1.はじめに
まずは過去記事「長らく暗中模索だった「ウチナリモ光学」の研究に一応の成果が出せました。石垣貴輝博士に捧ぐ」を御覧下さい。
「イシカズム理論」の元ネタが「ムズカシイ」だけであると思考停止していたころにはほとんど進まなかった研究が、「イシカコム」=アインシュタインであると気づいたことで、一気に進んでいますね。
本日は同様に、「ヌラカワ対比」についても「分からぬ」だけで思考停止せずに、他の元ネタを探ってみました。
2.ヌラカワ対比の情報の整理
『アカシの天才さん観察日記』には、「イシカズム理論における ヌラカワ対比」とあるので、イシカズム理論と深い関係性があるのは間違いないで~す。
イシカズム理論の一翼を成しているのか、それとも「~理論における」という限定が必要なほど一般的な法則であるのかまでは、ここでは不明で~す。
これに「天才さんが 新しい解法を発見したんですって!」と続いているので、この記述以前から解明はされていたことになりま~す。
なお「旧解法」を発見していた者が何人いて、彼らがいつの時代の誰なのかは、不明で~す。極論をいえば、新解法を発見した日の前日の「天才さん」もまたその一人である可能性だってありま~す。
そして『アカシの天才さん観察日記』以外では出てこない上に、「滑川」と表記するといかにもエルフ風の名前になるので、エルフにより発見された、エルトナ大陸で最も知名度の高い理論である可能性が高いということになりま~す。
3.湯川秀樹の業績がモデルでは?
3-0.総論
以上を踏まえたところ、「湯川秀樹の業績こそが、ヌラカワ対比のモデルではないか?」という発想がわきました。
以下に類似点や関連性を列挙していきま~す。
3-1.「カワ」
ヌラカワもユカワも、「カワ」で~す。
3ー2.「濡ら」
ヌラカワの「ヌラ」を「濡ら」と解釈した場合、「湯」は何かを濡らすことができるので一定の共通性がありま~す。
3-3.「混沌」
「ヌラ」には「ぬらりくらり」などの「混沌」のイメージがありま~す。
湯川秀樹は、漢学の家系に生まれ、貝塚茂樹・小川環樹といった大漢学者を兄弟に持っているだけでなく、本人が漢籍の『荘子』の「混沌」の発想を物理学に応用して画期的な素粒子論を打ち立てたことで有名で~す。
3-4.イシカズム理論と深い関係
前述の通り、ヌラカワ対比はイシカズム理論と深い関係がありま~す。そして前掲記事の通り、星月夜はイシカズム理論とは地球における相対性理論に近いものだと考えていま~す。
3-5.和の世界発の自然科学という激震
兄弟姉妹のオフラインモードを終えてオンラインの1.0を始めた時点では、「この世界の自然科学はドワチャッカ大陸とグランゼドーラ王国が本場なんだろう」というイメージが先行していそうで~す。
そんな状態で主人公の転生先にエルフを選ぶと、いきなり「あの」イシカズム理論がエルトナ大陸の草深い田舎でも研究されていたことが判明し、大いに驚く仕掛けになっていま~す。
地球でも、欧米の文明の力に敗れ去ったかに見えた田舎のジパングから、湯川秀樹や朝永振一郎といった自然科学の天才が続々と業績を発表していったことで、欧米人どころか当のジパング人ですら驚いたので~す。