甘党と辛党の間には和平が成立したそうですが*1、戦争時代には辛党の神であるカプサイ神は様々な手段を用いて甘党と戦っていました。
そして彼が用いた二つの奇策は、『小さな英雄ザンクローネの物語』の中のエピソードと類似性が見受けられます。
2013年の秋には、カプサイ神は宿敵である魔女シュガーをいきなり殺してしまうのではなく、その肉体を魔女ハバネロへと変化させ、自派の尖兵として再利用していたそうで~す。これはグレイツェルがザンクローネをいきなり完全に殺してしまうのではなく、その肉体をばらばらにして各部位を独立した魔物へと変化させてメルサンディ村を襲わせたのと、非常に似通っていま~す。
この戦いで敗北したカプサイ神は、マー坊へと姿を変え、一年間の休息を経て復活します。これも、力を使い果たした後に宝石の姿になって休んでいたザンクローネのやり口に似ています。
何しろ、甘い「かりん糖」にちなんだ「火燐刀」を持ったザンクローネと、作るパンが必ず激辛になってしまうグレイツェルとの間の戦いを描いた作品で~す。カプサイ神が興味を持ち、自身の戦いの参考にしようと考えたとしても、決して不思議ではありませ~ん。
そしてカプサイ神が最終的に和平に応じたのも、ひょっとしたらアイリさん版の物語の結末に影響されてのことかもしれませんね~。