0.はじめに
過去記事「5.0メインストーリー その2 大審門まで & クリスモスブロスさんのセリフについて」では、クリスモスブロスの主君である「大魔王」の正体が時系列上の問題点のせいで不明確であるということを指摘し、解決のための一つの仮説を提示しました。
そして当該記事から約二年間が経過し、新しい情報が多々追加されたことにより、他に複数の仮説を思いつくことができました。
本日はそれらを紹介しま~す。
1.時系列上の問題点の再確認
前掲記事で指摘した時系列上の問題を簡潔に整理しま~す。
※Ver.2.4前期の配信の開始日は2014年12月25日であり、この日以降、冒険者によっては大魔王マデサゴーラは故人である。
※クリスモスブロスが「降臨! 聖なる祭りを破壊せし者!? 星降る夜の大乱闘!」*1で星の大樹広場に来たのは2015年12月である。
※じんめんツリーによると、クリスモスブロスらが来たのは昨年の白銀の聖夜祭の楽しさをじんめんツリーが魔界で吹聴したからである。
※クリスモスブロスは、「白銀の星夜祭が こうして 盛り上がったのも 伝説の三悪魔たる 我らが参加したおかげ。 つまり 大魔王様のおかげと 思い知るがいい」と語ってきた。
※このイベントが配信された時点では、クリスモスブロスの主君の大魔王とは「冒険者によって「マデサゴーラ」だったり「マデサゴーラの死後に新しく即位した大魔王」だったりする」という解釈が可能であった。
※ところが5.0では、魔界ではマデサゴーラの次の大魔王がまだ即位していないことが判明した。
2.当時の唯一の仮説「別の魔界の大魔王」説の再確認
前掲記事では、「クリスモスブロスは別の魔界から来た」という仮説を提示しました。
当時の根拠は「妖精界も複数あったと2017年末に判明したのだから*2、魔界が複数あってもおかしくない」というものでした。
その後、魔法の迷宮のキングヒドラは『ドラゴンクエストIII』でオルテガを殺した者と同一個体であることが示唆されており、かつネロドスの魔軍には援軍として手を貸しているだけであるのに、「魔界」でアカペラブームをおこした過去もあるという記述が、やや不自然であることも指摘しました*3。
とはいえこれは「ネロドスが魔界にいるうちから「魔界でない異世界」から援軍としてやってきていて、それまで楽器に頼りがちであった魔界に異文化を伝えた」とも解釈できるので、絶対の証拠にはなりませんでした。
だから他の仮説も模索していました。
3.新仮説第1号「生前のマデサゴーラ」説
たとえば「クリスモスブロスらが、生前のマデサゴーラから星の大樹広場に行きやすくなるような何らかの便宜をもらっていた」としましょう。具体例としては「異世界に行くための儀式のノウハウの教示」や「儀式の道具の授与」や「儀式の達人への指揮権の授与」などが思い浮かびま~す。
その場合は、たとえセリフの時点でマデサゴーラが死んでいようとも、彼らが星の大樹広場まで(楽に)来られたのは「つまり 大魔王様のおかげ」ということになりま~す。
これは5.2メインストーリーのリンベリィによる「アストルティアへ転移する 魔法儀式なんて この私でも 1ヶ月以上 かかるわ」というセリフ*4がヒントになりました。異世界に行くのは、そう簡単なことではないようで~す。
4.新仮説第2号「在野の大魔王」説
デルクロアが開発した職業のアイテムマスタースキルを100まで上げると、公式から「どうぐ大魔王」という称号がもらえま~す。そして公式からもらえる称号がNPCたちにも取得可能であることは、プールプによって明かされていました。
そして5.2で新登場したキングスライム・強のまめちしきに「自称スライム界の大魔王」とありました。
こういった公式設定から考えるに、魔仙卿から正式に大魔王に任命されていなくとも、本物に駆除されないだけの実力さえあれば「大魔王」を称することは可能のようで~す。
室町時代には朝廷から正式に「公方」に任命された者が京都にいた一方で、関東には彼らにそう簡単には討伐されないだけの実力を手にした親類が「自称関東の公方」として君臨しておりました。それと似たようなもので~す。
5.新仮説第3号「架空の大魔王」説
5.5後期配信のクエスト「モンスターバンド再始動!」で、冒険の進め方次第では「オジャロスの残党がデルクロアの能力を活用して一発逆転するために、必死で主君の死を隠して強気の交渉をしたいた」という物語が成立することが判明しました。詳細は過去記事「クエスト「モンスターバンド再始動!」 & コピーバンドについて & オジャロスとデルクロアの関係について」をごらんくださ~い。
これがヒントになり、「クリスモスブロスたちはアストルティアの盟友に魔界がなめられないよう、自分たちよりももっと強い架空の主君の存在を匂わせたのかもしれない」と気づきました。
6.新仮説第4号「奇妙な時間のズレ」説
クリスマスイベント2019では、『ドラゴンクエストIX』のリッカが星の大樹広場に来ていました*5。
それでいて6.0では、アストルティアの属する宇宙が『IX』の宇宙と同一でありかつそのはるか未来であることが示唆されました*6。
つまり星の大樹広場は、同じ宇宙からの来訪者同士でも時間のズレが生じる場合があるということになりま~す。
ならばプレイヤーの時間軸では大魔王不在の時期であったとしても、クリスモスブロスの時間軸では大魔王が存命中だったのかもしれませ~ん。
この説は、5.0以降にクリスモスブロスらと魔界で再会できなかった件とも相性が高いで~す。
7.結論
どの説も捨てがたかったので、全部公平に「正解確率20%」と自己評価しました。
※2024年12月15日追記
最終と思われる結論が出ました。詳細は本日の記事にて。
*1:https://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2015/12/25/000000
*2:https://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2017/12/19/000000
*3:https://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2020/04/08/200000
*4:https://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2020/06/09/200000
*5:https://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2019/12/12/200000
*6:https://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2021/12/11/170000