プクリポのメインストーリーでは、魔瘴に強いという体質を見せた途端に、賢者エイドスから生き返しを受けた者だと見抜かれま~す。
エイドス自身も魔瘴に耐えていたので何か他にも耐える方法はあるのでしょうが、レベルの低い若造が魔瘴に耐えるには常識的に考えて生き返しの術ぐらいしか方法がないということなのでしょう。
ではなぜ生き返しの術を受けると魔瘴に強くなるのかですが、そのヒントとなるのが大審門のドレルグで~す。このアンデッドモンスターは、大魔瘴期が到来するのをまったく怖れていませんでした。むしろ仲間が増えることを期待していました。
よって死体には魔瘴が(ほぼ)効かないのでしょう。
魔瘴は元来は生命を鉱物化する能力だったわけですから、変質後も何らかの意味で「生命にしか効かない」という特質が残ったと考えられま~す。
夕月夜「想定される反論。生き返しを受けた主人公は、冥王ネルゲルの冥府の縛鎖を受けたときには生者待遇でした。これについてはどうお考えですか?」
星月夜「魂の部分は生者だったからでしょうね。3.5で一度殺されるまでは魂がピンピンしていて蘇生呪文が効いていたという設定が明かされたよね*1。さらにはクエスト「淡い記憶を紐解いて」クリア前のボネーブも、体は死体で魂は生者という状態だったよね*2。この世界にはそういう状態もあるということよ~」
夕月夜「今蘇生呪文の話がちょうど出ましたけど、ザオリクを受けて復活するならそれはもう死体ではないのでは?」
星月夜「そういうキミにはこの写真をあげよう」
夕月夜「むむ、アンデッドモンスターの状態でも、戦闘可能な状態でさえあれば蘇生呪文における「生」の定義を満たすのですね~!」
星月夜「そう。だからこの世界では「生死」の定義は様々あるのよ。以下はあくまで一つの分け方ね」
※魔瘴基準での生死・・・魔瘴が効くか否か。生き返しを受けた者やアンデッドモンスターのように(ほぼ)効かなければ死者であり、効けば生者。この基準での死者の中には「毒」や「マヒ」など、他の基準における生者に近い反応を示す者もしばしばいる。
※蘇生呪文・アイテム基準での生死・・・戦闘可能か否か。不能なら死者。この定義における「生者」の中には、生き返しを受けた者やアンデッドモンスターのように魔瘴基準では死者扱いの者も含まれる。
※魂基準での生死・・・魂まで死んでいるか否か。この定義における「生者」の中には、戦闘中に殺されて蘇生を待っている状態の者のように、蘇生呪文・アイテム基準では死者扱いの者も含まれる。この基準では主人公は一度しか死んでいない。
※肉体の損傷に関する一番厳しい基準・・・仮に魂が生存していても肉体の損傷が激しすぎて蘇生呪文を受けつけない状態。オフラインでネルゲルに殺されてから生き返しを受けるまでの主人公はこの状態だったであろうし、6.0のラストで敗北したあとのラダ・ガートもおそらくこの状態*3。
夕月夜「私はよく理解できましたが、死の定義が色々あるって地球人の読者に理解してもらえるでしょうか?」
星月夜「地球でも脳だけ死んだ人をどう扱うかとか、さらにはどこからが脳の死なのかとか、色々議論があるから大丈夫のはず」