4.5メインストーリーのムービー「キュレクスの復活」のキュレクスのセリフには、「７００年ぶりの時見を ためしてみるキュレ」や「お前たちは ７００年の 長きにわたり 時見を くり返してきた……」とありま～す。
また彼から時見の源泉を奪った第15代エテーネ国王のギリウスの日記には、「最近 時見を拒否されることも 増えてきた」とありま～す。
これらを総合すると、「キュレクスはクオードの治世の約700年前にギリウスに時見の力を奪われたが、その直前までたまには時見をしていた」というストーリーが浮かびま～す。
だからこそ星月夜は過去記事「4.5メインストーリー その2 新たな危機との戦い ＆ 4.5前期の通常モンスターのコンプリート」にて、「15～50代までは1代につき約20年の治世ということになり、おそらくはほぼ完全な長子相続だったということになりますね～」と書きました。
ところが最近発売された『アストルティア秘聞録』の38ページでは、ギリウスの在位期間はエテーネ紀元で232年～236年とされました。クオードの治世は即位から死までがエテーネ紀元727年の範囲なので、長めに見積もってもキュレクスが時見の力を失っていた期間は500年以下ということになりま～す。
これは過去記事「『アストルティア秘聞録』をざっと読みましたが、一番酷かったのは賢者マリーンの経歴のサイレント修正でした。そしてこれを機に今後のこのゲームへの取り組み方を再考しました」の一件とは異なり、擁護が絶対不可能というわけではありませ～ん。過去記事「ツボ錬金レベル46～50解放クエスト「ポーリアの大ショック」 ＆ 「年」という単位について」では、アストルティアにおいて「年」が多義的であるという話を星月夜自身が書きました。エテーネ暦とキュレクス方言とで「年」の意味が1.4倍ぐらい異なる可能性は一応ありま～す。
しかしこの会話がなされた「キュレクスの復活」の一つ前のムービー「漂流者キュレクス」では、「レトリウスと同時代を生きたキュレクスは人間だった」という偽の歴史を妄信したクオードがキュレクスに対して「（本物なら）７００年以上も昔の 歴史上の人物だぞ」と語り、キュレクスもその発言を普通に受け入れていました。その次のムービーで同じ対話相手に対してわざわざ別の意味の「年」を使って意思疎通を乱した可能性は非常に低いといえま～す。
しかもキュレクス自身がエテーネの建国者の一人であり、かつ時間の専門家であったのですから、エテーネ暦の「年」はむしろキュレクス好みの定義であった可能性が非常に高いで～す。
以上によりムービーと『アストルティア秘聞録』の齟齬の擁護は、絶対不可能ではないにしろ事実上の詭弁に等しいということになりま～す。
改善されるといいな～。
