この夏休みに数年ぶりに超絶暇になりましたので、数年ぶりにドラクエ以外のゲームをしました。『ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!』というファミコンのゲームで~す。
これに関してはずっとやりたかった実験がありました。
このゲームでは、ナメック星の七つのドラゴンボールは、最長老・三人の長老・キュイ・ドドリア・ザーボンが一個ずつ持っていま~す。
これらを全部集めてナメック語で「ポルンガ」を呼び出せば、どんな願いも三つかなうというのが設定で~す。
三人の長老のドラゴンボールは、プレイヤー・ベジータ・フリーザ軍のうち、最初に各長老に遭遇できた勢力のものになりま~す。
ベジータのものになったドラゴンボールは、「みんな パワーアップ!」章を終えてベジータが仲間になると、プレイヤーのものになりま~す。
フリーザ軍幹部の持つドラゴンボールは、彼らを倒せばプレイヤーのものになりま~す。
フリーザ軍幹部を倒す時期は、序盤でナメック星に着いたプレイヤーキャラたちが全員最長老によって強化される「みんな パワーアップ!」章の次の、「ドラゴンボールをうばえ」章が想定されていますが、それ以前に倒すことも可能で~す。
数年前に実験的に「みんな パワーアップ!」章で幹部を全員倒してすべてのドラゴンボールを集めたときには、「ドラゴンボールをうばえ」章が飛ばされていました。
せっかくドラゴンボールを集め終えていたのに、ストーリー上はそばにナメック語のできるデンデがいなかったのでポルンガを呼べず、最長老の家に着いてキャラが強化された途端にベジータが仲間になってその直後に目の前にギニュー特戦隊が来るという、かなりあわただしい展開になりました。
これは、ドラゴンボールを集めていてもポルンガが呼べない展開として、ギリギリ無理のないものだったと思いました。
そこで今回は、クリリンがデンデとともに行動する「さいちょうろうのもとへ」章で幹部を全員倒してドラゴンボールを集め終えてみることにしました。当然ながら、三長老のボールも自軍で回収ずみで~す。
これは予想よりずっと簡単でした。この章は味方の頭数こそ少ないものの、回復役がブルマの倍の能力のデンデなので、30000~40000ぐらいまで戦闘力を上げてから挑めば長期戦のすえに必ず勝てる仕組みになっていました。
こうして三長老と三幹部のドラゴンボールを手にして、クリリンはデンデとともに最長老に会い、最後のボールまで譲ってもらいました。そしてこの時点で最長老の寿命はあと数時間ということでした。
そういうことなら、まずはここでポルンガを召喚して願いを聞いてもらうべきでしょう。
それなのにクリリンときたら、デンデをそこに置き去りにして、七つのボールをかかえて他の面々と合流し、「みんな パワーアップ!」章を開始してしまいました。
そのせいで結局、ギニュー特戦隊に邪魔をされる展開と同じチャートになりました。
これは不自然すぎますね~。
当時の技術ではこうなることを防げなかったというなら仕方ありませんが、このゲームでは話の都合上まだ倒されるべきではないボスの体力が無限に設定される仕様もありまして、そのシステムのせいでフリーザには強制的に一度負けることになっていま~す。
それならば、せめて「みんな パワーアップ!」章に入るまではフリーザ軍幹部の体力を無限にしておくといった対策もできたと思うんですよね。
それが無理なら、クリリンが最長老に会ったときの会話の内容を、すでに六個のボールを集めているときには「最後のボールはネイルに隠し持たせていたが、そういうことなら今から数時間かけて呼び戻す」というものに変えるとかもすべきでした。
ここから、少しだけドラゴンクエストの話もしま~す!
『ドラゴンクエストIII』では、理論上はオルテガが勝つ可能性がゼロではないあの負けバトルにおいて、オルテガが勝った場合のセリフがちゃんと用意されていたそうで~す!
古いゲームだというのに、実に誠実ですね~。
これが『ドラゴンクエストV』になると、幼少期にゲマに勝っても、ストーリー上は負けたことにされてしまうそうで~す。
ファミコンからスーパーファミコンへとハードを移しておきながら、何たる失態でしょう。
それに比べれば、ファミコン時代に似たような失態を犯した『ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!』の罪は『V』よりかは軽いかもしれませ~ん。
雨月「数年ぶりにドラクエ以外のゲームもがんばったと聞いて期待していたのに、結局は鳥山明先生の絵でドラゴンが主題のゲームですか? 大してドラクエから独立できてませんね~」