4thディスクのパドレは、主人公視点では実に傍迷惑な人物でした。
やがてラスボスの一部となる時見の箱に騙され、自分では善行をしているつもりで兄を殺し、さらにせっせとラスボスを育てていました。最後に少しだけラスボス退治を手伝ったぐらいでは、到底釣り合わない悪事といえましょう。
しかしよくよく考えてみれば、3rdディスクの主人公もまた兄弟姉妹の視点では似たような存在だったのだと気づきました。
やがてラスボスの一部となる時見の老人に騙され、自分では善行をしているつもりで兄弟姉妹の忠告を聞かず、さらにせっせとラスボス復活の準備をしていました。最後に少しだけラスボス退治を手伝ったぐらいでは、到底釣り合わない悪事といえましょう。
今までもこのゲームには「予型」の構造が数多くあると指摘してきましたが、これはその最たるものかもしれませ~ん。
この構造に気づいたきっかけは、『アストルティア秘聞録』の84ページのシナリオスタッフによる記述で~す。そこには「真の意味でパドレこそがバージョン4の中心人物と言えるのかもしれません」とありました。
「有力な脇役の親族に悪事の後始末をさせ続ける傍迷惑な中心人物って、以前もどこかで見かけたな~」と考えているうちに、それが自分だと気づいたというわけで~す。