『ドラゴンクエストIII』では、勇者の仲間であったアリアハンの商人を一名、北アメリカ東岸の老人に渡さないとクリアできませ~ん。この商人はその後は町を発展させるのですが、やがて革命により投獄されま~す。そして獄中から勇者たちに、自分が密かに入手していたイエローオーブのありかを教えてくれま~す。
ルイーダの酒場で登録したばかりの商人を老人に預けた場合、この物語の流れは特におかしいところが見当たりませ~ん。あるいはバークの発展を詳細に見守ろうとせずに物語を進めた場合も、おかしなところが見当たりませ~ん。
しかし勇者と一緒にオーブを探してきた歴戦の商人を預け、かつ最後にフラグを同時に二つ以上立てて革命の数分前に商人と話しておいた場合、この商人は中々の食わせ者ということになりま~す。勇者たちにとってイエローオーブが垂涎のアイテムだと知っていながら、それを入手したことを革命前には勇者に秘していたのですから。
きっと長く隠しておいて値を吊り上げるつもりだったのでしょう。しかし投獄され、いつ革命政府にイエローオーブが発見されてその資金になるかわからないような状態になったので、「それならば第三勢力である勇者にくれてやったほうがマシだ」とでも考えたというのが、一番考え得る筋書きで~す。
とはいえ、勇者が本人の意向も確かめずに老人に「はい」と二度も答えて仲間だった商人と他人になったのですから、勇者側がかつての仲間に仲間意識を強要するというのも身勝手な話で~す。
ツイッターではすでに書きましたが*1、商人のほうでは以下のように考えていたのではないでしょうか。『勇者パーティをを追放された俺が、商才だけで北アメリカ最強の富豪となった件について』と。