ムニエカ地方の守護天使についてはエドアルドに心当たりがあったらしく、「大地のエメラルド」を採ってくるよう依頼してきました。
機械人形・ドロテア(英語だと「ドロシー」)・エメラルドとくれば、『オズの魔法使い』からの影響が考えられますね。
エドアルドの当初の仮説では、かつての彼の相棒でありこの人形のモデルとなったルーミリアは守護天使であり、完璧な肉体さえ再現できれば魂と融合するはずだったようでした。でもエメラルドの瞳を入れることで人形は完成しましたが、動きませんでした。
とはいえポルテには守護天使の気配が感じられたようなので、エドアルドの仮説も単なる妄想とは片づけられませんでした。
そこでルーミリアがかつて暮らしていた小屋を調査することになりました。今では飛行できなければ行けなくなっている小屋なので、本来はここで「詰み」だったわけですが、ゼネシアの神気のおかげで何とかなりました。
ドロテアはルーミリアに惚れ切っているエドアルドを見るのが辛いようで何か言いたげでしたが、そのまま我々調査隊に加わりカギを開ける係になりました。あと木製のガチャコッコの「チュピちゃん」も強引についてきました。
ここで判明したことは、鳥をなつかせるための「木のポーズ」はエドアルドが知っているということと、ルーミリアが仮説通り守護天使だったことと、町の再建後に残った唯一の不安を解決するために地下に引きこもったこと、研究室へのカギはセアトロ・オルーサ・ロベールの三人に託されたことでした。
木のポーズが何の役に立つのかは不明ですし、地下への道も不明ですし、ロベールといえば相当の確率で7.0で倒した「嘆きのロベール」*1であろうから面倒なことになりそうですが、一歩の前進にはなりました。
ムニエカの町に戻ると、セアトロとオルーサからは無事にカギを回収できました。そして意外にもロベールとはオルーサの息子であり、家だけはまだ残っていて、そのカギもオルーサが持っているという話を聞けました。
しかも行方不明のロベールを探さなくても、彼の分のカギはこの家の中で見つけられました。ラッキーで~す。
さらにカギの形状を見ると、それを使うべき場所も自然に判明しました。
高台の家での予想よりもずっと速く話が進みました。
ところが地下への扉を開いた途端、住民たちは急に悲嘆にくれて元の生身の体を懐かしく思い始めました。我々と一緒に地下に降りてルーミリアに会いに行きたがっていたエドアルドですが、町長としての最低限の自覚はあったようで、みんなを修理してから追いかけることにしたようで~す。
ドロテアは地下への扉を開いたときに起きるこの悲劇をなぜか知っていたものの、なぜ知っていたかまでは思い出せないようでした。
昇降機は正常に動きませんでしたが、何者かからのメッセージによれば、この地下の各地にある保管庫に保管されている「記憶」を修繕していくことで動くようになるそうでした。
なるほど、マシンにとっての「記憶」とは「記録」というわけですね。
修繕された記憶は、なぜかドロテアにも回収されていく仕組みのようでした。
地下1階をクリアすると、過去のルーミリアの立体映像から真相の一部を聞けました。
機械の体を得て不老不死となった魂はどんどんケガレが蓄積しやすくなり、ロベールがその最初の犠牲者として暴走し自害してしまったようでした。一人ずつ浄化していたのではやがて間に合わなくなるので、ルーミリアは地下でこの問題を一気に解決しようとしたようでした。
この地下2階で7.1時代のフィールドモンスターをコンプリートできました。
地下2階の記憶を修繕し終えると、ルーミリアの立体映像がさらに真相の情報をくれました。
彼女は問題の解決策としてケガレを一気に回収するための装置を地下に作っていたようであり、この試み自体は成功したようでした。でも完成間近の独白を聞くに、ケガレを背負った住民たちからの悪罵で精神的に参っていたようであり、それが原因で失踪した可能性もあるようでした。
ドロテアはそんなルーミリアを「卑怯者」と評しました。
最下層の「浄化の間」に行くと、浄化装置にケガレが蓄積されまくっていました。
そこに最悪のタイミングでルーミリア人形を抱えたエドアルドが追いついてきて、装置に溜まっていたものをルーミリアの魂だと思い込んで両者を融合させてしまいました。完成したのは「天使人形ルーミリア」という危険な中ボスでした。
戦闘で相当弱らせたところ、エドアルドは我々に抗議をしてきましたが、天使人形はそんなエドアルドすら半殺しにしてしまいました。追撃もありましたが、これはドロテアが庇って止めました。
そしてドロテアに宿っていた魂こそが、本物のルーミリアの魂であったことが判明しました。かつてルーミリアの肉体は浄化装置を完成させた後に息を引き取り、死にたくなかった魂は記憶も力も失いながらもドロテアに宿ったようでした。
エドアルドは再会に満足して死んでいきました。
エドアルドという直し手を失った町の人々の寿命は、ルーミリアの推定ではあと約百年とのことでした。
ルーミリアはマギエルの話を聞くと「女神の弦」を我々にくれました。