ほしづくよのドラゴンクエストX日記

ドラゴンクエストXの世界で体験したことを綴っていきま~す。画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんに著作権があるので転載しないで下さ~い。

トルネコと金策の相性のよさについて、『ドラゴンクエストIV』の世界観までさかのぼって考えてみました。 & 欲望の町の薬草売り弁護論

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0.はじめに

 迷宮でトルネコと会えた場合、金策に使えますよね。

 本日はこのトルネコ金策の相性のよさの原因について、『ドラゴンクエストIV』の世界観までさかのぼって考えてみました。

1.ネネの商品を高く売る能力の仕組み

 エンドール時代、トルネコ仕入れてきた商品をネネに市場価格より高く売らせることで、大儲けをしていました。

 このネネの商品を高く売る能力については、詐欺説や性的サービス説もありますが、それならばトルネコがいなくてもできたはずで~す。むしろいないほうができたでしょう。

 またエンドール王は、ネネを経由せずにトルネコから武器や防具を市場価格の約2.7倍の値段で購入していま~す。

 よって第5章の息子のセリフを素直に解釈して、トルネコの「仕入れ」があってこその高額販売だったという前提で思考を進めるべきでしょう。

 孫引きになりますが、「ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版Wiki」の「ネネ」*1によると、『知られざる伝説』という公式本に「ネネは確かに客商売は上手なのだが、鑑定眼がないため商品の仕入れができないのだ。(原文改行)逆にトルネコはお人好しでカモにされてしまうため、客商売は苦手だが、DQ4に登場する全てのアイテムを鑑定できる確かな眼を持っている」という内容の設定が書かれているそうで~す。

 おそらくこれが一番合理的な説明であるといえましょう。

 次章では、この設定から合理的に推知される他の補足的な仮説を加えて、辻褄が合うかどうか検証してみま~す。

2.不良品だらけの世界

 トルネコ仕入れてきたものだけを店に並べると、たとえ仕入元が近所の競合他社の市場販売であっても、市場より高く売れま~す。

 ここで「『ドラゴンクエストIV』の店売り商品には不良品が大量に混じっている」と仮定してみましょう。

 鑑定能力の低い他の商人は、良品と不良品の区別ができないので、平均的な価値で売るしかありませ~ん。また仮に鑑定能力があっても詐欺や他店への対抗のために不良品を混ぜる商人もいたかもしれませ~ん。

 そして大半の冒険者も購入時には区別がつけられないので、ギャンブルとして良品と不良品の平均的な価値で購入するわけで~す。

 地球でも、安いボールペンを買うときなどは、すぐに壊れる不良品が混じっているのを覚悟して購入しますよね。あれと同じことで~す。

 公式ガイドブックではありませんが、集英社から発売された『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち ファミコン奥義大全書』にも、レイクナバの武器屋で買った武器が不良品で困っている人物が登場する漫画が掲載されていたと記憶していま~す。

 そんな世の中で、「できのよさ」を見抜けるチート能力を持ったトルネコは、大成功品だけを厳選して購入していったので~す。本人は交渉力が低いので、よほど切羽詰まっているボンモール軍以外にはそれらを高く売ることはできなかったのですが、開店後は営業担当を別に置いたので完璧な会社となりました。

 客の信頼も徐々に上がっていったでしょうし、客からの信頼を得る前でもネネが夫の能力を心から信用していたならば、「三日以内に折れたら全額返金」などのサービスを付けることで「ただし他店の1.5倍の価格」などの条件を飲ませることも初日から可能だったと思いま~す。

 エンドール王も同じくトルネコの能力を信用したからこそ、市場価格の2.7倍の代金で「トルネコが選んだ」という付加価値のついた装備を購入したのでしょう。

 ここで予想される反論は、「トルネコが加入していないパーティで買い物をしても性能は同じ」・「ホフマンたちの装備の性能も同じ」・「宝箱から拾ったものの性能すら同じ」というもので~す。

 これについてはそれぞれ、「導かれし者は全員最低限度の鑑定力がある」・「ホフマンたちは何度も失敗作をつかまされた挙句にようやく真の愛用品に出会えた」・「宝箱にわざわざ隠すような品は大成功品がほとんどであるし、不良品はすぐに朽ちてしまうので、不良品の入っていた宝箱はすぐに事実上の「からっぽ」になる」と答えることができま~す。

 以上により、『知られざる伝説』とそれに基づく「『ドラゴンクエストIV』の店売り商品には不良品が大量に混じっている」という仮説に従えば、『IV』に登場するすべての商売を完全に説明することができることがわかっていただけたと思いま~す。

3.魔法の迷宮のトルネコ

 魔法の迷宮のトルネコは、アストルティアのバザーよりうんと安く商品を売ってくれるので、買い手にとっては金策の手段になりま~す。

 普通の商人なら、最初の数名の客の態度から自分の商品のアストルティアにおける価値を把握し、値段を釣り上げてみようとか考えるところでしょう。

 でも本稿でその正しさを検証した『知られざる伝説』の設定どおり、トルネコは販売が苦手なお人好しなので、いつまでも値段をすえおき、永遠にアストルティア民にカモにされているのでしょう。

 以上が『ドラゴンクエストIV』の世界観までさかのぼって考えた、トルネコ金策の相性のよさの原因で~す。

4.余談として「すごく よく きく 薬草」

 ネネは装備のみならず道具まで高く売ってくれるので、『ドラゴンクエストIV』の世界では、導かれし者ならではの能力で見分けられる良品と不良品の概念は、道具にもあるのでしょう。

 そして『ドラゴンクエストVI』は、同じ世界の過去の物語で~す。

 なので『VI』の店にも大量の不良品が混じっていて、主人公たちも『IV』の主人公たちと同じく、優れた鑑識眼を使って道具屋で商品を選別した上で、性能の良さそうな薬草を購入していた可能性がありま~す。

 この場合、主人公たちが選びとってきた薬草と同等の効能のある「すごく よく きく 薬草」を、通常の薬草の10倍の価格で販売していた欲望の町のあの商人は、完全な詐欺師というわけではなかったかもしれないということになりま~す。