬として必殺技のウルトラ砲台をもらいました。

第5話 秘宝を我が手に

 入手した地図を入念に調べた結果、秘宝の隠し場所が判明しました。

 なおこのついでに、地図が描かれた当時から大陸間横断鉄道があったことも判明しました。

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 現地でこの写真の仕掛けを解き海神の秘宝を入手したのですが、それは一言で表現するなら「じゃしんのぞう」でした。

 この像は突如手を組んだゲーダムとハルバルドによって奪われてしまいました。

 その後二人はすぐに仲間割れをしてハルバルドは粛清されました。

 ゲーダムは邪神の像に唆されて「船の墓場」で自己強化の儀式を開始したようでした。

 さて、星月夜はこういう状況になると実験をしたくなるタチでして、船の墓場ではなくカミハルムイの酒場にいるほうのゲーダムの様子を見にいきました。

 すると予想通りそこにはちゃんとゲーダムがいて、「船の墓場へ 行かなくては…………」などとぶつぶつ独り言を語っていました。

 「ゲーダムは儀式の前にここに寄った」という設定なら、多少酒場に迷惑をかけてでも邪神の像を取り戻すべきでしょう。「正義のためなら酒場への迷惑も多少は許される」なんて敷居は第2話でとっくに越えてしまっていますからね。

 そうなると「ゲーダムは魂の一部が肉体から分離し、その部分だけが邪神の像を持って船の墓場に行った」などの設定なのでしょうか?

 船の墓場に行ってみると、ゲーダムは怨嗟の邪神の「チカラの一部」の助力を得て「怨讐のゲーダム」になりました。

 先に怨嗟の邪神の本体が死ぬムービー*1を見たキャラで本クエストを受注しても、まだその「チカラの一部」が活動しているとなると、ピュージュの本体がマリーンに食われたのちに「竜神の遺産」*2を受注してもピュージュの一体が出てくるのもまた、別に不思議でも何でもなかったことになりますね。それに元々自分が倒されても自分の一部をオルストフにできるような連中のライバルとして作られたのが、この七邪神たちですし。

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 さて、ゲーダムはこんな変身をしました。

 こんなことをされると、また実験のためカミハルムイ酒場に行きたくなりますね。

 そこでクリア後にリプレイしてわざと敗けてから見に行くと、やっぱり「船の墓場へ 行かなくては…………」とつぶやくゲーダム(の残留部分?)がいました。

 ゲーダムは戦闘で倒してもすぐに復活してきましたが、マドロックが左目の眼力を解放して胸部の宝石を破壊すると正気に戻りました。

 そしてここまで海賊を憎むようになったのは海賊同士の抗争に巻き込まれて弟のピードが死んだからだとか自白してきました。

 でもピードが救われていてマドロック海賊団でしっかり成長している姿を見せたところ、改心したようでした。

 こうして物語は一応一件落着し、星月夜は報酬として海賊の証をもらいました。 

 後日談として、怨嗟の邪神のチカラの一部が他にもあるかもしれないという理由から、マドロック団はそれを探すための次の旅に向かうようでした。

 「いくつあるかも わからないし もしかしたら ひとつもないかもしれない。 そんな不確かなものを 探しにいくのに うってつけなのが オレたち 海賊なんだ」と語っていました。

※評価したい点

 地球では世界中で統一的な主権のある近代国家が成立していく中、海賊的な存在は単なる悪として排除されていくか、国家に従属して海軍になることで善とされるかの、二者択一を迫られていきました。

 その時期の海賊を描いたフィクションもまた、そういう歴史を仕方のないものとして描くか、海賊が小さな勝利をした瞬間で物語を終えてハッピーエンドを偽装するかの、やはり二者択一を迫られるのが常でした。

 しかしこの物語は違いました。

 「知的生物でありながら国家には保護されない」という立場のタコロックが登場していたことで、非国家主体の重要性は常に意識させられるように仕向けられていました。そして「公共のための事業であっても、予算配分と会計に厳しい国家という組織には遂行が困難な性質のものもある。その穴を埋めるのが非国家主体であるので、善き海賊の使命は形を変えて今も残っている」というメッセージで幕を閉じていたというわけで~す。

 海賊を描いたフィクションとしては、自分の知る限り最高の作品だったかもしれませ~ん。

 だからこの物語を一ゲームの一外伝として認識してしまうのは、あまりに惜しいことだと思いました。

※残念だった点

 話の内容は「秘宝」探しがどんどん中心になっていきました。

 しかしこのゲームでは「おたからさがし」は盗賊の固有スキルであり、しかも転職すると使えなくなるもので~す。そうした世界観との適合性との間で非常に問題があったと思いま~す。

 今となってはストーリーのほうを変えるわけにはいかないでしょうから、せめて「海賊もレベル122で「おたからさがし」を覚える」などの形でこの問題を解決してもらいたいと思っておりま~す。

(11月26日追記)

 海賊におたからさがしを覚えさせるという提案は提案広場にもあったようで~す。そして「スタッフからのコメント」では乗り気のようで~す*3